ニュース

渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)内覧会。屋上展望施設「SHIBUYA SKY」の夜景は必見!

11月1日開業

2019年11月1日10時 開業

11月1日に開業する「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」の内覧会が行なわれた

 東急、JR東日本(東日本旅客鉄道)、東京メトロ(東京地下鉄)3社の合弁会社である渋谷スクランブルスクエアは、渋谷駅に直結する複合施設「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」を、11月1日10時に開業する。その開業を1週間後に控えた10月24日、その内部を報道陣に公開した。

 渋谷スクランブルスクエアは、地上47階、地下7階、高さ約230mと、渋谷エリア最高峰のビル。渋谷の中心からムーブメントを発信し、新たな文化を生み出すステージでありたいという強い想いを込め、「混じり合い、生み出され、世界へ」という事業コンセプトを掲げている。

 施設は、屋上展望台の「SHIBUYA SKY」、オフィスフロア、産業交流施設「SHIBUYA QWS」、商業施設「渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン」の4つで構成される。

11月1日に開業する渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)
ビルは、屋上展望台の「SHIBUYA SKY」、オフィス、産業交流施設「SHIBUYA QWS」、商業施設「渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン」の4エリアで構成される

屋上展望空間「SKY STAGE」

 SHIBUYA SKYは、渋谷最高峰の約230mの高さからパノラマビューが楽しめる展望施設で、日本最大級の約2500m 2 におよぶ屋上空間を有する。14階のチケットカウンターと45階を往復するエレベーターや展望フロアまでの導線は「SKY GATE」と呼ばれ、屋上への期待感を醸成。

 屋上展望空間「SKY STAGE」は、渋谷スクランブル交差点を直下に見下ろせる「SKY EDGE」や、ハンモックのようなネットに寝そべって空を見上げて楽しめる「CLOUD HAMMOCK」、SHIBUYA SKYの最も高い位置でパノラマビューを楽しめる「SKY COMPASS」、18台のサーチライトや音響装置で天空を彩る「CROSSING LIGHT」などで構成する。

 47階には雨天でもパノラマビューを楽しめる屋内天望回廊「SKY GALLERY」や、映像コンテンツと渋谷の眺望の融合を楽しめる「PARALLEL WINDOWS」「DATA SPACE」といった施設を、また46階にはドリンクや軽食を楽しめるカフェ&バー「Paradise Lounge」、ここでしか購入できないお土産を扱う「SHIBUYA SKY SOUVENIR SHOP」なども用意している。

 SHIBUYA SKYの入場チケットは、9月1日から先着順で販売が始まっているが。価格はWebチケットが大人1800円、当日チケットが大人2000円。

45階から屋上までが展望施設の「SHIBUYA SKY」
屋上には日本最大級2500m2の屋上展望空間「SKY GATE」を有する
雨天でもパノラマビューを楽しめる47階の「SKY GALLERY」、46階にはカフェ&バーやグッズショップを用意
14階からSHIBUYA SKYの45階の間を往復するエレベーター
エレベーター待ち合いフロア天井には、センサーで模様が変化するイルミネーションを設置している
エレベーターの天井にモニターがあり、屋上への期待感を高める演出が行なわれる
45階のエレベーターを降りて屋上へと向かう通路も趣向が凝らされている
この先が屋上展望空間の「SKY GATE」
エスカレーターで屋上へと進む
屋上のSKY GATE。全体が回遊型の展望空間となっており、ヘリポートも用意されている
ヘリポートは一段高いところにある
ヘリポートにも自由に上がって、東京の景色を遮るものなく360度楽しめる
ヘリポート周囲の回遊空間はガラスで囲われ、ソファやローテーブルも置かれている
飲み物や食べ物は持ち込めないが、ソファでくつろぎながら景色を楽しめる
ネットに寝そべり空を見上げて楽しめる「CLOUD HAMMOCK」
18台のサーチライトと音響装置で天空を彩る「CROSSING LIGHT」
渋谷スクランブル交差点を直下に見下ろせる「SKY EDGE」。この周辺のみガラスが低くなっている
SKY EDGEから見た渋谷のスクランブル交差点
東京タワーと東京スカイツリーも同時に楽しめる
こちらやスクランブル交差点の夜景。きらびやかな夜景は必見だ
新宿方面の夜景も非常に美しい
東京タワーと東京スカイツリーの夜景も同時に楽しめる
隣の「渋谷ストリーム」から品川方面の夜景も見応えがある
47階の屋内天望回廊「SKY GALLERY」
映像コンテンツと渋谷の眺望の融合を楽しめる「PARALLEL WINDOWS」。手前のスポットライトに人が入ると、映像コンテンツが切り替わる
46階のカフェ&バー「Paradise Lounge」では、ドリンクやフード、景色とともに音楽を楽しめる
ここでしか買えないお土産などを扱う「SHIBUYA SKY SOUVENIR SHOP」
SHIBUYA SKYの入場チケットの価格は、Webチケットが大人1800円、当日チケットが大人2000円など

商業施設「渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン」

 商業施設の「渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン」は、地下2階から14階までを占めている。「世界最旬宣言」をビジョンに掲げ、渋谷の中心から時代の最新を提案。

 憧れやワクワク感を求めて訪れた人たちに、遊び心あふれ、“VIVA”な気持ちにさせる「ASOVIVA(アソビバ)」をコンセプトに、渋谷で住んでいる、渋谷で働いている、もともと渋谷で遊んでいたという、渋谷に愛着や接点のある“シブヤな人々”や、情報収集力の高いインバウンドの外国人観光客をターゲットとしている。

 総店舗数は213店舗で、そのうち日本初上陸が7、都内初出店が4、渋谷エリア初出店が49、商業施設初出店が4、新業態が39と、新しい取り組みの店舗が多数揃っている。業種の内訳は、物販店舗が126、食物販店舗が57、飲食店舗が28、サービス店舗が2。年間の売り上げは400億円を目標としている。

地下2階から14階までは商業施設「渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン」
商業施設は「世界最旬宣言」をビジョンに、渋谷の中心から時代の最新を提案する
“シブヤな人々”や情報収集力の高い外国人観光客がターゲット
総店舗数は213店舗

 地下2階から1階は、渋谷な人々のデイリーを支えるフード中心の構成となり、惣菜やスイーツなどを扱う「東急フードショーエッジ」、お土産や自宅ニーズまで対応するスイーツを集めた「ecute EDITION」、高級スーパーの新業態「Gourmand Market KINOKUNIYA」などで構成する。

 2階から11階と14階は、ラグジュアリー、渋谷ストリートマインド、定番駅ビルブランドなどを幅広く構成。特に3階はJR線や地下鉄銀座線の改札と直結するフロアで、渋谷スクランブルスクエアの顔として施設全体のイメージをリードし、期待感を醸成するフロアとしてラグジュアリーブランドが集結。

 このほかのフロアには、ファッションやビューティを中心とした幅広いブランドを用意。また、10階には渋谷エリア2店舗目となる東急ハンズ、11階にはシェアラウンジを備える「TSUTAYA BOOKSTORE」、14階にはNHKが豊富な映像コンテンツと体験型空間を組み合わせた「NHKプラスクロスSHIBUYA」などを構えている。

 12階と13階は、レストランフロアの「FOODIES SCRAMBLE」となる。12階は落ち着きのある環境、13階はアクティブな雰囲気で、最先端の食スタイルやトレンドを持つ17店舗で構成される。

 営業時間は、物販・サービスエリアとなる地上2階から11階と14階が10時から21時まで、レストランフロア「FOODIES SCRAMBLE」の12階が11時から23時まで、13階が11時から24時までとなる。

下層階はフード中心の構成、2階から11階と14階はファッションやライフスタイル、12階と13階はレストランフロア「FOODIES SCRAMBLE」となる
渋谷スクランブルスクエアアプリには、館内商業施設で利用できるQRコード決済機能が備わり、独自のポイント還元やおトクなクーポンの配布が行なわれる
地下2階の「東急フードショーエッジ」。惣菜やスイーツなどを扱う
日本初出店のベーカリーショップ「ティエリー マルクス ラ ブーランジェリー」
パリの2つ星レストラン「シュール ムジュール パール ティエリー・マルクス」の総料理長、ティエリー・マルクス氏監修。何度も日本に滞在するほどの親日家とのこと
日本風の惣菜パンも数多く用意している
こちらも日本初出店の「参和院」。台北で人気の創作レストランが手がけるテイクアウト店だ
本場の味そのものの惣菜を多数ラインアップ
パンダやはりねずみ、きのこなどを模したかわいい饅頭もある
こちらは1階にあるパティスリー「MORI YOSHIDA PARIS」。こちらも日本初出店だ
本店とまったく同じ味わいのスイーツを多数用意。こちらはイチオシの「モンブラン」。大人の男性に特に味わってもらいたいという
お土産から自宅ニーズまで対応するスイーツ店を集めた1階の「ecute EDITION」
人気ブランドや渋谷地区初登場の店舗など、多数のスーツ店が集まっている
地下1階には、高級スーパーの紀ノ国屋が展開する新業態スーパー「Gourmand Market KINOKUNIYA」が入店
2階から11階まではファッションブランドを中心としたフロアとなる。3階は渋谷スクランブルスクエアの顔となるラグジュアリーブランドが集結している
11階にある「TSUTAYA BOOKSTORE 渋谷スクランブルスクエア」
TSUTAYA初となる「SHARE LOUNGE」を備える新業態店舗となっている
SHARE LOUNGEは、シェアオフィスの利便性とラウンジの心地よさを兼ね備えている
渋谷の景色を眺めながら仕事が行なえる。フリーのドリンクやスナックのサービスもある
11階にはアクセサリーや生活雑貨を扱う店が集結。こちらは生活雑貨を扱う「中川政七商店」の旗艦店
「張子飾り 渋谷犬」など、ここ限定の商品も多数用意している
14階にある、NHKの豊富な映像コンテンツと体験型空間を組み合わせた「NHKプラスクロスSHIBUYA」
人気番組「チコちゃんに叱られる!」に関する展示も多く用意されている
12階と13階は、レストランフロアの「FOODIES SCRAMBLE」。こちらにも日本初出店や新業態の店舗が多数集結
12階は落ち着きのある環境のレストランを9店舗、13階はアクティブな雰囲気のレストランを8店舗構える
日本初出店のスペイン料理店「ホセ・ルイス」。マドリードで創業し、スペイン王室も訪れる老舗レストランだ
パエリヤをはじめ、スペインの伝統的な料理が味わえる
銀座アスターが手がける新業態中華料理店「Gu-O」
野菜のエキスをベースとした、野菜中心の鍋「粥ベジ鍋」を提供
塚田農場を運営するエー・ビーカンパニーの新業態レストラン「しゃぶしゃぶ つかだ」
A4/A5ランクの国産黒毛和牛にこだわったしゃぶしゃぶを提供。1人鍋で食べられるのも特徴

オフィスフロアと産業交流施設「SHIBUYA QWS」

 17階から45階はオフィスフロア。総賃貸面積約7万3000m 2 、基準階最大約2900m 2 と、渋谷最大級の広さを誇るハイグレードオフィスとなる。入居企業は9社で、全フロアのテナントが決定しているという。

17階から45階はオフィスフロア
総賃貸面積は約7万3000m2
入居企業は全9社

 産業交流施設「SHIBUYA QWS」は15階に位置している。渋谷ならではの多様な人々が交流し、世界に向けて社会価値につながるアイデアや新規事情などをゼロから生み出していく会員施設となる。企業人や生活者、学生、アーティストなど多様なバックグラウンドを持つ人々が施設に集い交流することで、化学変化や新しいムーブメントを生み出すことを目指している。東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学といった5つの大学や16を超える企業などとの提携が決定しており、ほかにはないユニークで魅力的なサービスの提供と会員の創造活動の支援を行なう。

 また、9月30日に「SHIBUYA QWS Innovation協議会」を設立し、会員を支援するコンテストの実施やプログラムの提供、研究ワーキングの組成などを通じて、分野を超えた知の融和、価値の創造、クリエイティブ人材の育成を行なうとしている。

 このほか、200名規模のイベントを実施できる「SCRAMBLE HALL」、人々が行き交う空間「CROSS PARK」、交流や対話を促進する上質空間「SALON」、新たな価値創造に取り組む場「PROJECT BASE」などの施設で構成される。

15階には、産業交流施設「SHIBUYA QWS」を設置
多様な人々が交流して、アイデアや新規事情などをゼロから生み出していく会員施設
東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学や16を超える企業などとの提携が決定
イベントスペースやネットワーキングスペース、サロンなどを用意
SHIBUYA QWSエントランス
SHIBUYA QWSは会員のみが利用できる空間。エントランスやフロア内の個室などには顔認証システムを設置している
ネットワーキングスペースの「CROSS PARK」。テーブルや椅子を移動させてイベントの開催も可能
新たな価値創造に取り組む空間として位置付けられている「PROJECT BASE」
3Dプリンタなど創造を手助けする機器も設置されている
200名規模のイベントを実施できる「SCRAMBLE HALL」
特別な会員と、その会員の同伴者だけが入室できる「SALON」。落ち着いた雰囲気で商談などが行なえる
SALONではドリンクや食事も提供される
会議室も複数備えている
SHIBUYA QWS会員が利用できるカフェ「HINT」
11月1日オープンから11月12日の期間には、一般の人も参加できるセミナーを開催する

高秀社長「着工から5年、熱い思いを注いできた」

 説明会には渋谷スクランブルスクエア 代表取締役社長の高秀憲明氏が登壇し、「駅周辺では、2012年渋谷ヒカリエ、2017年渋谷キャスト、2018年に渋谷ストリーム、渋谷ブリッジに続き、来週(2019年11月1日)渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)が開業します。そのほかにも今年は、渋谷フクラス、渋谷パルコの開業も控え、渋谷駅周辺開発の大きな節目を迎えています。

 100年に1度と言われる渋谷再開発、渋谷スクランブルスクエアは東急、JR東日本、東京メトロ3社の共同プロジェクトです。着工から約5年、多くの関係者が議論を交わし、熱い思いを注いできました。一丸となって進めてきたプロジェクトがいよいよ開幕となります。渋谷スクランブルスクエアにご期待ください」と述べた。

説明会であいさつする、渋谷スクランブルスクエア株式会社 代表取締役社長の高秀憲明氏
渋谷駅周辺は、100年に1度と言われる再開発が進んでおり、渋谷スクランブルスクエアをはじめ、多くのビルが誕生している
概要を説明する、渋谷スクランブルスクエア株式会社 管理部担当課長の上田佑斗氏
渋谷スクランブルスクエアは、地上47階、地下7階、高さ約230mと、渋谷エリア最高峰のビルとなる
渋谷スクランブルスクエアの事業コンセプトは「混じり合い、生み出され、世界へ」。渋谷の中心からムーブメントを発信し、新たな文化を生み出すステージでありたいという想いを込めている