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日本Nreal、新幹線の車内でNreal AirとWindows PCでマルチ画面を実現するデモ

2023年5月16日 取材

 日本Nrealは5月16日、東海道新幹線の車両を貸し切り、車内でスマートグラス「Nreal Air」を体験する報道関係者向けのイベント「REAL Air Express Tour」を開催した。

 イベントでは、JR東海が昨年末に提供を開始した「東海道新幹線 貸切車両パッケージ」を活用し、品川駅を11時07分に出発するのぞみ225号の15号車と16号車を舞台に、Nreal Airを使ったさまざまなデモンストレーションが行なわれた。

 デモの目玉となったのは、Windowsパソコンと組み合わせてマルチスクリーン環境を実現する「Nebula for Windows」。

 Nreal Airは、ハイエンドのAndroidスマートフォンと接続することで、AR/VRの世界を体験したり、さまざまな映像コンテンツを大画面で見ているかのように視聴したりできるデバイスとして登場したが、その後、iPhoneやゲーム機と接続できるアダプターが発売され、macOS上でマルチスクリーン環境を実現する「Nebula for Mac」がリリースされていた。

 今回のデモでは、開発中の「Nebula for Windows」が披露され、macOS同様に3画面のマルチスクリーンや32:9のワイドスクリーンをグラス内で仮想的に実現していることが確認できた。拡大表示すると、左右の画面が視野からはみ出ることになるが、その方向に首を振ることで、あたかもそこにディスプレイがあるかのように感じられる。

 ホテルなどでは持参した外付けディスプレイやタブレット、あるいは部屋に備え付けのテレビを使ってマルチスクリーン環境を構築できるが、今回の体験イベントが行なわれたような新幹線の中や旅客機の機内では、これが難しい。

 Nebula for Windows/Macは、そうした場面で有効なソリューションとなっており、旅先での活用はもちろん、自宅やオフィスが狭いという理由で大きなディスプレイを導入できないという課題が解消できる。