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結局どうすればエリアに入れるの? ファンタジースプリングスの入園方法を改めて確認してみた

「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」とは?

2024年6月6日 開業

ファンタジースプリングスの入園方法まとめ

 東京ディズニーシーで6月6日に開業する「ファンタジースプリングス」。オープンまで1か月を切り、期待が高まるばかりだ。ただ、「実際どうすれば入れるのか」と疑問に思っている人も多いだろう。

 東京ディズニーリゾートのWebサイトでも解説しているが、ここでは、まだファンタジースプリングスへの入場方法がよく分からないという方に向けて、オリエンタルランド広報にも確認した入場方法を改めてまとめてみたい。

東京ディズニーシーのパークチケットに何を追加すればエリアに入場できる?

 ファンタジースプリングスに入場してアトラクションを利用するには、主に以下の4パターンがある。

  • 東京ディズニーシーのパークチケット+スタンバイパス(無料、先着順)
  • 東京ディズニーシーのパークチケット+ディズニー・プレミアアクセス(有料:1回2000円、先着順)
  • ファンタジースプリングスホテルに宿泊+「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」を購入
  • 「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」がセットになったバケーションパッケージを利用

 当面は混雑緩和のためファンタジースプリングスのアトラクションに乗る権利を持つゲストだけがこのエリアに入場できるという仕組みだ。エリア内には、4つのアトラクションのほかにレストランやショップもあるが、レストランやショップにはスタンバイパスは設定されておらず、アトラクションではなくレストランのスタンバイパスを取ってエリアに入場するようなことはできない。逆に、ファンタジースプリングスに入場した人だけがエリア内のレストランやショップを利用できることになる。

 スタンバイパスやディズニー・プレミアアクセスは、1人1つずつ必要で、子供もパークチケットが必要な4歳以上は全員分必要。パークチケットが不要な3歳以下の場合は、同行の保護者がスタンバイパスやディズニー・プレミアアクセスを入手できれば一緒に入場できる。

 スタンバイパスやディズニー・プレミアアクセスには、アトラクションの利用時間に合わせて入場時間が指定されているため、その時間より早くエリアに入場することはできない。ただし、ファンタジースプリングスからの退場時間は指定されていないので、なるべく早めの時間にアトラクションを利用すれば、その後長くファンタジースプリングスのエリアに滞在することができる。ただし、レストランのモバイルオーダーはスタンバイパスなどで指定されたファンタジースプリングスの入場時間内のみ利用できる。時間を過ぎて滞在するときはカウンターで直接注文しよう。

 つまり、少なくとも東京ディズニーシーのパークチケットがあれば、4つのアトラクションどれかのスタンバイパスを入手することで追加料金なしでファンタジースプリングスの入場が可能になる。ただしすべて入手できなかった場合は最低どれか1つのアトラクションのディズニー・プレミアアクセスの購入が必要だ。

東京ディズニーリゾートのWebサイト「ファンタジースプリングスに入場するには」を要確認

ファンタジースプリングスのアトラクションが乗り放題「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」

 一方で、今回初登場する1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジックは、ファンタジースプリングスホテルの宿泊特典として追加で購入できるほか、バケーションパッケージでもセットになったプランで入手できる。逆に、ホテルやパッケージを利用せずに1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジックだけの購入をすることはできない。

 この1デーパスポートには東京ディズニーシーの入園チケットが含まれており、パーク開園中はファンタジースプリングスに時間指定なく入場/再入場できるのが特徴。再入場が自由なので、ファンタジースプリングス外の東京ディズニーシーのアトラクションとの行き来もできる。

 ちなみに、ディズニーリゾートライン「ベイサイドステーション」側に作られた「ファンタジースプリングス・エントランス」からエリアに直接入場できるのは、ファンタジースプリングスホテルに宿泊しているゲストのみ。東京ディズニーシーのチケットだけではこのゲートからの入場はできないので注意しよう。

「ファンタジースプリングス・エントランス」は、ファンタジースプリングスホテルに宿泊するゲストのみ利用できる

 1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジックの料金は、大人2万2900円~2万5900円の変動価格制。1000円前後を割引した障害者向けの設定もある。

 なかなか高額だが、この1デーパスポートは、ファンタジースプリングスにあるすべてのアトラクションがディズニー・プレミアアクセスと同様の入り口から入場でき、利用回数の制限もない。しばらくは、ファンタジースプリングスすべてのアトラクションのディズニー・プレミアアクセスを購入するのは現実的に難しいことを考えると、実は非常に魅力的なパスポートだ。

 ちなみにファンタジースプリングス以外の東京ディズニーシーのアトラクションのディズニー・プレミアアクセスは、別途購入する必要がある。

「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」は、ファンタジースプリングスを存分に楽しめる夢のチケット

 また、1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジックは、ファンタジースプリングスホテルの宿泊者がホテルで購入した場合でもバケーションパッケージに含まれていた場合でも内容に違いはないが、ファンタジースプリングスホテルの宿泊者は追加でこの1デーパスポートを購入しない場合も、「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル宿泊証明書」を提示すると、アトラクションのスタンバイパスがなくてもファンタジースプリングスに自由に出入りできる(別途東京ディズニーシーのパークチケットが必要)。

 1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジックの利用者は、ファンタジースプリングスで最初に利用するアトラクションを利用時にキャストがリストバンドを巻いてくれる。以後はアトラクションの入り口でそのリストバンドを見せて入場する。

各アトラクションのスタンバイパスとディズニー・プレミアアクセスの設定を再確認

 次に、現実的に多くの人が利用するであろう、スタンバイパスとディズニー・プレミアアクセスについて詳しく解説したい。

 ファンタジースプリングスにあるアトラクションは以下の4つ。うち3つが無料のスタンバイパスと有料のディズニー・プレミアアクセスの両方に対応し、「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」はスタンバイパスのみ設定されている。

ディズニー・プレミアアクセス/スタンバイパス対象

・アナとエルサのフローズンジャーニー(フローズンキングダム)
・ピーターパンのネバーランドアドベンチャー(ピーターパンのネバーランド)
・ラプンツェルのランタンフェスティバル(ラプンツェルの森)

スタンバイパスのみ

・フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー(ピーターパンのネバーランド)

 どのアトラクションもスタンバイパス対象で、逆にスタンバイパスがないと待機列に並ぶことはできない。

 そのため、例えば「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」のディズニー・プレミアアクセスを購入してエリアに入場した状態で、ほかの3つをスタンバイパスがない状態で行列に並んで待って入る、ということはできない。それぞれアトラクションの利用に、スタンバイパスかディズニー・プレミアアクセスが必要だ。

 東京ディズニーシーには現在スタンバイパス対象アトラクションがないため感覚的にやや分かりにくいが、「ソアリンと違って行列に並んで乗ることはできない」ことになる。ショップへの入店にスタンバイパスが必要な日は、スタンバイパスがないとそのショップに並ぶこともできないのと同じだ。

 ちなみに、ファンタジースプリングスの場合、ディズニー・プレミアアクセス対象アトラクションにもスタンバイパスは設定される。そのため、どのアトラクションでもスタンバイパスが入手できれば追加料金なしでもファンタジースプリングスに入場することは可能だ。仕組み上は、スタンバイパスを入手してアトラクションの利用後、同じアトラクションのディズニー・プレミアアクセスがまだ残っていれば、購入して再度同じアトラクションに乗ることもできる。

 ただし、スタンバイパスやディズニー・プレミアアクセスは、取得から60分経過後かアトラクションの利用後のどちらか早い方が過ぎてからしか次の取得ができない。現状の東京ディズニシーの既存の人気アトラクションでもディズニー・プレミアアクセスは入場開始から1~2時間で売り切れるので、この方法は現実的にはかなり難しそうだ。

 各アトラクションの入り口は、スタンバイパス用とディズニー・プレミアアクセス用で入り口が異なり、ディズニー・プレミアアクセスを持っているゲストが使える「プライオリティ・アクセス・エントランス」から入場した方が短い待ち時間でアトラクションに乗ることができる。

入場時間になったら「ファンタジースプリングス・エントリーウェイ」からエリアに入場する

 ファンタジースプリングスの東京ディズニーシー内のパーク側入り口は、アラビアンコーストとロストリバーデルタの間。「ジャスミンのフライングカーペット」の先に、「ファンタジースプリングス・エントリーウェイ」への通路があり、このゲートでパスのチェックをする。

 逆に言うとファンタジースプリングスのパスがなくても魔法の泉の彫刻までは見られるようだ。非常に見応えがあるので、ファンタジースプリングスのスタンバイパスが取れないときも、ぜひ魔法の泉をチェックしてみよう。

「ファンタジースプリングス・エントリーウェイ」までは、スタンバイパスなどがなくても行けるので、ぜひ魔法の泉をチェックしてみよう

 ここまでを整理すると、ホテルやツアーを利用しない場合、以下の流れでファンタジースプリングスの利用ができる。

ホテルやツアーを利用しないファンタジースプリングスへの入園方法

1. 入園日の東京ディズニーシーのパークチケットを入手する
2. 当日開園からなるべく早めに東京ディズニーシーに入場。ファンタジースプリングスのアトラクションのスタンバイパスを入手するか、ディズニー・プレミアアクセスを1つ購入する
3. パークチケットに指定されたファンタジースプリングスの入場時間に「ファンタジースプリングス・エントリーウェイ」に行き、パークチケットの二次元コードを提示してファンタジースプリングスに入場する
4. アトラクションの入り口でアトラクションのスタンバイパスかディズニー・プレミアアクセスの二次元コードを提示して入場する
5. エリア内のレストランやショップを利用する。パークの退場時間は指定されていないが、エリアから退場すると、指定された入場時間内でも再入場はできない

 そして、1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジックの場合は以下の流れで利用できる。

ホテルやツアーを利用したファンタジースプリングスへの入園方法

1. ファンタジースプリングスホテルを予約するか、「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」付きのバケーションパッケージを利用する
2. ファンタジースプリングスホテルで「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」を購入する。バケーションパッケージの場合はチケットを受け取る
3. 当日、ファンタジースプリングスホテル宿泊者は「ファンタジースプリングス・エントランス」で「1デーパスポート:ファンタジースプリングス・マジック」を提示して入場する。バケーションパッケージ利用者は東京ディズニーシーのエントランスから入場し、「ファンタジースプリングス・エントリーウェイ」からエリアに入場する
4. ファンタジースプリングスで最初に利用するアトラクションのリストバンドをキャストに巻いてもらい、以後はアトラクションの入り口でそのリストバンドを見せて入場する
5. ファンタジースプリングスの入退場は自由。パーク側のアトラクションを自由に行き来して利用できる

 当日のスタンバイパスやディズニー・プレミアアクセスの売り切れ時間も気になるが、しばらくは早めのパーク入園が必須になりそうだ。

 一般ゲストの15分前から入園できるディズニーホテル宿泊者特典の「ハッピーエントリー」なども検討するゲストが多いだろうが、6月6日から当面の間、東京ディズニーランドホテルとディズニーアンバサダーホテル宿泊ゲストは東京ディズニーシーのハッピーエントリーが利用できないので注意しよう。そのほかにも対象外の日程は要注意だ。事前に情報をよく確認して、当日スムーズな利用を狙おう。

【お詫びと訂正】初出時、ファンタジースプリングス・エントランスの利用対象に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。