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無印良品、「ミャンマーのコーヒー豆」9月23日に発売。ケシの代替作物としてコーヒーを栽培

2020年9月17日 発表

2020年9月23日 発売

「ミャンマーのコーヒー豆」を9月23日に発売する

 無印良品を展開する良品計画は、ミャンマー連邦共和国でケシに替わる農家の収入源として栽培された「ミャンマーのコーヒー豆」を、日本国内の無印良品限定店舗と無印良品のネットストアで9月23日に発売する。

 標高1000~1800mの南シャン州で栽培されたコーヒー豆を手摘みで収穫。深煎りし、コクと酸味を活かして仕上げた。価格は200g入りで990円。

無印良品「ミャンマーのコーヒー豆」

発売日: 2020年9月23日
内容量: 200g
価格: 990円
販売箇所: 無印良品のネットストア、日本国内39店舗

「ミャンマーのコーヒー豆」を販売する無印良品国内39店舗

 ミャンマー・南シャン州は、タイ・ラオス・ミャンマーの国境地帯でアヘン原料となるケシの栽培が盛んな「黄金の三角地帯」に位置する山深い地域。ここに暮らす少数民族の生活は厳しく、重労働で環境負荷の高い焼き畑農法により栽培されるケシが重要な収入源だった。近年ミャンマー政府の対応によりケシの栽培面積は減少しているが、ケシ以外の収入が乏しいため多くの農民が困窮し、一部の農民は政府の目が届かない山奥でケシ栽培を続けているという。

 この問題を解決するために、政府とUNODC(国連薬物犯罪事務所)が協働。南シャン州のケシ栽培が標高1000~1800mの地域で行なわれており、品質のよいコーヒー生産に気候条件が合致していることから、同州でケシからコーヒーへの栽培転換を推進。UNODCの支援により、2015年に南シャン州のコーヒー栽培農家の組合である「グリーンゴールド協働組合」が設立され、現在では900軒以上の農家が同協働組合に参加してコーヒーの栽培を行なっている。

 参加した農家は環境負荷が少なく、またコーヒー以外の収入源を確保するために、ほかの果樹とコーヒーを混植するアグロフォレストリーという手法を使い、アラビカ種のコーヒーを栽培。2018年秋に欧州へのコーヒー豆の出荷が始まった。

 無印良品は、UNODCとグリーンゴールド協働組合の取り組みに共感し、同協働組合の農家が生産したコーヒー豆の販売を検討してきたが、小粒のコーヒー豆は輸出されず、ミャンマー国内向けに低価格で買い取られていることから、小粒の豆を適正な価格で買い取り、「ミャンマーのコーヒー豆」として日本で販売。コーヒー生産農家の収入を増やし、南シャン州でのケシからコーヒーへの栽培転換を支援していく。