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国交省、長野から成田空港への移動を1時間以上短縮するバス乗り継ぎ社会実験。無料参加可能なモニター募集開始

長野~新宿線と群馬~成田空港線の高速バスを関越道 高坂SAで乗り継ぎ

2018年10月26日 発表

2018年11月23日~29日 実施

長野から成田空港へバスタ新宿ではなく関越道 高坂SAで乗り継ぐことで所要時間短縮を図る社会実験を開始する

 国土交通省 関東地方整備局 道路部は10月26日、高速道路の交通結節機能強化の取り組みとして、高速バスをSA(サービスエリア)で乗り継ぐことで長野から成田空港への移動時間を短縮するプレ社会実験を11月23日~29日に実施することを発表。モニター募集を開始した。

 プレ社会実験では、アルピコ交通と京王電鉄バスが運行する長野~新宿線から、関越交通と千葉交通が運行する前橋~成田空港線に、関越自動車道 高坂SAで乗り継ぐことによる長野から成田空港への移動時間短縮効果や、SA活用によるバス乗り継ぎのための施設や運用上の課題、高速バス利用者の乗り継ぎ意向の調査を検証する。

 通常、長野から成田空港へ向かうには、長野駅から上信越自動車道、関越道を経由してバスタ新宿へ向かい、バスタ新宿から成田空港へのバスに乗り継ぐことになる。この場合、出発から到着まで6~7時間を要することから、例えば朝4時30分に長野駅発便に乗った場合でも、成田空港 第2ターミナルへの到着は11時30分になる。

 一方、前橋~成田空港線が圏央道を経由していることから、高坂SAから成田空港までは1時間40~50分で到着できる。長野を出発し新宿へ向かうバスから、高坂SAで乗り継ぐことにより、ダイヤのうえでは1時間以上の所要時間短縮になるほか、都心部を回避することで渋滞などに巻き込まれる可能性が減り、定時性が高まるとの期待もかけられている。

 プレ社会実験対象となるのは、長野駅4時30分発、6時30分発、8時00分発の3便で、行程は下記3パターン。

長野駅(04時30分)発~高坂SA(07時17分)着~高坂SA(08時19分)発~成田空港(10時04分)着
長野駅(06時30分)発~高坂SA(09時17分)着~高坂SA(09時44分)発~成田空港(11時29分)着
長野駅(08時00分)発~高坂SA(10時47分)着~高坂SA(11時04分)発~成田空港(12時49分)着

11月23日~29日に実施するプレ社会実験の概要。対象となるのは長野駅発の3便

 このプレ実験へのモニター参加は無料となっており、対象便につき各2席の先着順で受け付け。1日3便、7日間で最大42席分のモニターを募集する。申し込みは高速バス乗り継ぎプレ社会実験事務局(電話またはメール、連絡先はニュースリリース参照のこと)まで。

 本実験の結果を踏まえ、今後、対象便を拡大した実験を行なうが、その場合の費用は参加者負担となる予定。

プレ社会実験モニター募集のリーフレット