車中泊の拠点 RVパークを訪ねる

20×10mで過去イチの巨大区画。茨城・神栖市で芝生のRVパークに泊まってみた

「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」と「RVパーク日川浜」

今回は茨城県神栖市にある2件のRVパークを紹介する。写真は海岸線から100mという立地の「RVパーク日川浜」

 今回紹介するのは、茨城県神栖市にある「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」と「RVパーク日川浜」の2軒。施設名だけでは何のつながりもないように思えるが、実は運営会社が同じ。

 母体は茨城県神栖市で「Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」というキャンプ場を経営するトーケン。トレーラーハウスを中心にアメリカ風のキャンプを体験できるのが特徴の施設だ。

 そして、その敷地内に設定しているのが「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」(茨城県神栖市日川3631-1)で、もう1つが5月にオープンしたばかりの「RVパーク日川浜」(茨城県神栖市日川浜海岸砂間2036-79)。

 茨城県神栖市あたりは、霞ヶ浦と太平洋の海岸といった水辺での休暇を楽しめる地域であり、しかも東京から2時間圏内にある。あまり知られていないが、夏は内陸に比べると気温が低いため、過ごしやすい地域でもある。

 それでいて、ほとんど観光地化されていないので、観光シーズンでも比較的空いてるし、インバウンドの利用もまだ少ない、といった穴場エリアなのである。

1つめは「Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」というトレーラーハウス主体のキャンプ場敷地にある「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」。常陸利根川の船だまりのある独特のロケーション
「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」からクルマで10分ほど移動した砂浜の海岸線近くにあるのが「RVパーク日川浜」。こちらは広めの芝生区画が中心
「Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」の代表、伊藤秀真氏。「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」「RVパーク日川浜」の運営をしている。また、トレーラーハウスの輸入販売やレンタル事業などを手がける会社も経営している

カヤック体験もできるRVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ

 まずは「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」から紹介していこう。立地は利根川と平行に流れる支流の常陸利根川沿いで、キャンプ場は地元が管理する「船だまり」を囲むように立地する。これがロケーション的な特徴だ。

「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」は受付棟などがあるエリアから船だまり沿いの通路を挟んだ反対側で、3つの区画を用意している。

 そのうち2つはテーブルのセットされた屋根付きなので、夏場は日差しを避けながら車外で過ごすことができる。天候がよくないときでも車外で食事や焚き火を楽しむことができるだろう。

 屋根付き区画にはテーブルや椅子、グリル台、焚き火台が置いてあるので、道具を持っていない人でも不自由なく過ごせるようになっている。

 料金は、大人2名まで+クルマ1台の場合、7150円~1万1150円。大人が1名増えるごとに2750円が追加され、クルマが1台増えるごとに1100円追加となる。なお、高校生以下の入場料は無料だ。

 そのほか、ペット連れの利用は1頭ごとに1100円の入場料金がかかる。もう1つ、ごみ処理代などを含む施設管理用として550円が1泊ごとに発生する。

 サイトは約10×10mで、屋根スペースのサイズは約5×5mとゆったりと過ごせる広さを持っている。駐車スペースも十分な広く、大型キャンピングカーが余裕で停められるだけでなく、サイドオーニングやタープを使うことで屋根スペースと続く大きなリビングスペースを作ることも可能だ。

屋根付きの区画が2つ並ぶ。写真で屋根付きの奥にある区画が屋根なし区画。すべて電源付き。コンセントはアース付きのプラグにも対応するタイプが2口ある
区画の手前にクルマを停めることができる。境界は地面に印がされているので、それを確認すること。広さが十分にあるので、大型キャンピングカーでも余裕
このように屋根スペース横に停めることもできる。屋根の下にクルマを入れることはできないが、寄せて止めることで、ドアを開けてすぐに屋根下に入れるようにすることも可能だ
屋根スペースの内部。地面は砂利敷きなので、雨が降っても足元がぬかるむようなことはないだろう
洗い場も付いているので、大抵のことは自分の区画内でできてしまう。焚き火台も置いてある
バーベキューができる台も置いてある

 もう1か所は屋根のない芝生区画で、サイズは屋根付き区画と同等の広さだが、屋根スペースがない分広く感じる。

 サイト内にはシンクとテーブルがある。サイト内であればテントを張ってもいいので、広さと合わせてサイト内のレイアウトに自由は高い。屋根がないことが気にならなければ、広さを活かしてさまざまなスタイルで車中泊を楽しめるところにメリットを感じるのではないだろうか。

屋根なしの芝生区画。建物がない分、かなり広く感じる。すぐ横がちょっとした藪になっているので、この時期は虫除けの対策をしておいた方がいいだろう
クルマを停めているあたりが区画の境界付近。反対側は通路際まで使用できる
奥行きはこんな感じ。奥行きも十分だ
ここからは共有施設の紹介。受付棟はRVパーク区画からは船だまりを挟んで反対側にある。到着したらまずはこちらで受付を行なう
敷地内にトイレ(個室)を6つ用意している。男性用の小便器は別で用意している
RVパークがある側の敷地内のトイレには、このように身支度にも使えるスペースがある
敷地内にシャワー室が4室。受付棟がある側が主体でRVパーク側にも1か所ある。すべてコインシャワーで、100円で3分間。シャンプーやボディソープもある
受付棟の屋上にはサウナスペースがあり、利用は有料。貸し切りなので、事前に問い合わせておきたい
サウナスペースのある屋上から見た常陸利根川の風景
各種アウトドア用品のレンタルもしている
アウトドア用品の種類とレンタル料金
焚き火ができるので薪やBBQ用の炭の販売も行なっているが、販売方法がユニーク。飲料水の自動販売機で「薪」とか「炭」と書いてある水のペットボトルを購入することで、薪置き場から薪を持ち出すことができる
こちらが薪置き場。焚き火台のレンタルもしている。ちなみに自販機で購入したペットボトルはそのまま飲むことができる
受付の隣の部屋にはコインランドリーがある。子供用のレクリエーションプログラムもいくつか用意していて、このスペースで作業したりする
シンクと電子レンジも置いてある。右側の装置は両替機。コインシャワーは100円硬貨専用なので、硬貨の持ち合わせがないときはここで両替ができる
船だまりを使ってカヤックを体験できる。カヤックと装備はレンタルあり。SUPもできるが、こちらは要持ち込み。経験者であれば水門を通って常陸利根川まで出ることも可能。川は先に大きな水門があるため、止水状態になっている
ここが船だまり。奥に見えるのが水門。遊泳に適した水質ではないため泳ぎには向かない。魚はいるそうで、釣りすることもできる
トレーラーハウスが主体のキャンプ場なので、トレーラーハウスも少し見学させてもらった
ハウスの内部。奥にシャワールームやトイレがある。
屋根付きのデッキ部分
デッキの前にはサウナブースがある

日川浜海岸から歩いてすぐのRVパーク日川浜

 一方、5月にオープンしたばかりの「RVパーク日川浜」は、日川浜海岸から約100mという立地で、サイトはキャンピングカー向け駐車場サイトが4つ。テントを張ることもできるキャンプサイトを7つ用意している。

 こちらは基本的に係員が常駐しない施設で、来場時の受付は「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」で行なうことになっている。移動時間は約10分といったところ。

茨城県の日川浜海岸のすぐ横にある
海水浴場としての日川浜海岸は、施設から550mほどのところになる
RVパークから海岸までは100mほどだが、ここの砂浜は離岸流が強いそうなので海水浴など海に入るレジャーには向かない。ただし、人気の浜釣りスポットになっている
5月にオープンしたばかりの「RVパーク日川浜」。無人なので入場前には「RVパーク Water Garden Resort キャンプ&マリーナ」に立ち寄り、受付を済ませる
出入り口からキャンプサイトの方を見たところ。奥に見える防砂林の向こうが砂浜だ
出入り口側から駐車場サイトを見たところ。周辺は薮に囲まれているので、この時期は虫除けが必要

 区画は、駐車場サイトが7×6mと大型の車両でも不便なく利用できるサイズ。隣の区画との仕切りの塀などはないが、食事などを車内で済ますことができる本格的なキャンピングカーであればその辺りは問題ないと思う。

 キャンプサイトは約20×10mで、RVパークとしてはかなり広い。地面は芝生でほぼフラット。どこに駐車しても車体の傾きが気になることはないだろう。

 料金は駐車場サイトが2200円~3300円、キャンプサイトは2750円~6600円で、ごみ処理代を含む施設管理費が1泊550円なのは共通。電源はすべてのサイトに用意しており、容量は20A。電源の料金は施設の利用料に含まれている。

 なお、料金はクルマの台数ごとの設定ではなく、例えば友人同士、複数台のクルマで来てキャンプサイトに乗り入れても料金は変わらない。ただ、キャンプサイトの定員は5名までなので、それ以上増える場合は施設に相談してほしい。ハイシーズン以外は連泊割引を用意しているため、長期滞在にも向いている。

RVパーク日川浜の見取り図。それぞれの区画は広め。筆者がこれまで利用したRVパークのなかで最も広い
駐車場サイト。写真左側が入口から一番奥で、4つの区画がある。地面はほぼフラット
奥行きは7m。N-VANは前側の区画境界あたりにフロントを合わせて停めた。電源ボックスはそれぞれのサイトについている
キャンプサイトの1番区画。今回はここを利用した。電源はすべてのサイトにあって、容量は大きめの20A
キャンプサイト2番区画。隣接する住宅があるが、広いので奥まで行かずに手前で装備を展開することで距離を取れる。電源ボックスも区画中間あたりにある
キャンプサイト3番価区画。1番と5番に挟まれる位置だが、広さがあるので両方の区画に利用者がいても、あまり気にならないだろう
キャンプサイト4番区画も住宅に面しているが車両を住宅側に横にして停めることで、クルマを壁として使える。電源ボックスの位置もその前提
トイレやシャワーに近い5番区画。真横に街灯があるので夜間も明るめ
キャンプサイト6番区画もトイレやシャワーに近い
最後に7番区画。ほかの区画より幅が2mほど狭くなるが、それでも9.5mある。出入り口からまっすぐ入庫できるので、大型車両では1番使いやすい

 続いて、RVパーク日川浜の設備を紹介する。トイレとシャワー、そしてシンク、ゴミ箱は完備している。

 トイレの数は男女共用で1つ。シャワーはコインシャワーで3分100円。シャワーブースは2つあるが、取材時は1つだけが稼働していた。

 また、シャワーブースは、海水浴などで使うような簡易的なものに近い作りなので、内部には脱衣所と呼べるスペースがない。そのためシャワーを使ったあとは濡れた床で着替えることになる。着替えなどを置いておく棚は用意されている。

 ちなみに、RVパークから約4kmのとこに入浴施設「ふれあいセンター湯楽々(ゆらら)」があるので、のんびりお風呂に入りたい人はこちらを利用しているようだ。

この建物がトイレとシャワー
常駐の管理人はいないが、トイレは毎日清掃されているのできれい
シャワーブース。着替えできるスペースはあるのだけど、床がシャワーブースとつながっているので、使用後は床が濡れた状態で服を着ることになる
洗い場。水栓は2つある。お湯は出ない
ゴミ捨て場。ゴミの回収料金は施設使用料に含まれている

「RVパーク日川浜」キャンプサイトの1番区画に泊まってみた

 トイレやシャワーのことを考えると、5番から7番のサイトが条件がよいのは分かっているが、今回、この施設で気になったのは正面道路に近い1番と2番の居心地。道路を通過する車両の音など、実際に泊まることで実情が分かるので、1番を選んでみた。

 サイトは奥行きが20mもあるので、どこにクルマを停めればいいのか、本当に迷う、電源はサイト奥の塀に設置されているので、必然的に奥の方へ行くのだが、それでも広過ぎる。

 キャンプサイトはRVパークとして予約がない場合は、通常のキャンプ泊用スペースとしても貸し出しをしているので、利用日によってはキャンプ主体の人もいるということだ。

とにかく広い。奥の塀まで行ってみると、こんな感じになる。ペット連れの利用も許可されているが、ドッグランではないので、ノーリードで遊ばせるのは控えたい
結局、塀沿いにクルマを停めた。これだけ広ければ5台以下(定員からの数)の規模の車中泊オフ会にも使えそうだ
前の道路との境に塀があり、施設は道路より1段高くなっているので、背の高いクルマが通過しても内側は見えにくい
道路の海岸側にはこのような大型の風車がある。取材時はすべて稼働していた。施設からは少し距離があるので、動作音は深夜でもほとんど気になることはなかった
焚き火も可能。入り口の横に販売用の木材があり、QRコード決済で購入する
当然、直火は厳禁。焚き火マットと焚き火台を使用する。下が芝生なので、焚き火台はできれば地面との距離を取れるものが好ましい
場内には街灯があるので、深夜でも真っ暗になることはない。トイレなども手持ちの照明なしで歩いて行ける
これは朝の状態。太陽は海岸側から昇るので、朝食を車外で取りたい場合は、海岸側からの日を避けられるよう、タープやクルマを配置したい
最後にもう1つ。RVパーク日川浜から5分ほど離れた海岸沿いに新たなキャンプ場を作る予定とのことだったので、現地を見せてもらった。写真中央あたりにヤシの木があるが「だいたいあの辺までキャンプ場にする」ということだった
そして、この海岸に行く通路の途中にもRVパークを設定する予定。この夏には稼働させたいとのことだった