ニュース

スマートグラスのNrealがXREALにリブランディング

2023年5月25日 発表

NrealがXREALにリブランディング

 スマートグラスを販売するNrealは5月25日、「XREAL」へのリブランディングを発表した。

 同社は、AR(拡張現実)に対応したスマートグラスを開発・販売しており、2019年に「Nreal Light」を発表。2022年にはスマートフォンと接続して使用できる「Nreal Air」を世界に先駆けて日本で発売し、NTTドコモやKDDIといった通信事業者と組んでARによる新たな観光体験を提供するなどしてきた。

 Nreal 副社長 兼 日本Nreal 代表取締役のJoshua Yeo氏は、「2019年にNreal Lightを日本で発表してから今年5月でちょうど4年になる。この4年のなかで、Nrealはさまざまな製品を日本の市場に紹介し、販売してきた。Nrealとしては、単体のARグラスではなく、他のデバイスとの連携性を高めるためにいろいろなことをしてきた」と振り返る。

Nreal 副社長 兼 日本Nreal 代表取締役のJoshua Yeo氏

 同氏が言うように、当初はハイエンドのAndroidスマートフォンとの組み合わせでしか動作しなかったNreal Airは、現在はアダプターを使用することでiPhoneなどでも使えるようになり、β版という位置づけながらも、macOSやWindows向けのソフトウェアを開発することで、グラス内で仮想的にマルチディスプレイ環境を実現できるような取り組みも行なっている。

 同氏は、2022年にはグローバルで10万台以上のNreal Airを販売したことや、日本・米国・中国で販売されているARグラスのなかで圧倒的にNo.1のシェアを獲得していることを紹介した上で、「本当のAR時代が最も早く来るように全社員が努力している」と語った。

 日本Nreal マーケティングマネージャーの下髙原沙也佳氏は、日本でのNreal Airの発売から1年が経過し、SNSなどでも話題になるような状況下において、ユーザーに寄り添い、より一層、消費者の生活に溶け込むようなサービスやコンテンツを作っていくことを目標に掲げるとともにリブランディングを実施することにしたと説明する。

日本Nreal マーケティングマネージャーの下髙原沙也佳氏

 同氏によれば、社名やブランド名とともに製品も「XREAL Air」といった形に名称が変更される。同氏は「当初は現実のRealと非現実のUnrealの中間をとってNrealを掲げてきた。ただ、ARグラスはお客さまの生活に寄り添っていくような製品で、クロス、融合するという意味合いでXREALという名称に変更することに決めた」としている。

 同氏は、現実に対して映像を投影していく“スマートミラーリング”をテーマにした製品を近日公開することも明らかにしている。