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日本Xreal、XR総合展で「XREAL Beam」を披露

2023年6月28日 取材

皿の上にのっているのがXREAL Beam

 日本Xrealは、6月28日~30日に東京ビッグサイトで開催されているイベント「第3回 XR総合展【夏】」に出展し、予約受付中の新製品「XREAL Beam」を披露した。

 同社では、AR(拡張現実)グラスの「XREAL Air」(旧Nreal Air)を販売しているが、同グラスにXREAL Beamを接続すると、Miracast対応のさまざまな機器とワイヤレス接続できるようになる。

 XREAL Airは、当初はハイエンドのAndroidスマートフォンのみに対応していたが、その後、iPhoneやHDMI端子を備えたゲーム機器などに接続できるアダプターを発売することで、接続できる機器を増やしてきた。

 XREAL Beamは、こうした接続のわずらわしさを解消する目的で開発されたリモコン型デバイスで、表示の拡大縮小や音量調整なども手元で行なえるようになっている。また、4870mAhのバッテリーが内蔵されており、接続するデバイス側の電力消費も抑えられる。

利用イメージ
視界を妨げないサイドスクリーン表示

 本体下部にはUSB-Cポートを2つ備えており、片方をXREAL Airに接続し、もう一方をスマートフォンやPC、ゲーム機などに接続することで、表示の遅延を抑えることもできる。一般販売の価格は1万6980円だが、予約販売の価格は1万5980円となっている。

Xreal 副社長 兼 日本Xreal 代表取締役の呂正民(Joshua Yeo)氏

 28日に開催された発表会では、Xreal 副社長 兼 日本Xreal 代表取締役の呂正民(Joshua Yeo)氏が「Airを発売した際、ユーザーに追加してほしい機能を聞いたところ、5つの機能のリクエストが多かった」とした上で、XREAL Beamはそうした声に応えられるデバイスだと説明した。

 XREAL Beamには、特定の位置に画面を固定する表示方法と首を振った方向に画面がついてくる表示方法、さらに視界を妨げずに左上に小さく画面を表示するサイドスクリーンの3つの表示モードが用意されており、左側面の赤いボタンでモードを切り替えられる。

XREAL Beamのメニュー画面

 本体中央上部の丸いカーソルボタンでは、表示の拡大・縮小などの操作が行なえ、その真中に決定ボタン、その下に戻るボタンが配置されている。このほか、右側面には音量調節ボタン、本体上部右側には電源ボタンを装備している。

 同社では、PCと接続し、グラス内に3画面のマルチスクリーン表示を実現する「Nebula for Mac」「Nebula for Windows」をβ版という位置づけでリリースしているが、現時点においてはXREAL Beamでは1画面のみの対応となる。

 XREAL Beamの仕様としてはMiracast対応をうたっていないが、接続機器側ではMiracastの機能を使用して接続することになる。関係者によれば、XREAL BeamにはAndroidが搭載されており、ワイヤレスでの3画面表示への対応の可能性も否定しておらず、今後の開発に期待したい。

展示ブース内では回転寿司屋のような演出でXREAL AirとXREAL Beamを体験できる