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大江戸温泉物語と湯快リゾート、ブランド統合発表会で東西“お湯合わせの儀”。新規出店を加速させ、日本最大カジュアル温泉宿に

2024年10月25日 発表

大江戸温泉物語と湯快リゾートがブランド統合の記者発表。両社代表が登壇し、結婚式になぞらえた“お湯合わせの儀”を行なった

 大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツと湯快リゾートは10月25日、都内でブランド統合に関する記者発表を行なった。

 2社が展開する全66施設を11月1日から「大江戸温泉物語グループ」に統一するというもので、湯快リゾートの屋号・看板はすべて、より認知度の高い大江戸温泉物語に変更。これにより、宿64施設は「TAOYA」「大江戸温泉物語」「大江戸温泉物語 Premium」「大江戸温泉物語わんわんリゾート」のいずれかの宿名となる(ほか2施設は温浴施設)。

 また公式会員サービス「いいふろ会員」を今後すべての宿に導入するほか、ご当地メニューの強化で食事を充実させ、入浴可能時間の延長をはじめとしたサービスレベルも見直すなど、2社の強みを活かした日本最大級のカジュアル温泉宿ブランドとしていく方針。

 統合するにあたり、新たなテーマ「ニッポンへ、出かけよう。」を掲げ、旅することを“出かける”と表現したブランドムービーやテレビCMも展開。思い立ったときに誰でも気軽に行ける心地よい温泉やグルメバイキングなど、手頃な価格の温泉旅を提案する。

 登壇した湯快リゾート 代表取締役社長 西谷浩司氏は統合の背景について「旅行市場はコロナ禍前の水準まで回復傾向にある一方、円安や旅行習慣の喪失などによる影響で“旅行文化”の希薄化も懸念されるなか、より身近で手軽に楽しめる温泉宿を展開したいという想いから統合に至った」と説明。

湯快リゾート株式会社 代表取締役社長 西谷浩司氏

 また、大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ 代表取締役社長 橋本啓太氏は、大江戸温泉物語の展開してきた各宿ブランドを紹介。11月1日には既存3施設がそれぞれ「大江戸温泉物語Premium 下呂本館」「大江戸温泉物語Premium 加賀まるや」「TAOYA白浜千畳」としてリニューアルオープンするほか、2025年2月1日には「大江戸温泉物語Premium 中山グランドホテル」、3月1日には「大江戸温泉物語 ニュー塩原」などがオープンする。さらに今後「新規出店を加速させ、3年間で10店舗を開業する」との見通しを明かした。

大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社 代表取締役社長 橋本啓太氏

 記者発表では、結婚式で両家から汲んできた水をひとつの盃に注ぎ、新たな家族の誕生を祝う“水合わせの儀”なぞらえ、それぞれ最も東と西にある温泉宿から運んできたお湯を枡タワーに掛け流す“お湯合わせの儀”を行ない、「幸せな家庭を築いていきましょう!」(西谷氏)「まだまだ未熟な2社ですが、これから力を合わせて頑張っていきます」(橋本氏)と意気込んだ。