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JR東日本、高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した「高輪築堤」一般公開も計画

明治初期に鉄道を敷設するため海上に構築された構造物

2020年12月2日 発表

高輪築堤の一部とみられる構造物(写真1)

 JR東日本(東日本旅客鉄道)は、高輪ゲートウェイ駅周辺の品川開発プロジェクト計画エリア内において出土した高輪築堤の一部とみられる構造物について、港区教育委員会などの関係者と連携を図りながら、高輪築堤の調査を進めるとともに、保存や公開展示などを検討していくと発表した。

 高輪築堤は、約150年前の明治初期に鉄道を敷設するため海上に構築された構造物。

 2019年4月に、品川駅改良工事において石積みの一部が見つかり、2019年11月に実施した山手線・京浜東北線の線路切換工事以降、レールなどの撤去を行なったところ2020年7月に、高輪築堤の一部とみられる構造物が見つかっていた。

高輪築堤の調査・保存・公開などについて

・近代日本の発展に寄与した鉄道の歴史や当時の土木技術について、港区教育委員会などの関係者や鉄道博物館と連携を図りながら、調査や研究を推進
・地域の歴史価値向上と地域社会への貢献を目指し、築堤の一部現地保存および移築保存を通じた公開展示などを検討
・周辺地域を含めた歴史・地域文化を学べるプログラムの実施を検討
・出土した築堤について、一般向けの見学会を計画

高輪築堤の一部とみられる構造物(写真2)