ボーカリスト琴音の音楽旅
アルゼンチン大好き女子が、アルゼンチンのクリスマス料理「マタンブレ」を作ってみた
2020年12月26日 00:00
ハロウィンが終わり、一気にクリスマスモードになる日本(今年は控えめですが)。このコロナ禍で、東京からのリモート留学でスペイン語勉強中の私ですが、アルゼンチンのクリスマスでは「マタンブレ」という料理を食べると教わりました。
マタンブレは1度だけアルゼンチン・ブエノスアイレスのレストランで、どんな料理か分からず頼んだことがありますが、冷たいお肉料理だったとしか覚えてません。
レシピを調べてみたら面白そうだったので作ってみることにしました。アルゼンチンではクリスマスに限らず1年中スーパーや食品店で売られて食べられています。
簡単にいうと、野菜を脂質の少ない大きな薄い1枚肉で巻き寿司のように包み、ひもで結んで茹でる料理です。焼き目を付けてオーブンで蒸し焼きにするレシピもありましたが、茹でるレシピの方が多く見つかったので、茹でるほうで作ってみました。
アルゼンチンでは大きな薄い1枚肉が「マタンブレ用」として売られていますが、日本ではなかなか手に入りません。そのため、豚ヒレのかたまり肉を包丁で開いて、叩いて薄くしました。あとで形を調整するために、豚ももの薄切り肉も用意。すべて薄切り肉で重ねて作るのもありだと思います。ほかに鶏胸肉で作るレシピもありました。鶏胸肉で作るときも、皮を取り、薄く叩いて作るといいと思います。
スペイン語のレシピでは材料にパセリがあったのですが、動画や写真を見ると日本で売っているパセリとは少し違いました。そこで、レシピ写真と葉っぱの形が似ていた三つ葉を使用しました。
「マタンブレ」に使用した材料
豚ヒレかたまり肉:250g×2
赤パプリカ:半分
三つ葉:2束
人参:1本
オレガノ:小さじ2
チリフレーク:小さじ2
にんにく:2片
塩こしょう:適量
パルメザンチーズ:120g
茹で卵:4個
「マタンブレ」の作り方
1. 人参、赤パプリカをスティック状に、ニンニクはみじん切り、三つ葉は2cmずつくらいに切ります(上の写真ぐらいです)。
2. 豚ヒレのかたまりを包丁で開いて、めん棒で叩いて薄くします。
3. パルメザンチーズ、刻んだ三つ葉、オレガノ、チリフレーク、みじん切りのにんにく、塩こしょうを混ぜ合わせます。
4. 手順2で薄くした豚ヒレ肉の上に、手順3で混ぜたものを薄く広げます。
5. ゆで卵を好みの大きさに切ります。
6. 人参とパプリカ、ゆで卵を順番に並べていきます。
7. 並べ終えたら丸めて、はみ出てしまったところを薄切り肉で補強します。中の具を豚肉でしっかり包み込みます。
8. ひもで縛ります。ひもで縛るのはどんな縛り方でもいいみたいです。
9. 沸騰したお湯に投入。塩を適量入れて、弱火で1時間茹でます。
10. 取り出して、冷ましてから切り分けます。
できあがり
温かいままでも美味しいですが、冷えてからのほうが形がキレイで見栄えが良くなります。
ひもで結ぶのに悪戦苦闘して、B型不器用女にはできない芸当かと思いましたがなんとかなりました。
パルメザンチーズとオレガノ、にんにくの風味が何ともいえず美味しい! 1日目は温かいまま赤ワインと楽しみました。2日目は、冷えたものを切っていただきました。
作ってる最中はちゃんとできあがるか不安でしたが、作ってしまえば意外と簡単でした。脂質の少ないお肉に、野菜を包んで茹でる、とってもヘルシーなお料理です。
ダイエット中の方や、筋トレしている方にもいいメニューだと思います。マタンブレの語源は「マタ:殺す」「アンブレ:空腹」で、「空腹を殺す」という意味だそうです。
そのくらいしっかりお腹いっぱいになります。クリスマスだけでなく、ちょっとしたお祝いなどにも「映える」料理ではないでしょうか。
2020年はブエノスアイレスに留学したはずが、ほとんど学校に通えず日本に帰ってきました。日本でもブエノスアイレス外語大のリモート授業を受け、進級試験も無事に合格することができました。
来年もリモート留学継続の予定です。どんなことが起こるか分からない世の中ですが、来年も健康に気をつけて元気に過ごしたいと思います。皆さまもよいお年をお迎えください。