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コクヨ×JR東日本、高輪GW駅の工事で見つかった木材を鉛筆に。高輪築堤の記憶を伝承する「記憶のえんぴつ」

2023年10月12日 発表

コクヨとJR東日本「記憶のえんぴつ」「鉛筆削り」

 コクヨとJR東日本は、高輪築堤の木材を活用した「記憶のえんぴつ」「鉛筆削り」の予約販売を、応援購入サービスのMakuakeで開始した。

 高輪築堤とは明治5年の鉄道開通を支えた鉄道構造物で、2019年の高輪ゲートウェイ駅周辺工事中に発見された。港区教育委員会による記録保存作業を終えた木材を新たな形で将来へ継承するため、過去と未来をつなぐ記録・伝達・創造のための道具として、「記憶のえんぴつ」「鉛筆削り」を製品化した。

「記憶のえんぴつ」はコクヨが主催するコクヨデザインアワードで2020年にグランプリを受賞した作品。150年以上眠っていた高輪築堤の木材は、種類により削り出した際の木色が違うほか、大きさや木質が一定ではないため、一本一本手作業で生産している。青みを帯びた白の松杭と、グレーの胴木の色合いが特徴。

青みを帯びた白の松杭と、グレーの胴木の色合いが特徴の「記憶のえんぴつ」

「鉛筆削り」は木質の硬い高輪築堤の木材を削れるよう「中島重久堂」とコラボレーションして開発したもので、胴木を使用している。

「中島重久堂」とコラボレーションした「鉛筆削り」
高輪築堤における胴木と松杭の位置関係