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国交省、ETC2.0を利用した高速バスのロケーションシステムをバスタ新宿で実証実験

スマホなどで対象バスの車両位置などをチェック可能

2018年3月28日 開始

国交省がETC2.0を利用した高速バスロケーションシステムの実証実験を開始する

 国土交通省は3月28日、ETC2.0を共通プラットフォームとする高速バスロケーションシステムの実証実験を、バスタ新宿で開始することを発表した。3月28日からバスタ新宿の大型ディスプレイやユーザーのスマホアプリなどへ情報提供を開始する。

 バスタ新宿を発着する高速バス事業者117社のうち、ロケーションシステムを導入しているのは15社のみと、高速バスへのロケーションシステム実装がほどんど進んでいない。こうした背景のなか国交省は、車両の位置や速度などを補足できるETC2.0の機能を活用して、利用者やバス事業者に情報提供を行なうバス事業者共通のプラットフォーム「ETC2.0高速バスロケーションシステム」を開発。その実証実験をバス事業者12社の協力により5路線で開始する。

 対象となる路線はバスタ新宿を発着する富士五湖線、甲府線、松本線、袖ケ浦・木更津線、常陸大宮・常陸太田線の5路線。参加バス事業者は12社で、今後、117社全体に拡大する予定。

 高速バス共通プラットフォームに集約されたデータは、バスタ新宿の3階と4階に設置された大型ディスプレイや、Androidスマホアプリを介して利用者に提供。対象バスの位置や、ダイヤから遅延時間、バスタ新宿の到着バースなどを確認することができる。

実証実験の対象路線
バスタ新宿の大型ディスプレイ設置場所
スマホアプリでの情報表示例など