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マスクを着けた飛行機の機内に入ってみた。ガルーダ・インドネシア航空 A330-900neoのビジネス/エコノミークラスを写真で紹介
2020年10月27日 06:00
- 2020年10月19日 飛来
ガルーダ・インドネシア航空は、機体の先端にマスクを描いたエアバス A330-900neo型機(登録記号:PK-GHG)を羽田空港に飛来させた。
同機は10月8日に初飛来を果たしており、19日が2度目の羽田。特徴的なマスクのイラストはインドネシアにおける新型コロナウイルス感染抑制に向けた啓蒙のためで、機体に描いた「Ayo Pakai Masker」は「マスクをしよう!」という意味のインドネシア語だ。
同社のA330-900neoは2019年末に1号機が納入された新機材。今回は駐機中の機内の様子も撮影しているので、写真で詳しく紹介していく。
現在インドネシア国内では、機体に描くマスクのデザインを公募するマスクデザインコンペティションが開催されており、今回のA330-900neoを皮切りに2機のボーイング 737-800型機(すでに公開済み)、エアバス A330-300型機、ボーイング 777-300ER型機にもイラストを描く予定だ。
同社の日本・韓国・アメリカ地区総代表のソニー・シャフラン氏は、「飛行機ですらマスクをするのに、なぜアナタはマスクをしないの? いつでもどこでもマスクをしましょう!」というメッセージは、マスク着用を促すための非常に分かりやすい手段だと語る。
なお、今回飛来したGA874便の機種選択において、新型コロナ流行以前からマスク着用の習慣があった日本を見習うという想いから、この機材が選ばれたとのことだ。
今回飛来したエアバス A330-900neoはエアバス最新鋭の中型ワイドボディ機。ビジネスクラスは1-2-1配列の24席、エコノミークラスは2-4-2配列の277席で、計301席。ビジネスクラスには17インチ、エコノミークラスには10インチの個人用モニターが備わっている。
日本人観光客にも人気の高いバリ島(デンパサール)への唯一の直行便を持つガルーダ・インドネシア航空だが、成田~デンパサール線、関空(大阪)~デンパサール線ともに現在は全面運休中だ。一方で、ビジネス需要の強いジャカルタ線は運航している。インドネシアからの農産物や海産物の輸入も多い我が国への貨物便は、むしろ増加傾向とのこと。我々が日常的にスーパーなどで目にするインドネシア産のエビやマグロ(キハダマグロ)の多くは、冷凍されることなく生で空輸されているそうだ。
シャフラン氏は「インドネシアはとても広く、国内線が充実している点、そして貨物便もあるので、このコロナ禍において国際線を中心に展開している航空会社と比べれば多少ダメージは少ないかもしれません。それでも、観光需要はインドネシア政府にとってもガルーダ・インドネシア航空にとっても大きく、大切なものです」と語り、「我々は日本とバリ島をつなぐ唯一の直行便を持つエアラインです。飛行機の運航には万全の感染対策を行なっています。制限がなくなった日にはどうぞ安心してインドネシア、バリ島の観光をお楽しみください」と話した。
ガルーダ・インドネシア航空は、インドネシアでの旅をアクティブに楽しめるよう、自転車やサーフボード、ゴルフ、ダイビング用品などのスポーツ・レジャー用品を通常の受託手荷物に加えて無料で運ぶ特例規定を持つ数少ない航空会社だ。この機体でまずはマスク着用を促し、1日も早く現地でレジャーが楽しめるような日が来てほしい。
【お詫びと訂正】初出時、日本就航時期、職員の所属の記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。