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WILLERの夜行バスにシェル型+顔が隠れるフードの最強装備が登場! 新型3列シート「DOME(ドーム)」にさっそく座ってきた

2023年10月6日 運行開始

WILLERが東京~名古屋の夜行バスに投入する新型3列シート「DOME」に座ってきた

 WILLER EXPRESSは、新型3列シート「DOME(ドーム)」を搭載した車両を東京~名古屋線の夜行便に導入する。運行は10月6日から。

 DOMEは、背もたれを倒しても背後の席に影響しないシェル型のパーティションを採用し、リクライニングは最大130度。前の席に足を入れるフットレストスペースがあり、ふくらはぎあたりの可倒式レッグレストを引き上げることで、長時間の乗車でもゆったり眠れる姿勢を取ることができる。

 位置を上下に調節できる可動式ピローに加えて、新たに可動式の腰当てを装備しており、より体型に合わせた座り心地を実現している。シートはベージュの革張りを採用、手触りのよさとともに高級感の演出にも一役買っている。

 DOMEのもう1つの特徴は、4月に投入した新型4列の「Prime(プライム)」と同様の大型カノピー(キャノピー)を備えている点。頭上から引き下ろすことで肩口まですっぽり覆い隠すフードになるため、「寝姿を見られたくない、メイクを落とした顔を見られたくない」といったニーズに応える作りになっている。

 カノピー内部には、Prime同様スマホホルダーを設置(さらに取り付け位置を改良)。夜間の走行中でも、周囲への光線漏れを気にすることなくスマホ操作や動画鑑賞などを行なえる。

 実際に座ってみると、シェル型パーティションの包まれ感は非常に高く、遮音効果もしっかりある。背もたれを倒してレッグレストを上げて寝姿勢を取ると、頭部がシェルのより深いところに位置するため、「没入感のある睡眠モード」といった具合。

 そのうえカノピーを下ろすとさらなる遮音+薄暗さを獲得するので、夜行バスに必要な“寝ているうちに現地に着く”にはちょうどよさそうだ。なにより、後ろを気にせず背もたれを思いっきり倒せるのは、とにかく気が楽でよい。

新型3列シート「DOME」を正面から
乗車口から向かって左が独立席、右が2列席
2列席は独立席よりややアクセスしづらいため、料金を500円安く設定している
背もたれのリクライニング角は最大130度
リクライニング+レッグレスト+カノピーの就寝モードはこんな感じ
ヘッドレストは上下可動式
新たに可動式の腰当てを装備した
可倒式のレッグレスト
肘掛けの下にACコンセントを備える
背もたれを操作するためのボタン
シートベルトは3点式
各席にカップホルダーを装備
前席のシェルの下にフットレストがある
バッグやレジ袋などをかけるためのフック
立ち上がるときなどのためにシェルにしっかりしたハンドルが付いている
カノピーを下からのぞき込んだところ
カノピーを下ろしてスマホを取り付けた様子(内側から)
シート番号「9C」。直前が非常扉のため、スペースに余裕がある

 料金は独立席と2席並びで異なり、独立席が7400円~、2列席が6900円~。DOME搭載車の運行開始を記念して、独立席5000円、2列席4500円のお試しプランも実施する。期間は10月6日~11月30日(出発分)。

 1両あたりの座席数は26席。3の倍数になっていないのは、最後尾付近に非常ドアがあるためで、その直後の席(シート番号9C)はひときわ周辺がゆったりしている。最後尾という点が気にならないなら、狙い目の座席と言えそうだ。

 DOME搭載車両は、まずは10月6日に2台を投入し、年内にさらに2台を投入予定。東京~名古屋で運行を開始するが、近いうちに東京~大阪での運行も開始するという。