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ハワイアン航空、ビジネスクラスにフルフラットシート

来月より複数の米国西海岸路線にてサプライズ的に運用

2016年5月23日(現地時間)発表

フルフラットシート

 ハワイアン航空は、プレミアムキャビン(ビジネスクラス)にフルフラットシートを装備した最初のエアバス A330型機を受領したと発表した。運航開始についてハワイアン航空は「来月より複数の米国西海岸路線にてサプライズ的に運用」としている。

 導入したフルフラットシートは2-2-2配置の18席で、幅20.5インチ(約52cm)、長さ76インチ(約193cm)のフルフラット・ベッドを採用する。備え付けの次世代大型タブレットは角度調整ができ、機内エンターテインメントの利用が可能。電源も装備しており、USBポート2つと電源コンセント1つを含む複数の電源を備えるという。

 プレミアムキャビンはカリフォルニアのブランド&設計コンサルタントのPaulWylde社との協業によりデザインし、風や海を連想させ、流れるような曲線と自然な感触、明るく鮮やかな色彩を取り入れた。シートはイタリアのOptimaresが開発、ポルトローナ・フラウ製の高級レザーを採用した。

 新しくなったプレミアムキャビンを備えたエアバス A330型機はまずサプライズ的に
路線に導入したあとは、2016年秋以降2018年前半頃までに順次本格導入を行なう。日本への導入は未定。

 また、ハワイアン航空では2015年にプレミアムキャビンの刷新計画を発表、プレミアムエコノミー「エクストラ・コンフォート」の需要があるため、すべてのエアバス A330型機において28席増席する。エクストラ・コンフォートはシートピッチが36インチ(約91.5cm)で個人専用電源コンセントや優先搭乗サービスという特典がある。

 刷新計画前後でハワイアン航空が保有するエアバス A330-200型機はビジネスクラス18席→18席と変わらないが、エクストラ・コンフォートが40席→68席、エコノミークラス236席→192席と変化する。

プレミアムキャビンの様子

(編集部:正田拓也)