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無印良品、旗艦店「MUJI新宿」「無印良品 新宿」を同時リニューアル。早速行ってみた!
2021年9月10日 13:54
- 2021年9月10日 リニューアル
良品計画の「無印良品」は9月10日、新宿旗艦店2店舗「MUJI新宿」「無印良品 新宿」をリニューアルオープンした。
今回のリニューアルにより「MUJI新宿」は、未来に目を向けるきっかけづくりとして環境や社会の課題にフォーカスした商品やサービス、そしてアートとデザインに特化した旗艦店へ。「無印良品 新宿」は、日々の生活のベースとなるアイテムを拡充しコスメから肌着、冷凍食品、日替わり弁当まで日々の暮らしをさらにサポートする店舗へと生まれ変わった。
【MUJI新宿:1階】サステナブルな取り組みでリユース製品「ReMUJI」が進化
商品展開:ReMUJI、MUJI Labo、回収コーナー
環境や社会の課題を見据えた品揃えとサービスに特化する「MUJI新宿」。「これからをここから考える」をコンセプトに大規模改装を実施。地球の未来を考えるきっかけを新宿エリアより発信すべくコンテンツが各種揃っている。
リニューアルした「MUJI新宿」、1Fのエントランスを抜けるとまず「ReMUJI」が目に飛び込んでくる。無印良品は2010年より、同社製の古着を染め直し新たな価値を付随させた「ReMUJI」を展開してきたが、今回のリニューアルオープンに合わせブランド最大の売り場を新設。
「藍色」と同店限定の「墨黒」「淡色」の3色をラインアップし「染めなおした服」(1990円)として販売。染色に回せていなかった古着も「洗い直した服」(990円)として展開する。再利用アイテムを増やすと同時に、回収時にほつれや破れがあるアイテムにはパッチワークなどの加工を施し「つながる服」(3990円)として再商品化を推進。服を大事に着ることの大切さと廃棄物削減、資源循環化を訴えていく。
実際に売り場では7~8年前に販売されたロング丈のトップスを発見。新宿限定色の「墨黒」で新たな魅力もプラスされつつも価格は1990円とリーズナブル。当時人気だった1着でもあり、ある意味お宝探しのような楽しみも感じられた。売り場中央には新宿の服飾専門学校「文化服装学院」の学生と作り上げたインスタレーションを展示。「衣類の再生展」として古着の可能性を提示している。
また、1階では不用品の回収活動を拡大。受付は回収・リサイクルカウンターでスタッフに手渡す形となる。無印良品の衣料品、ファブリックに化粧品ボトルなどのプラスチック製品に加えて、ユニット棚のパーツやショッピングバッグ(紙袋)、古本に欠けた食器、保冷剤まで幅広く回収を開始。リサイクルへの意識を高め、ゴミ削減と地球資源の循環化、廃棄物削減へ貢献する取り組みを行なう。
また、NPO団体を通じて必要な人に食品を届ける「フードドライブ」の取り組みも導入。家庭で食べきれずに眠っている缶詰やレトルト食品、乾物に麺類などを店舗にて回収する。
【MUJI新宿:MB階】もったいない市で、製造過程のロスを削減。個性として取り入れる
商品展開:もったいない市(雑貨)、Found MUJI、衣服雑貨、肌着、ホームウェア、靴下
今まで期間限定の催事として各店舗で実施していた「もったいない市」を常設。売り場では、日常で使用するにはまったく問題ないが、製造過程で発生した製品のわずかな汚れや傷などが発生してしまった製品を定価以下でリーズナブルに販売する。染めの具合や色味などの規定外製品もラインアップにあり、ある意味1点ものとも言える製品だ。自分だけのお気に入りを見つけるワクワク感も。MB階は雑貨が中心で、デスクまわりの小物からキッチンツールまで種類豊富だった。割引率は10%から最大50%まで。
新たに導入された「Found MUJI」もチェック。「見出されたMUJI」の意味を持ち2003年から本格的にスタートした同シリーズ。「探す・見つけ出す」をテーマに生活を見つめきた無印良品だからこその視点で、世界中の日常使いの名品を現在の品質基準に合わせ改良し販売している。インドの道具街で見つけた「ステンレスカレーポット」(850円)やフランスの学校給食で使用されている「全面強化ガラス・グラス取っ手付き」(490円)など世界で愛され生活に根付くアイテムを知り、手に入れることができる。
【MUJI新宿:B1階】家具のもったいないを解消。レストランではフードロス対策も
商品展開:もったいない市(家具)、大型家具、収納用品、ファブリック、Café&Meal MUJI、家センター
B1階でも家具類を中心とした「もったいない市(家具)」の常設販売をスタート。ベッドや棚などの大型家具を中心にラインアップしている。通常製品と同じフロアのため、見比べて購入できるのもありがたい。デスクや収納用品など。人の目に見える部分は通常品、自分だけのプライベート空間は「もったいない市」で揃えるなど賢い購入方法も可能だ。
ショッピングの合間に立ち寄れると人気の店内レストラン「Café&Meal MUJI」では、新たにフードロス削減への取り組みが始まる。ロスを極力削減するために店頭限定で提供していたデリメニューのパック詰め販売で、さらに食材を活用する方向へとシフト。この日はCOLDデリ10品から単品での購入が可能だった。
お勧めは「レバーとこんにゃくのからしマヨネーズ和え」や「ひじきとケールの和風サラダ」。ランチや食事にもう一品プラスしたいときに重宝するはず。デリから3~4品選び、味噌汁とご飯付きの「選べる3品デリセット」(900円)、「選べる4品デリセット」(1000円)も引き続き提供する。
なお、HOTのメインを選択したい場合は「選べるメインと3品デリセット」(1100円)、「選べるメインと4品デリセット」(1200円)をどうぞ。「MUJI新宿」ならではの取り組みであるジビエを使ったメニューは、デリならば「鹿肉団子のエスニックソース」、メインは「サメフライ」「猪肉の根菜の甘辛炒め」がお勧めだ。
【MUJI新宿:2階】最大級の売り場面積、アート&デザイン「IDÉE」でおうちをレベルアップ
商品展開:IDÉE、食品
国内外からよりすぐりのアイテムをセレクトし、暮らす楽しみを提案し続けているブランド「IDÉE」の無印良品最大の売り場も2階にオープン。日々の生活に彩りを添える提案がいたるところに散りばめられ、普遍的ながらも新たな解釈で時代に寄り添うアイテムが並んでいる。一歩足を踏み入れれば時間が経つのも忘れてしまうほど魅力的なエリアだ。
同エリアでは無印良品で生産するファブリックをムダなく使い切るために生まれたブランド「POOL いろいろの服」も販売。ビビットなビタミンカラーが揃い身につけるだけで気持ちをアップさせてくれる。今季お勧めは「JPNデニムアトリエコート」(1万9800円)。ユニセックスタイプで街歩きからキャンプまで幅広く使える1着だ。なお、アート&デザイン関連のアイテムもたっぷり。おうち時間がさらに心地よくなるアイテムがきっと見つかるはずだ。
なお、「MUJI新宿」では新たなサービスとして男女共有トイレを設置。さまざまなバックグラウンドを持つ利用者がより快適にショッピングを楽しめるように、そして店舗へ訪れることができるように配慮。また、手話や多言語対応が可能なスタッフも増員。車椅子利用者へのアテンドサービスなど誰もがスムーズに心地よく店舗利用ができるようアップデートされた。
なお、「MUJI新宿」永戸順也店長に新店舗について聞いてみたところ、「1階のReMUJIは伝えたいメッセージが一番込められた商品。今回僕の提案で染め直した服だけではなく、古着、加工で新たな魅力がプラスされたつながる服などもキャッチーなアイテムが揃いました」とのこと。
同店が掲げる3R(リデュース、リユース、リサイクル)については、「今回のリニューアルで暮らしのなかにでよりよい社会にするために何ができるのかを見つめるきっかけとなる店舗へと生まれ変わりました。新宿の街の課題と目指すべき姿を考え店内環境に反映させています。新宿内の各店舗の役割を再定義し、新宿在住やビジネス、多様な立場の方にとって役に立つお店として今後街とともに成長していきたいと考えています。また、今後街から生まれるゴミの削減などの課題に対して企業や行政と協力しながら取り組んでいきます」と意気込んだ。
【無印良品 新宿:1階】新宿通りのインフラを目指し、欲しいがすぐに買える品揃え
商品展開:自動販売機、日替わり弁当、冷凍食品、コーヒーマシン、食品
9月10日に「MUJI新宿」と同様にリニューアルオープンする「無印良品 新宿」。前述の店舗から徒歩3分ほどの場所に位置する同店は「新宿通りのインフラ」「くらしの基本を整える」の2つをコンセプトに大規模改装。生活の基本となるアイテムを中心に揃える店舗だ。全ラインアップのなかから購入頻度の高い日用品や食品を集中させ、便利さをとことん追求している。
今回のリニューアル最大のポイントは、新宿エリア最大規模の食品&日用品の品揃え。特に1階の店舗エントランスに24時間稼働の自動販売機「MUJI POCKET」を5台設置。人気のドリンクを集めた自動販売機と、軽食、マスクや歯ブラシのアメニティ、ショーツやストッキングに突然の雨対策用の折り畳み傘など、急に必要となるアイテムを厳選。店舗クローズ中の早朝から深夜でもほしいタイミングで手に入れることができる。
食品の取り扱い規模も新宿エリア最大とのことで、店内1階には話題の冷凍食品がずらり。新宿エリア初のフルラインアップ全90種類が常時購入できる。お勧めは10分で料理が完成する「フライパンでつくるミールキット 白身魚のアクアパッツァ 120g(1人前)」(350円)や「フライパンでつくるミールキット たことブロッコリーのアヒージョ 115g(1人前)」(350円)などの各種ミールキット。ちょっと挑戦してみたいを後押しするセットが他店や通販でも人気とのことだ。また、カット野菜のセットでは「すぐ使える カレーの野菜 270g」(290円)、「すぐ使える スープの野菜 200g」(290円)が使い勝手がよいとのこと。
また、「無印良品 銀座」など一部店舗での取り扱いのみだった「日替わり弁当」の販売もスタート。「鶏めし」「深川めし」から「大きな鮭弁当」に「豚肉西京焼き弁当」まで全7種類。ちょうど1週間毎日食べてもかぶらないラインアップを各750円で提供する。化学調味料を使用せず、素材を活かした柔らかな味付けで年齢問わず安心して味わえる1品に仕上がっている。
ちょっとしたブレイクに便利な100円コーヒーが味わえるコーヒーマシンも新たに設置。買い物の合間にワンコインでほっと一息つける。使用している豆は、店内でも販売中の「オーガニックコーヒーダーク豆」「オーガニックコーヒーカフェインレス豆」。気に入ったならばそのまま購入し自宅で淹れることも。
さらに、B1階フロアでは定番の衣料品を中心に展開しつつ、靴下、肌着、ホームウェアを充実させ売り場面積をリニューアル前の2倍に拡大。2階、3階では化粧品などのコスメ類、キッチンアイテムから掃除洗濯用品、さらに収納用品などを新宿エリア最大規模の売り場面積に。必要なアイテムが見やすく&探すことなく快適にショッピングできるように工夫されている。
なお、「無印良品 新宿」白濱賢店長に話を聞いたところ「外観のファサード部分は新たに木製のパーティションを採用し心地よさと開放感を演出したので、ぜひご注目ください。また、食品をはじめ1階の品揃えには特にこだわりました。冷凍食品、日替わり弁当などをぜひご利用いただけたら」とのことだった。
「MUJI新宿」概要
開業日: 2021年9月10日
所在地: 東京都新宿区新宿3-15-15 新宿ピカデリーB1~2階
営業時間: 11時~21時
Webサイト: MUJI新宿