観光庁、地方誘客のための支援事業「地域観光新発見事業」成果発表会。訪日外国人は3800万人、旅行消費額は8兆1395億円と過去最高に

観光庁は1月29日に「地域観光新発見事業」の成果発表会を実施した

　観光庁は、1月29日に東京都内で「地域観光新発見事業」の成果発表会を行なった。

「地域観光新発見事業」は、地域の観光資源を活用した地方誘客のための観光コンテンツについて、マーケティングデータを活かして適時適切な誘客につなげる販路開拓や情報発信支援を目的に、同庁が実施していたもの。2024年度は719件の事業を採択した。発表回では採択された事業社のなかから好事例の7件を紹介した。

　観光資源課 新コンテンツ開発室推進室長の豊重巨之氏は、2024年度、訪日外国人の旅行者は3800万人、消費額は8兆1395億円と、過去最高になったが、観光客の宿泊先はインバウンド、国内観光客含めて都市部に偏っている傾向があると語った。観光庁としては地方への誘客を推進していくと考えているという。

観光庁 観光資源課 新コンテンツ開発室推進室長 豊重巨之氏

　また、2025年度は地域観光新発見事業の後継事業として、「地域魅力向上事業」を行なっていくと発表した。本事業では地域資源を活用した、収益性が高く、独自性・新規性のある観光コンテンツの開発から適切な販路開拓や情報発信の総合的な支援を行なう。

　地域魅力向上事業についての説明会は事前申込制で、2月14日に実施する。公募期間は3月3日～4月18日。補助対象は地方公共団体、DMO、民間事業者など。補助額は400万円まで定額で、超える部分については補助率50％、補助上限は1250万円で、最低事業費は600万円。

地域魅力向上事業

成果発表会で紹介された7事例

　成果発表会で紹介された7事例は以下。詳細は各事業のWebサイトでご確認いただきたい。