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WILLERのバスツアー「和食と川崎工場夜景とドローンショーを楽しむ夜」を体験してみた
2024年1月13日 00:00
- 2024年1月10日 実施
WILLER EXPRESSが期間限定で運行する「和食と川崎工場夜景とドローンショーを楽しむ夜」は、自治体や地元企業の協力を得て、川崎臨海部に広がる工業地帯の幻想的な夜景と川崎競馬場でのドローンショーを満喫できる特別ツアー。人気の「川崎工場夜景コース」ツアーはこれまでも行なわれてきたが、ドローンショーも楽しめるツアーはめずらしい。こちらのツアー初日に同行してみた。初日は報道陣だけでなく、通常どおり一般予約客も乗せてのツアーで満員だった。
なお、WILLERの2階建てオープントップのレストランバスを使ったツアーは、2017年から運行している。
ドローンショー鑑賞と和食コース料理込みで、ツアー料金は大人1人1万5800円~(子供料金は3000円引き)。ドリンク料金は別途必要となる。ドローンショーは風の影響を受けやすく、風速5m以上で直前に中止になる可能性もある。その場合にはドローンショー分の料金は返金される。
ドローンショー鑑賞のみのチケットも販売(平日1200円、土日祝1500円、中高生800円、小学生以下無料)しているが、こちらはショー後のドローンとの触れあい記念撮影はなく、単純にショーを見るだけで、観覧場所や入退場も異なる。ツアーは東京駅集合で解散は川崎駅と場所が異なるので注意してほしい。
東京駅丸の内ビル前の夕方16時45分の出発からショートトリップが始まった。発車するとすぐにドリンクを注文、先付けと口取りが提供され、高層ビルや東京タワーなど都心の名所を横目に乾杯。2階建てバスから食事をしながら見る風景は非日常的で、気分も高揚してくる。
都心の高層ビルを見上げながら進み、東京タワーは真横を通ってくれる。このときは屋根をオープンにしてくれるので、存分に撮影できる。冬の夜は寒いので、要所でオープンにする運用だ。
そのあとは首都高速道路に入りレインボーブリッジ方面に向かっていく。2階部分からの視線は首都高の擁壁を超えるので、周囲の夜景が存分に楽しめるのがうれしい。
神奈川臨海鉄道千鳥町ヤードに到着すると、ここではいったん下車して工場夜景のお勧め撮影ポイントなどから夜景を堪能することができる。また首都高に戻り川崎線で浮島周辺を走る。ここからはENEOSの石油精製工場などのコンビーナートが、昼のような照明や蒸気をはく様子を遠景で眺めることができる。この一連の行程は工場夜景ツアーハイライトだ。
バスは大師JCTで降り、ドローンショーを行なう川崎競馬場へと進む。川崎競馬場の駐車場は本来は出口として使われる通路から抜けて入ったが、通路はギリギリでちょっとスリリングな走行を楽しめる。
今回撮影のためにバスを下車したが、天井をオープンにしてくれるので、ドローンショーの鑑賞は車内で食事をしながらでも構わない。コース後半のお食事として煮穴子握り寿司、甘酢生姜、吸い物やデザートと食後の飲み物がここで提供されるので、ゆっくりくつろぐこともできる。
ドローンショーは約10分。WILLERのバスなど特別なデザインのイラストを夜空に描いてくれる。ドローン独特の規則正しい動きや光のアニメーション演出がおもしろく、寒さも忘れて楽しんでしまう。動画も収録したがネタバレになってしまうので、ツアーに参加希望なら当日まで見ないでおくのもよいだろう。
ショーは、コンサート会場での演出や各地でのショーを行なっている金沢のドローンショー・ジャパンが演じてくれている。国産ドローンショー専用機体「unika」を開発し、すべてこの機体を使っている。持ってみると思いのほか軽い(重量530g)。ツアー参加者は、終了後にドローンに触れることができ、記念撮影も可能となっている。とても貴重な体験ができる。ただし、ドローンは高価なので、あくまでも慎重に触れてほしい。
ショーの余韻に浸りながら川崎駅方面に向かう。解散は川崎駅東口前にあるラ・チッタデッラ横になる。充実した内容だったのでかなり遅い深夜に感じてしまうが、まだ20時30分あたり、のみ足りなければ2次会もできそうな時間帯だ。
本ツアー後半となる2月開催日程は10日~14日と、バレンタインデーに合わせられている。ロマンチックに、ちょっとだけミステリアスな雰囲気が合わさった車窓からの美しい夜景と美味しい和食を堪能しつつ、追加でドローンショーまで楽しめるという密度の濃い夜の非日常ショートトリップとなっている。好奇心旺盛な人には特にお勧めだ。ぜひ親しい人を誘って特別な夜を楽しんでみてほしい。