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「高輪ゲートウェイ駅」開業に向けた品川駅の「山手線」「京浜東北線」線路切換工事を公開
JR東日本、発足後初の「山手線運休」を伴う工事
2019年11月18日 13:02
- 2019年11月16日 実施
JR東日本(東日本旅客鉄道)東京支社は、2020年春に予定している「高輪ゲートウェイ駅」開業に向けた工事の一環として、11月16日に山手線(内・外回り)と京浜東北線(大宮方面)の線路切換工事を実施した(関連記事「JR東日本、山手線/京浜東北線の新駅『高輪ゲートウェイ駅』公開。2020年春開業に向け“9割方”完成」)。
線路切換工事によって11月16日は、初電~16時ごろは、山手線の大崎駅~東京駅~上野駅間と、京浜東北線の品川駅~田町駅間が運休。16時ごろ~終電は、京浜東北線の品川駅~田町駅間が運休となった。山手線の運転見合わせを伴う工事は、JR東日本発足後初とのこと。
3か所で工事は行なわれたが、品川駅ホーム付近で15日終電後から16日初電までの工事の様子をレポートする。
工事は山手線(内・外回り)と京浜東北線(大宮方面)の線路を、高輪ゲートウェイ駅が開業する東方向に最大で約100m移設するもの。3線を同時に移設するのが大きなポイントで、工事を難しくしている。
3番線を使用していた京浜東北線(大宮方面)は、事前に施工してあった4番線に切り換える。山手線内回りの1番線と山手線外回りの2番線は、ホーム部分はそのままに北側(田町駅方向)のホーム先で新たな線路に最大で2.5m移動して切り換える(今回公開した工事)。ホーム南側は4番線の京浜東北線(大宮方面)切り換えの工事のみで、山手線の工事はなく、使わなくなった3番線の線路は後日撤去する。
高輪ゲートウェイ駅開業後の2022年ごろに、品川駅3・4番線ホームの拡幅を行ない、京浜東北線(大宮方面)と山手線外回り(渋谷・新宿方面)を同じホームで乗り換えできるようにする計画となっている。これに伴い、1番線のホームは山手線内回り(東京・上野方面)専用ホームとなる。
初電の時間が近づき工事の公開が終盤に差しかかるころ、JR東日本 建設工事部 大規模開発PT課長 関啓充氏から、「3線同時進行の工事で1線ごとにずらしながら進めていく部分で難しさはあるが、工事は予定どおりに進んでいる」という報告があった。切り換え工事はJRと協力会社含めて3か所で2000人規模。現在渋谷駅の開発も進行中であり、今後も山手線を運休しての工事は、十分にあり得るということだった。