週末駅弁

高崎駅「鶏めし弁当」

鶏めし弁当

 高崎駅の「鶏めし弁当」は1934年(昭和9年)から販売している超ロングセラー弁当です。製造・販売している高崎弁当(たかべん)は1884年(明治17年)、高崎駅の開業に伴い、おにぎりの販売を開始したのが始まりという超老舗。それにしても創業142年、「鶏めし弁当」は発売から92年とは驚きです。

92年続くロングセラーの鶏めし弁当

 そんな歴史を感じるデザインのパッケージを開けるとぎっしりと敷き詰められた鶏そぼろの上にコールドチキンと皮目の焼き色も美味しそうな鶏の照り焼きが現われます。鶏肉の駅弁といえば福岡名物のかしわ飯が思い浮かびますが、鶏めし弁当を考案したたかべんの先代主人は九州出身とのこと。かしわ飯は江戸時代からありますので、実はその辺りにルーツがあるのかもしれません。

鶏そぼろ・コールドチキン・鶏の照り焼き、と鶏づくし

 鶏そぼろは甘めで、醤油で炊いた淡い味付けの茶飯とよく合っています。上に乗った2切れのコールドチキンは鶏肉の味わいが濃く、一方で見た目には味の濃そうな鶏の照り焼きは意外にあっさりしています。商品名にふさわしく、味わいの違う3種の鶏を堪能できます。

コールドチキンは肉厚で食べ応え十分
鶏の照り焼きの下には海苔が敷いてあります

 ハンバーグっぽい副菜は舞茸の入った鶏肉の肉団子。ギッシリとした密度を感じるボリューム満点の肉団子は濃いめの味付け。もう少し舞茸の主張がほしい気もしますがとても美味しいです。かわいいピンクの赤こんにゃくはほんのり甘め。鮮やかな黄色の栗の甘露煮は激甘。わさび風味野沢菜漬けは名前こそ刺激的ですが口にしてみるとかなり優しい味。大きなカリカリ梅の酸味はしっかりとしていて味のアクセントとして活きています。

舞茸の入り鶏肉の肉団子
色鮮やかな、栗の甘露煮・赤こんにゃく・カリカリ梅・わさび風味野沢菜漬け

 高崎の名物駅弁といえば昔から「だるま弁当」。こちらもたかべんの商品で66年前からある長寿駅弁ですが、それから遡ること26年。戦前生まれの「鶏めし弁当」は全体的に派手さはないけれど、92年もの長きにわたり多くの人に愛されてきたやさしい味付けに、ロングセラーの実力を感じます。

「鶏めし弁当」

価格: 1400円
販売駅: JR高崎駅
購入場所: JR高崎駅 2階新幹線直通改札外 HANAGATAYA高崎
購入日: 2026年6月23日