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新生・東急プラザ渋谷が開業! 最上階のルーフトップガーデン、2~7階の店舗を写真で紹介

2019年12月5日 開業

「東急プラザ渋谷」が開業した

 11月に開業した「渋谷フクラス」(東京都渋谷区道玄坂1-2-3)の2階から8階までと、屋上階の17階と18階を使って、新しい「東急プラザ渋谷」が12月5日10時にグランドオープン。その内覧会が行なわれた。

 現在渋谷では「100年に一度」と言われる大規模な周辺再開発プロジェクトが進行中で、11月には「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」も開業しているが、それに続き2019年最後の大規模なオープンとなる。渋谷フクラスは、渋谷駅の西口正面に位置していて、旧東急プラザ渋谷を立て替えたビル。1階バスターミナルや2階までのアーバンコアのエスカレーターなどはすでに供用が始まっていて、多くの人が行き交っている。東急プラザ渋谷はこの2階部分にメインエントランスがある。

12月5日グランドオープンの新生「東急プラザ渋谷」が入る渋谷フクラス外観
手前は歩道橋の工事が進んでいる
メインエントランスのアーバンコア
アーバンコア部を見上げたところ
2階にある新生東急プラザ渋谷のメインエントランス
メインエントランス正面
メインエントランス天井の装飾
3階へと続く踊り場

 1階にはバスターミナルと観光支援施設「shibuya-san(シブヤサン)」が入る。バスターミナルはすでに使われていて、羽田空港と成田空港方面の空港リムジンバスや二子玉川駅方面などのバスが発着している。

1階バスターミナルと通路
バスはすでに発着している。ドアで仕切られ、上部には近未来的なインフォメーションディスプレイが流れる
通路の様子。スターバックスもあり、その横が観光支援施設「shibuya-san」
東急プラザ渋谷への入口もある
1階バスターミナルを外から見たところ。今後2階で接続される予定の部分が見える
観光支援施設「shibuya-san」。英語のガイドブックが置かれる棚
両替ATMとバスチケットカウンター
shibuya-sanの内部。フリーWi-Fiも提供
アルコールやソフトドリンクを提供
カウンターがあって一息つける
英語のできるガイドも常駐

 内覧会開始にあたり、東急プラザ渋谷 総支配人の長尾康宏氏からあいさつがあった。東京オリンピックの翌年1965年に東急プラザ渋谷の前身となる渋谷東急ビルを開業。その後、東急プラザ渋谷と名称を変更し、2015年3月に閉館するまで49年間渋谷駅西口を飾るランドマークとして愛され、常に新たなチャレンジをしてきた歴史を紹介。

 今回のチャレンジでは、若者の街というイメージの渋谷であえて、大人をターゲットにしたライフスタイルを提案する。「大人を楽しめる渋谷へ」をコンセプトに、人生100年時代の今、都会派で感度の成熟した大人に提案していきたい、渋谷の多様性に厚みを加えていくべく進化していきたいと語った。

東急プラザ渋谷 総支配人 長尾康宏氏

最上階のルーフトップガーデンからは富士山も見える

 17階と18階にまたがる最上階部分には、ルーフトップガーデン「SHIBU NIWA」と世界展開するエンタテイメントレストラン「CE LA VI(セラヴィ)」が「CE LA VI TOKYO」として日本に初上陸。17階に「BAO by CE LA VI」とクラブラウンジの「CE LA VI CLUB LOUNGE」、18階にファインダイニングの「CE LA VI RESTAURANT&SKY BAR」の3業態で出店する。

 SHIBU NIWAは、中庭のような作りになっていて誰でも入れるオープンスペース。休憩用のソファやチェアなども多く設置されていて、CE LA VIの利用客も含めて楽しめるような作りになっている。日が暮れるころには、DJが入りSHIBU NIWAも含め全体的に音楽が聞こえるオープンなクラブのような様相になる予定とのこと。ハイセンスな新たな大人の社交場という印象だ。

17階と18階に広がるルーフトップガーデン「SHIBU NIWA」と「CE LA VI TOKYO」
SHIBU NIWAからの渋谷の眺望
正面には渋谷駅と渋谷スクランブルスクエア
渋谷スクランブル交差点が間近に見える
18階の「CE LA VI RESTAURANT&SKY BAR」からの眺望
眼下に渋谷駅を見下ろす。ガラス部も低く開放感が抜群
17階に「BAO by CE LA VI」とSHIBU NIWAのつながり。柵部分は誰でも行ける
17階と18階でCE LA VI TOKYOの入る建物
中庭のような作りのSHIBU NIWA。ここには自由に入ることができる
17階と18階を行き来する外階段
夕方に渋谷駅方面を見たところ
18階のSHIBU NIWA。CE LA VIと共用している
こちらも18階のSHIBU NIWAで屋根がない部分。ラグジュアリーな作りだ
17階のBAO by CE LA VI
18階のエレベーターからのCE LA VI TOKYO受付
18階CE LA VI RESTAURANT&SKY BARの店内
提供されるメニューの一例
17階BAO by CE LA VIの注文カウンター
BAO by CE LA VIの店内
カジュアルに各種バーガーなども提供される。かなりボリューミー
17階「CE LA VI CLUB LOUNGE」のエントランス。SHIBU NIWAに面している
エントランスを入った受付と通路。奥にさらに入口がある
CE LA VI CLUB LOUNGE。DJの入るクラブラウンジ
クラブにはめずらしい大きな窓。実際に楽しむのは夜景になるだろう
バーカウンター
DJブース周辺。PAや照明機材もしっかりしている
DJブースから見た様子。パイオニアのDJ機器が入っている

 17階には、ほかに会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート」がある。契約者が自由に利用できるシェアワークプレイスのほか、契約制の個室のサービスオフィスや会議室なども備えている。

17階の会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート」
ラウンジのようなシェアワークプレイス
こちらは仕事に集中したいときのシェアワークプレイス
個室のサービスオフィス
オープンエアのテラススペースもある
当日は天気がよく、富士山が見えた

大人のためのこだわりショップが集まる2~7階

 グランドフロアとなる2階には、待ち合わせスポット「GMO デジタル・ハチ公」がある。壁全面がディスプレイとなっている部屋の前に、ホログラムディスプレイで忠実に再現されたハチ公が投影されて動いていて、横に置かれた専用端末で、旅行をさせたり「お手」を指示したりしてコミュニケーションを楽しめる。また、充電スポットやフリーWi-Fiも用意されている。2階には、ほかにもセレクトショップ「BEAMS」が手掛ける、日本をキーワードにキュレーションする「BEAMS JAPAN」が渋谷エリアで初出店している。

2階と3階の吹き抜け
待ち合わせスポット「GMO デジタル・ハチ公」
部屋は壁全面がディスプレイとなっている
ホログラムディスプレイで再現したリアルなハチ公
専用端末で「お手」
「おすわり」もできるようだ
「BEAMS JAPAN」は2階の外通路とも接している
こちらは内からの入口
日本をキーワードにキュレーション。さまざまなコラボグッズもある
もちろん衣料品も販売されている
こちらはスクランブル交差点をモチーフにした商品など
「男はつらいよ」とのコラボ商品
招き猫は観光客に人気
オープンから3日間は「赤福餅」を店頭販売。プレゼント企画もある
井村屋ゴールドあずきバー。ミニチャームが当たる

 3階には大人のこだわりの逸品を扱うショップが19店舗出店。老舗刃物の「日本橋 木屋」、鯖江市の国産めがねを揃える「金子眼鏡店」などが揃う。「111 -ICHIICHIICHI-(イチイチイチ)」は、月替わりで登場するポップアップストア。オーダーメイド、カスタムなどのこだわったショップが入り、常に新しいモノに出会うことができる。第1弾は、ファッションデザイナー丸山敬太氏がプロディースする「Salon de MARUYAMA」12月16日まで開催する。

月替わりで登場するポップアップストア「111 -ICHIICHIICHI-」
丸山敬太氏がデザインした服
チョイスした陶器類
着物のコーディネイト
ロイズアンティークスとのコラボ商品
老舗刃物の「日本橋 木屋」
包丁を中心とした刃物が壁一面に
はさみなどもある
鯖江市の国産めがねを揃える「金子眼鏡店」
セルロイドフレームが代表的
職人シリーズ「與市」
タイ発のナチュラルスキンケアショップ「THANN(タン)」
東急プラザ渋谷店限定のソープセット
こちらのギフトセットにはクリスマス限定でアニマルオーナメントが付く

 4階には、エイジングの悩みを解決するロート製薬の新業態「ロート QualityAgingサロン」などの美と健康をサポートする17店舗が出店する。

4階の店舗。全体的にスペースに余裕があり、回遊しやすい作り
ロート製薬の新業態「ロート QualityAgingサロン」。カウンセリングをしながら、さまざまな提案をしていく
目薬タワーのディスプレイ
今スタッフのイチ押し目薬はロート「養潤水α」。寝ている間に代謝を促す
最近では1000円を超える商品がよく売れるそう
補聴器専門店「東京ヒアリングセンター」
補聴器は耳かけと耳に入れる2つのタイプ
耳かけの使用イメージ。まったく目立たない
完全防音のフィッティングルームを備えている

 5階は「シブヤライフラウンジ」と銘打って、これまでにない新しいスタイルのサービスフロアとなっている。

 ソフトバンクロボティクスが手掛けるロボットが働くシーンを体現させた初のカフェ「Pepper PARLOR」を中心に、人生の集大成を豊かに、いわゆる終活をサポートする「LIFE STORIES SALON by Memolead」、プレミアムな特別な旅を相談できる「High Premium HIS Hills Shibuya」、洋服やバッグを長く愛用するためのリメイクをしてくれる「アトリエ・クチュリエール」などが出店する。

5階フロアは不思議なデザイン。「Pepper PARLOR」を中心に各店舗が囲む
受付ではペッパーがお出迎え
Pepper PARLORの店内。左のロボットは時報のような動作をする
ペッパーが相手をしてくれる相席ペッパー
お掃除ロボットも活躍
メニューの例。フォアグラのムースが乗ったパンケーキなど
こちらはデザートメニュー例。ピーナッツバターとバナナやラズベリーが乗る
ペッパー関連のグッズ販売コーナー
特別な旅の相談ができる「High Premium HIS Hills Shibuya」
人生の集大成を相談できる「LIFE STORIES SALON by Memolead」
お葬式関連だけでなく、人生を豊かにするパーティや旅、グッズ類の相談も可能
リメイクをしてくれる「アトリエ・クチュリエール」
リメイク例。一般的な靴や鞄のお直しも行なう

 6階と7階は、飲食フロアの「シブヤグラン食堂」。フロア全体でオープン感と時間とともに変化する雰囲気を演出する。18店舗が出店。6~7階の吹き抜け部には、オールデイダイニング「GRAND SESSION」が出店。開放感ある場所で、音楽とともに食事やお酒が楽しめる。イベントにも使用できる。

6~7階の吹き抜け。下がオールデイダイニング「GRAND SESSION」となっている
6階の天井は木が下がっている変わったデザイン
吹き抜け部にあるオールデイダイニング「GRAND SESSION」
内覧会で試食に提供されたGRAND SESSIONのフィンガーフード
内覧会で試食に提供されたGRAND SESSIONのフィンガーフード
都内初出店の「とんかつとんQ」。関東郊外ではおなじみのとんかつ専門店
「白金豚厚切りロースかつ膳」。厚みがあるが柔らかい。お米は茨城産コシヒカリ
鹿児島料理「丸万」
名物の「薩摩地鶏もも焼き」。後ろにあるのは「鶏刺し」
旧東急プラザ渋谷でも人気だった鰻店「松川」
店内はプライベート感を保つ作り
会合などにも。残念ながら料理見本はなし。「うな丼」3300円、「鰻重」5500円から
7階の出汁しゃぶ「京都 瓢斗」。東京初出店
「出汁しゃぶセット」。京都ポークは追加料金。各種の会席も用意される
7階ティーストア「THE ALLEY」。店内に飲食スペースもある
「盆栽タピオカミルクティー」流行のタピオカドリンクだが、香りしっかりの本格的ミルクティー
台湾発のハデなオーロラドリンクも人気が高い
各種BAOサンドも。中央は「角煮と厚焼玉子」
7階の女性専用セルフエステスタジオ「BODY ARCHI」
自分自身で機器を使ってボディとフェイスのエステを行なう
定額制でセルフエステを個室で施術できる

 渋谷駅西口に新しいランドマークが加わった。年末年始にでも、ぜひ一度足を運んで楽しんでもらいたい。特にルーフトップガーデンは必見だ。「CE LA VI」はシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズでも大人気のルーフトップクラブ。これが渋谷駅近くで楽しめるのだから、ダンスミュージックファンでなくとも手軽に体験してみてほしい。今回体験できなかったが、日が落ちたあとはまったく別モノの異次元スペースとなるだろう。