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WILLERのバスツアー「和食と川崎工場夜景とドローンショーを楽しむ夜」を体験してみた

2024年1月10日 実施

WILLER EXPRESSの特別コース「和食と川崎工場夜景とドローンショーを楽しむ夜」のハイライト。川崎競馬場でのドローンショー

 WILLER EXPRESSが期間限定で運行する「和食と川崎工場夜景とドローンショーを楽しむ夜」は、自治体や地元企業の協力を得て、川崎臨海部に広がる工業地帯の幻想的な夜景と川崎競馬場でのドローンショーを満喫できる特別ツアー。人気の「川崎工場夜景コース」ツアーはこれまでも行なわれてきたが、ドローンショーも楽しめるツアーはめずらしい。こちらのツアー初日に同行してみた。初日は報道陣だけでなく、通常どおり一般予約客も乗せてのツアーで満員だった。

 なお、WILLERの2階建てオープントップのレストランバスを使ったツアーは、2017年から運行している。

 ドローンショー鑑賞と和食コース料理込みで、ツアー料金は大人1人1万5800円~(子供料金は3000円引き)。ドリンク料金は別途必要となる。ドローンショーは風の影響を受けやすく、風速5m以上で直前に中止になる可能性もある。その場合にはドローンショー分の料金は返金される。

 ドローンショー鑑賞のみのチケットも販売(平日1200円、土日祝1500円、中高生800円、小学生以下無料)しているが、こちらはショー後のドローンとの触れあい記念撮影はなく、単純にショーを見るだけで、観覧場所や入退場も異なる。ツアーは東京駅集合で解散は川崎駅と場所が異なるので注意してほしい。

 東京駅丸の内ビル前の夕方16時45分の出発からショートトリップが始まった。発車するとすぐにドリンクを注文、先付けと口取りが提供され、高層ビルや東京タワーなど都心の名所を横目に乾杯。2階建てバスから食事をしながら見る風景は非日常的で、気分も高揚してくる。

集合は東京駅向かいの丸の内ビル前。夕方16時30分
2階建てオープントップのレストランバスが到着
レストランバスの客席はすべてが2階になる
東京観光をイメージしたポップなイラストの外装
後ろには東京タワーのイラスト
2階の天井は透明になっている
出入口を入るとすぐ階段で2階へ。トイレも完備している
2階の客席
座席とテーブル。揺れても大丈夫なように工夫されている
厨房は外から見える
口取りの料理が用意されていた
2階の天井は閉まっていても上が見えて開放的
ビールで乾杯!
東京駅を右に見ながら出発
口取りの八幡巻き、わかさぎ南蛮漬け、合鴨ロース七味焼き、海老芝煮、一口がんも
先付けのいぶりがっことクリームチーズの湯葉巾着
過ぎ去る街中の雑踏を眺めながらの食事はあまりない体験
ガイドは周囲の風景を詳細に解説してくれる
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーや……
麻布台ヒルズの横を通っていく
冷やし鉢のずわい蟹、小肌、胡瓜、法蓮草、長芋、若芽、菜の花、トマト、煎り酒
蒸し物の玉地蒸し
川崎の工場夜景をイメージしたツアー限定の黒ビール「黒に浮かぶ」。コーヒーとマンゴーが香るスタウト

 都心の高層ビルを見上げながら進み、東京タワーは真横を通ってくれる。このときは屋根をオープンにしてくれるので、存分に撮影できる。冬の夜は寒いので、要所でオープンにする運用だ。

 そのあとは首都高速道路に入りレインボーブリッジ方面に向かっていく。2階部分からの視線は首都高の擁壁を超えるので、周囲の夜景が存分に楽しめるのがうれしい。

東京タワーは真横というか真下を通ってくれる
ここはフォトジェニックなポイントなので、みなスマホで写真撮影
適宜屋根は開け閉めしてくれる
メインの焼き物。柔らか牛肉の江戸甘味噌朴葉焼。味噌味のソースで肉は2枚
首都高速道路に入りレインボーブリッジに向かう
レインボーブリッジからの夜景も2階からよく見える
湾岸の夜景がキレイ
レインボーブリッジとお別れ。東京タワーも見える
JR貨物のターミナルを横目に進む
ほどなく、神奈川臨海鉄道千鳥町ヤードに到着。ここでいったん下車できる

 神奈川臨海鉄道千鳥町ヤードに到着すると、ここではいったん下車して工場夜景のお勧め撮影ポイントなどから夜景を堪能することができる。また首都高に戻り川崎線で浮島周辺を走る。ここからはENEOSの石油精製工場などのコンビーナートが、昼のような照明や蒸気をはく様子を遠景で眺めることができる。この一連の行程は工場夜景ツアーハイライトだ。

工場夜景のお勧め撮影ポイントからのショット。線路に入ると警告の明かりがつくので注意
コンビナートなディテール。普段見ることない工場夜景はなかなかの迫力
石油精製のフレアスタックもみることができた
フレアスタックの炎
再度首都高に戻る
浮島町のメガソーラーも見どころ
コンビーナートが見えてきた
迫力の石油コンビーナート
まるで昼間のようにまばゆい照明
煙突から蒸気の登る様子もよく見える
首都高上で2階から見る一面の夜景は別格だ
遠くに羽田空港も見ることができる

 バスは大師JCTで降り、ドローンショーを行なう川崎競馬場へと進む。川崎競馬場の駐車場は本来は出口として使われる通路から抜けて入ったが、通路はギリギリでちょっとスリリングな走行を楽しめる。

 今回撮影のためにバスを下車したが、天井をオープンにしてくれるので、ドローンショーの鑑賞は車内で食事をしながらでも構わない。コース後半のお食事として煮穴子握り寿司、甘酢生姜、吸い物やデザートと食後の飲み物がここで提供されるので、ゆっくりくつろぐこともできる。

川崎大師近くで高速道路を降りる。ここは参道
川崎競馬場が見えてきた
本来は出口として使われる通路から入場
通路は本当にギリギリのサイズ
無人の駐車場に到着
キッチンでは作業中
キッチン内の様子。高さは厳しいが意外と広い
今回和食のコースをふるまったシェフの荒井信行さん
2階でシェフが握って、煮穴子握り寿司をドーンと持って来てくれるパフォーマンス
ここでお食事として、煮穴子握り寿司、甘酢生姜、吸い物が提供される
甘味「鮨 銀座おのでら」抹茶のブランマンジェ、わらび餅。食後の飲み物は珈琲もしくは紅茶

 ドローンショーは約10分。WILLERのバスなど特別なデザインのイラストを夜空に描いてくれる。ドローン独特の規則正しい動きや光のアニメーション演出がおもしろく、寒さも忘れて楽しんでしまう。動画も収録したがネタバレになってしまうので、ツアーに参加希望なら当日まで見ないでおくのもよいだろう。

 ショーは、コンサート会場での演出や各地でのショーを行なっている金沢のドローンショー・ジャパンが演じてくれている。国産ドローンショー専用機体「unika」を開発し、すべてこの機体を使っている。持ってみると思いのほか軽い(重量530g)。ツアー参加者は、終了後にドローンに触れることができ、記念撮影も可能となっている。とても貴重な体験ができる。ただし、ドローンは高価なので、あくまでも慎重に触れてほしい。

ドローンショーが始まった。編隊を組んで飛び立つ
なにやら直方体っぽい物体を描き、旅行ガイドが現われた
旅行ガイドからバスが出現。ちなみにドローンショーはバスから見やすい位置で行なわれる
大きなバスが進んでいく
東京タワーの間を駆け抜け
このいったんクリアしてバラバラになる動作も独特でおもしろい
海のなかでイルカと会って
宇宙にまで行けちゃうの?
土星にまで行ってしまった
競馬場に戻ってきて
花火が上がった!
WILLERの2階建てバスだ
おしまい
いったんバラバラになる
編隊飛行になって
キレイに着陸する動きは、しずくが落ちるようでキレイ
着陸したドローン群
いろいろな色に発光している
手に持つこともできる。小さくて意外と軽い
ドローン群と記念撮影
収納も考え重ねることもできる
ドローンショーのコントロールに使うアンテナ
今回ショーを行なった金沢のドローンショー・ジャパンのスタッフ

 ショーの余韻に浸りながら川崎駅方面に向かう。解散は川崎駅東口前にあるラ・チッタデッラ横になる。充実した内容だったのでかなり遅い深夜に感じてしまうが、まだ20時30分あたり、のみ足りなければ2次会もできそうな時間帯だ。

バスは解散地の川崎駅方面に向かう
川崎駅前仲見世通商店街は飲食店が多い
ラ・チッタデッラが見えてきた
川崎駅東口ラ・チッタデッラ横で解散

 本ツアー後半となる2月開催日程は10日~14日と、バレンタインデーに合わせられている。ロマンチックに、ちょっとだけミステリアスな雰囲気が合わさった車窓からの美しい夜景と美味しい和食を堪能しつつ、追加でドローンショーまで楽しめるという密度の濃い夜の非日常ショートトリップとなっている。好奇心旺盛な人には特にお勧めだ。ぜひ親しい人を誘って特別な夜を楽しんでみてほしい。