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日本初、無印良品のホテル「MUJI HOTEL GINZA」開業。全客室を写真で紹介

2019年4月4日 開業

日本で初めての無印良品のホテル「MUJI HOTEL GINZA」を開業した

 無印良品を展開する良品計画は4月4日、世界で3軒目、日本で初めてとなるホテル「MUJI HOTEL GINZA」を東京・銀座に開業した。

 読売新聞東京本社と三井不動産が開発を進めてきた読売並木通りビルが2月28日に竣工。無印良品の世界旗艦店である「無印良品 銀座」が1~5階に、レストラン「MUJI Diner」が地下1階に、UDSが内装設計/運営を担当する「MUJI HOTEL GINZA」などが6~10階に入居する。

 MUJI HOTELは「アンチゴージャス、アンチチープ」をコンセプトにしたホテルで、中国の深セン、北京に続く3軒目として「MUJI HOTEL GINZA」は開業した。「ちょうどよい価格でよく眠れ、旅先において体と心を整える空間と、宿泊客と土地をつなげるサービス」を提供するとしており、宿泊料金は季節変動せず固定で、1泊1万4900円から。

読売並木通りビルに、無印良品の世界旗艦店である「無印良品 銀座」が1~5階に、レストラン「MUJI Diner」が地下1階に、UDSが内装設計/運営を担当する「MUJI HOTEL GINZA」などが6~10階に入居する
「MUJI HOTEL GINZA」のフロア構成。客室は7~10階に79室
「MUJI HOTEL GINZA」概要

開業日: 2019年4月4日
所在地: 東京都中央区銀座3-3-5
チェックイン/チェックアウト: 15時/11時
客室数: 79室
1泊1室の料金: 1万4900円~ ※サービス料込み、季節変動なし
標準客室室内設備: 歯ブラシ/歯磨き粉/髭剃り/シャワーキャップ/コットン/綿棒/シャンプー/コンディショナー/ボディソープ/ハンドソープ/冷蔵庫/金庫/電気ケトル/ドライヤー/Wi-Fi
Webサイト: MUJI HOTEL

「MUJI HOTEL GINZA」のフロント。壁面に敷き詰めた石は、銀座を走っていた都電の敷石を再利用しているとのこと

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプC

客室数: 44室
面積: 24~25m 2
ベッドタイプ: ダブル
1泊1室の料金: 2万9900円
最大宿泊人数: 2名

「MUJI HOTEL GINZA」の客室タイプC

 もっとも客室数の多いタイプCをベースに、仕様について紹介する。部屋にあるアメニティ類や備品のほとんどは、「無印良品 銀座」でも販売しているもの。タオル類などはホテルでの使用を踏まえた耐性のあるものを良品計画が開発している。客室には1台タブレットがあり、照明、エアコン、カーテン、アラームなどを操作可能。

 タイプCは、客室の奥の小上がりにダブルベッドを設置し、ソファとテーブルも備えている。どのタイプもトイレとシャワーブースは別になっていて、バスタブがあるのはタイプD/E/F/I。

客室のドアから奥のベッドまで細長いつくり。廊下に沿ってクローゼット、洗面台、デスクが並んでいる
デスクまわり
コンセントは隠せるようになっている
照明、エアコン、カーテン、アラームなどを操作できるタブレット
コップ類やコーヒー/お茶
コーヒーメーカー
ヘアドライヤー
アメニティ類
洗面台のハンドソープ
洗面台下のタオル掛け
ソファ
壁掛けテレビ
枕元には照明のスイッチ類、コンセント、充電用のUSBポート
空気清浄機
クローゼットにはパジャマも用意してある
セキュリティボックスや備え付けのスリッパ
洗面台
シャワーブース
トイレはTOTOのウォシュレット付き

1980年の創業当時から「無印良品でホテルがあったらいいよね」と話していた

株式会社良品計画 代表取締役社長 松﨑曉(さとる)氏

「MUJI HOTEL GINZA」は良品計画とUDSが企画、内装設計と運営をUDSが担当する。内覧会の前に開いた会見では、両社を代表して、良品計画 代表取締役社長の松﨑曉(さとる)氏と、UDS 代表取締役会長の梶原文生氏があいさつし、概要を説明した。

 良品計画の松﨑社長は、1980年の創業当時から「無印良品でホテルがあったらいいよね」という話は社内でなされており、「無印良品のホテルを作ることは長い間の夢だった」と述べ、2018年1月に開業した中国・深センの1号店、6月に開業した北京の2号店は「大変好調に推移」していると紹介した。3月20日から予約を受け付けていた「MUJI HOTEL GINZA」も「しばらくは満室が続く」と好調をアピールした。

UDS株式会社 代表取締役会長 梶原文生氏

 UDSの梶原会長は、MUJI HOTELの「アンチゴージャス、アンチチープ」をテーマに「5つ星の豪華なホテルではなく、また安くて値段を追いかけるようなホテルでもなく、ちょうどよいホテルを目指した」と紹介。「無印良品の看板が付いたホテルなので責任は重く、光栄でありながらも考えながらやらなければならないと思っています。良品計画の名に恥じないホテルを運営していきたい」と決意を述べた。

 ホテルの内装は天然素材の木、石、土、布を中心に簡素を大事にしながら良質であることを基本にデザインしたという。また、「記憶をしっかり引き継いでいきたい」という思いから、フロントの壁面に敷き詰めた石は、銀座を走っていた都電の敷石を再利用、旧無印良品 有楽町店にあった土を、東京都の許可を得て輸送して、ロビーの土壁に使用している。

 ホテルが入る6~10階はもともとはオフィスビルとしての利用を想定していたため、客室は全体的に細長いものになっている。ただし、オフィス利用ということで天井は高く、細長いつくりを最大限に活かすレイアウトを熟考し、開放的な空間を演出した。

 また、銀座の街歩き街のツアー、ランニングが趣味の人であればそのサポートなど「一人一人と向き合いながら運営していきたい」とし、「時間を経ていくと味の出てくる素材を使ったホテルです。時間とともに味が出てくるホテルになればいいなと思っています、末永く愛されるホテルを作っていきたいです」と思いを語った。

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプA

客室数: 8
面積: 14~15m 2
ベッドタイプ: セミダブル
1泊1室の料金: 1万4900円 ※2名利用時は5000円加算
最大宿泊人数: 2名

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプA

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプB

客室数: 4
面積: 20m 2
ベッドタイプ: ダブル
1泊1室の料金: 2万7900円
最大宿泊人数: 2名

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプB(画像提供:良品計画)

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプD

客室数: 12
面積: 34~35m 2
ベッドタイプ: ツイン
1泊1室の料金: 3万5900円 ※3名利用時は5000円加算
最大宿泊人数: 3名

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプD
ソファをエキストラベッドにすることで最大3名まで宿泊できる
クローゼットやテーブルまわり
タイプDクラスから客室にバスタブを備える

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプE

客室数: 4
面積: 36~37m 2
ベッドタイプ: ツイン
1泊1室の料金: 3万6900円 ※3名利用時は5000円加算
最大宿泊人数: 3名

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプE
この細長い廊下に沿って、収納、バスルーム、トイレが並ぶ
デスクまわり。背面の本棚にはMUJI BOOKSの書籍
バスルーム

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプF

客室数: 1
面積: 36m 2
ベッドタイプ: ツイン
1泊1室の料金: 3万6900円 ※3名利用時は5000円加算
最大宿泊人数: 3名

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプF
水回りを除いてタイプEのシンメトリーのようなつくりのタイプF

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプG

客室数: 4
面積: 25m 2
ベッドタイプ: 2段ベッド
1泊1室の料金: 2万9900円 ※3名利用時は5000円加算
最大宿泊人数: 3名

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプG
2段ベッドが特徴

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプH

客室数: 1(ユニバーサルタイプ)
面積: 27m 2
ベッドタイプ: ダブル
1泊1室の料金: 2万9900円
最大宿泊人数: 2名

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプH(画像提供:良品計画)

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプI

客室数: 1
面積: 52m 2
ベッドタイプ: ツイン
1泊1室の料金: 5万5900円 ※3名利用時は5000円、4名利用時は1万円加算
最大宿泊人数: 4名

「MUJI HOTEL GINZA」客室タイプI
奥にある読書スペースは畳敷き
タイプIだけはヒバの木を使ったバスタブ

Japanese Restaurant「WA」

営業時間:
[朝食]7時~10時(9時30分ラストオーダー)
[昼食]11時30分~15時30分(15時ラストオーダー)
[夕食]17時30分~22時30分(22時ラストオーダー)
席数: 51席

Japanese Restaurant「WA」

 フロントと同じ6階にあるレストラン「WA」では、和食のグランドメニューに加え、定期的に異なる地域を取り上げたセットメニューを提供する(6月いっぱいは大分県の料理)。飛騨高山コシヒカリを一合羽釜で炊き上げて提供するスタイルで、ふっくらとしたご飯の甘みと香りを楽しめる。

「WA」で提供するメニュー例
「WA」のメニュー
「WA」で提供する日本酒

「ATELIER MUJI GINZA」

営業時間:
[アトリエ]10時~21時
[サロン]10時~26時(25時30分ラストオーダー)
入場料: 無料

6階にある「ATELIER MUJI GINZA」
サロンではブレンドコーヒー(600円)などを提供する
MUJI BOOKの書籍とドリンクを楽しめる
アート作品の展示を行なう