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ハワイアン航空、関空~ホノルル線にフルフラットのプレミアムキャビン導入機就航

2017年3月16日 関空発便で導入

ハワイアン航空が関空~ホノルル便にフルフラットシートのプレミアムキャビン(ビジネスクラス)を導入

 ハワイアン航空は3月16日、関西国際空港~ホノルル国際空港線で、フルフラットシートのプレミアムキャビン(ビジネスクラス)を導入した。2016年12月からの成田~ホノルル線に続く日本路線への導入となる。

 このプレミアムキャビンは、2015年10月にコンセプトとデザインの発表があり、順次導入が進められているもの。関空~ホノルル線で運航されているエアバス A330-200型機を、ハワイアン航空は23機保有しており、3月16日時点で10機が改修済み。今後、基本的に関空線には改修済み機材が投入される。

新客室の座席数とレイアウト
フルフラットシートのプレミアムキャビン(ビジネスクラス)
「Koko Head Cafe」のオーナーシェフ監修の機内食や、ハワイの人気デザイナー、シグ・ゼーンと提携したアメニティキットなどを提供。2017年後半には制服も変更予定
ハワイアン航空の関空~ホノルル便(2017年3月31日まで)

HA450便:関空(21時05分)発~ホノルル(09時20分)着、毎日運航
HA449便:ホノルル(13時45分)発~関空(翌日19時05分)着、毎日運航

ハワイアン航空の関空~ホノルル便(2017年4月1日から)

HA450便:関空(21時05分)発~ホノルル(09時40分)着、毎日運航
HA449便:ホノルル(13時55分)発~関空(翌日18時55分)着、毎日運航

 従来仕様とは座席数も異なり、プレミアムキャビン(ビジネスクラス)18席、エクストラ・コンフォート(プレミアムエコノミー)68席、エコノミークラス192席。シートピッチが36インチ(約91.5cm)のプレミアムエコノミー「エクストラ・コンフォート」も従来仕様より28席増席。一方でエコノミークラスは座席を減少させており、ゆとりあるスペースの座席数を優先した仕様となっているのが特徴だ。

 今後、プレミアムキャビンを導入した機材はエアバス A330-200型機で運航している羽田~ホノルル線(HA457/HA458便)に3月30日から、羽田~コナ線(HA851/HA852便)と羽田~ホノルル線(HA855/HA856便)に5月10日から導入予定となっている。

プレミアムキャビン(ビジネスクラス)

 新しく導入されたフルフラットシートのプレミアムキャビンは、2-2-2の6アブレストで、プライバシーも確保しつつ、カップルなどの利用を想定して隣席の人との会話もしやすい設計にしている。ハワイアン航空 日本支社長の宍戸隆哉氏は「レジャー路線に特化した、レジャーのお客さまにフォーカスして考えられたビジネスクラス」と説明。ビジネス中心の路線などにも投入される機材をレジャー路線でも使用するというほかの航空会社との違いであるとしている。

 シート長は193cm、シート幅は52cmで、手元のコントローラで通常姿勢からフルフラットまで変化し、好きな角度で固定することができる。関空便は夜に出発し、ホノルルには午前中に到着することから、ベッドメイクしてもらってゆっくり眠ることで、時差ボケ調整もでき、初日からアクティブに動くことができそうだ。

 シートの周辺は空間が広いためすっきりしたように見えるが、両脇+オットマンに収納スペース、前方にシューズボックスを備えるほか、USB電源×2個、ユニバーサルAC電源(110V)と装備は充実している。

 機内エンタテイメントはタブレット端末を利用したもので、CA(客室乗務員)が乗客に配布する。タブレットを立てられるスタンドをシートに内蔵するほか、横になった姿勢でも楽しめる。

シート長193cm、シート幅52cmのフルフラットシートが、2-2-2の6アブレストで3列設置されている
フルフラットにしてベッドメイクした状態
毛布や枕、アメニティキットなどを用意
プレミアムキャビンには1席ずつに署名入りのウェルカムカードが置かれる
隣席との間を仕切りプライバシーを高めるディバイダー
シートテーブル
シューズボックス
110VのユニバーサルAC電源とUSB電源
シート脇のコントローラ部
USB電源のほか、読書灯やCA呼び出しスイッチを備える
シートのコントローラ。前方向にスライドさせるとフルフラットへと変化していく
シートまわりの収納スペース
機内エンタテイメントはタブレット端末がCAから渡される
3月16日の関空発ホノルル行きは13番ゲートから搭乗
ハワイアン航空 日本支社長 宍戸隆哉氏

 3月16日に関空で開かれたお披露目会では、ハワイアン航空 日本支社長の宍戸隆哉氏が、ハワイ市場や同社の取り組みを紹介。

 ハワイアン航空が運航する国際線は10都市あるが、その半分の乗客数が日本からの乗客であるとのことで、「ハワイとハワイアン航空にとって日本は最重要市場であり、今後も日本に対してさらなる投資をし、さらに市場を拡大していきたいと考えている」と説明。日本人の海外渡航者数が変化するなか、一定の渡航先シェアを維持している安定した市場とした。

 ハワイアン航空としては2010年の羽田就航以来、路線を拡大。現在は羽田~ホノルル線が週11便、成田~ホノルル線が週7便、新千歳~ホノルル線が週3便、羽田~コナ線が週3便、関空~ホノルル線の週7便と、日本から週31便を運航している。

 そして、2016年7月23日に成田~ホノルル線、同12月21日に羽田~コナ線に就航したほか、同12月22日には羽田~ホノルル線を増便。2010年の就航時は1%だった日本~ハワイ間の座席供給量シェアは、現在は25%に拡大。米系航空会社ではトップとなり、全航空会社では2番目のシェアとなったことを紹介。

 宍戸氏は「ハワイはリピーター率が60%とリピーターの多いマーケット。そのリピーターに支持されるサービスを提供できるように社員一同考えている」とし、機内食や機内の色調など、乗った瞬間からハワイらしさを感じられる同社の特色をアピールした。

日本人の海外渡航者数実績と予測
海外渡航者数に占めるハワイの割合は堅調に推移
ハワイアン航空のネットワーク
日本~ハワイ間の座席供給量シェアの推移