旅レポ

コモドドラゴンに会える「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」のアクティビティを体験

インドネシア・フローレス島に誕生した5つ星ホテル「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」が提供するアクティビティを体験した

 アヤナリゾートがインドネシア・フローレス島に「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」を開業し(関連記事「インドネシア・フローレス島の5つ星ホテル『アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ』、開業セレモニー」)、ガルーダ・インドネシア航空やアヤナリゾートの施設・サービスについて体験してきた。

「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」は、世界最大のオオトカゲ・コモドドラゴンが生息するコモド島への玄関、フローレス島西部のラブハン・バジョーにあり、エリア唯一の5つ星ホテルとなる。コモド島は周辺のリンチャ島やパダル島とともに世界自然遺産に登録されており、美しい海や自然の残る島々を楽しむことができる。

 今回は、「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」を基点に体験したアクティビティを紹介する。

「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」があるのは右にあるフローレス島。その隣にあるのがリンチャ島、左にコモド島がある

「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」と同じフローレス島には「Batu Cermin(バトゥ・チェルミン)」という鍾乳石や奇岩、洞窟からなる観光エリアがある。

 Batu Cerminの入口から5分ほどインドネシアらしい林の中を歩いていくと岩山が見えてくる。さらに奥へと進むわけだが、岩山の隙間を縫うようなルートは、上から日光が岩肌を反射しながら下りてきて、なかなか幻想的な雰囲気。足下は岩を削り出したような階段や、岩そのものが階段状に並んだようなルートなので、歩きやすい服装と靴で行くべき。手をつく場面がしばしばあるので軍手もあるとよいだろう。そこそこの運動になるので水分も必須だ。

 洞窟の入口にはヘルメットが並んでいるので、中に入るときには必ず装着しよう。洞窟はかなり狭い箇所もあり、身長176cmの記者は何度もヘルメットをコツコツと岩にぶつけてしまった。内部に照明はなく本気で暗い。スマートフォンのライト機能でも用は足りるが、岩場を移動するのでスマホを落としてしまう危険がある。アウトドア用の丈夫な懐中電灯か、ヘルメットにくくりつけられるヘッドバンドタイプのライトがあるとベターだ。

 自然が削り出した岩は美しく、「子供の後ろ姿」や「マリアさま」と現地の人たちが呼ぶ面白い形の岩や、この一帯が海であったことをしのばせる亀の甲羅や魚の骨の化石などを岩肌に見ることができる。

フローレス島にある「Batu Cermin(バトゥ・チェルミン)」
林の中をしばらく歩く
岩山が現われる
最初は階段もあるが、徐々に岩をよじ登ったり下りたりするようになる
ちょっとした冒険気分を味わえる
「子供の後ろ姿」のようだと言われている岩
亀がひっくり返ってそのまま化石になったという
アンブレラストーンと呼ばれていた巨大な岩。支えている下部が時間とともに削れてこうなったんだと分かっていても不思議な光景に感じてしまう

 続いては「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」からスピードボートに乗り込み、いよいよリンチャ島のコモドドラゴンへ会いに行く。

 ヤマハの250HPのエンジンを3基も搭載しボートに乗り、揺られること1時間弱。コモド国立公園に到着した。1991年にユネスコの世界自然遺産に登録されたコモド国立公園は、コモド島、リンチャ島、パダール島などを含んだ一帯のことを指し、コモドドラゴンを見るには、コモド島かリンチャ島を訪れることになる。

 コモドドラゴンは体長が2~3mある世界最大のトカゲで、ガイドレンジャーの指示に従い公園内をトレッキングしながら放し飼い(?)のコモドドラゴンの生活を見学することができる。

 彼らは夜行性なので、夜には公園に棲む水牛や鳥などを襲って食事をするそうだが、昼間は基本的にスリープモード。たまに寝床を変えるために移動する以外は、南国の日差しの下でまったりとしている。ガイドがいれば数mの距離まで近づくことができ、その表情には、獰猛さというよりかわいらしさを感じてしまう。

ヤマハの250HPのエンジンを3基も積んだボートに乗り、リンチャ島のコモドドラゴンへ会いに行く
リンチャ島に到着
船着き場から受付のある事務所までは歩いて10分ほど
トレッキングのルート
さすまたを持ったレンジャーが付いてくれる
公園内には猿や水牛の姿も。レンジャーの「彼ら(コモドドラゴン)の食事だよ」という説明に少々驚いた。夜行性のコモドドラゴンは水牛を群れで襲うこともあるとのこと
コモドドラゴンは昼間は基本的にまったりとしている
意外とかわいらしいと思ってしまう
起き上がって移動すると、コモドドラゴンの大きさを実感して、やはり少々恐いが、ここまで接近できる機会はそうないだろう

「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」はCSRの一環で、コモド国立公園のリンチャ島に駐留するレンジャーとガイド計86名に、シャツ・ズボン・ハットの新ユニフォームを寄付している。ユニフォームは、国立公園を訪れる人々にもパークレンジャーとしての役割が一目で分かるようデザインされていて、今後、パークレンジャーを対象にアヤナリゾートのスタッフが「エクセレント・サービス」と名付けたホスピタリティ研修や、英語レッスンを実施するとしている。

「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」は、コモド国立公園のリンチャ島に駐留するレンジャーとガイド計86名に、シャツ・ズボン・ハットの新ユニフォームを寄付。また、パークレンジャーを対象にアヤナリゾートのスタッフが「エクセレント・サービス」と名付けたホスピタリティ研修や、英語レッスンを実施するとしている(写真提供:アヤナリゾート)
「アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ」概要

客室数:205室
[スイート]13室(86m2~)
[スタンダードルーム]192室(43m2~)
料金:
[フルオーシャンビュースイート]750ドル~
[デラックスフルオーシャンビュールーム]500ドル~
[フルオーシャンビュールーム]520ドル~
付帯施設:スパ、プール、キッズクラブ、フィットネスルーム、マリンスポーツ施設
主なサービス:ランドリー&ドライクリーニング、リムジンサービス、クルージングボート、マリンスポーツ機材貸出
客室設備とアメニティ:テレビ、電話(国際通話可能)、エアコン、紅茶/コーヒーセット、ミネラルウォーター、ウェルカムトロピカルフルーツ、冷蔵庫、ミニバー、湯沸かしポット、バスルーム(バスタブ・ハンドシャワー)、浴衣、スリッパ、ヘアドライヤー、バスアメニティ(シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディローション、石鹸、歯ブラシ、歯磨き粉、マウスウォッシュ、クシ、ヒゲソリ)、1日2回のハウスキーピングサービス、セーフティボックス、コンセント(Cタイプ/マルチタイプ)、エキストラベッド
Webサイト:アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ

アヤナ コモド リゾート ワエチチュ ビーチ

編集部:稲葉隆司