荒木麻美のパリ生活
印象派の巨匠たちに愛され数々の名作を生み出した、セーヌ川に浮かぶ「印象派の島」
2026年7月18日 08:00
「印象派の島」に行ってきました。パリ中心部から電車を使って30分くらい、パリの西部に位置するシャトゥーという町にあり、セーヌ川の中州にあります。
ここは19世紀後半に鉄道が通ったことで、パリ市民の行楽地として栄えました。ルノワール、モネ、シスレーといった印象派の巨匠たちもこの周辺に集い、たくさんの作品を残しました。
当時はセーヌ川でボート遊びをしてからレストラン「メゾン・フルネーズ」で食事というのがお決まり。ルノワールは人々の幸福感があふれる大作「舟遊びをする人々の昼食」をこのレストランで描きました。
20世紀に入り、工業化に伴って印象派の島の人気は低下してレストランも閉業しました。しかしシャトゥー市が建物を買い取り、1990年にレストランが再オープン、その2年後には博物館もオープンしました。現在、レストランは運営委託された民間の会社が営業をしていますが、お手頃な価格で気取らないフレンチを出すレストランです。
レストラン隣にある博物館は、2019年にルノワールの没後100年を記念してリニューアル。30分ごとに出発する体験型となっており、俳優演じるルノワールの映像が、自身の生涯や芸術観について語るのを見ながら各部屋を進んでいきます。最後はレストラン最後の女主人だったアルフォンシーヌ・フルネーズが、ルノワールとの思い出や、メゾン・フルネーズの全盛期から終焉までの様子を語ってくれます。
大きな博物館ではないのですがとてもよくできていて、私の参加した回では私を入れて2人だけだったため、ゆっくりと当時のことを想像しながら見学を楽しみました。
博物館をあとに、セーヌ川に沿って南下、静かな小道を散歩していると、対岸にすてきな家も見えました。3kmほど歩いてブージバルという町まで行きましたが、モネが「ブージバルの橋」を描いたのはここだよというパネルがありました。
印象派の作品はパリ市内にある美術館でたくさん見られますが、それとはまた違う体験をできるので、パリに来ることがあればぜひ印象派の島にも足を伸ばしてみてください。









































