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スターフライヤー、空飛ぶ記者会見。10月28日就航のセントレア~台北線は「めいっぱい台北で遊べるダイヤ」と松石社長

2018年8月27日 実施

スターフライヤーが特別便の機内で台北線について会見を実施した

 スターフライヤーは8月27日、セントレア(中部国際空港)で特別便を運航し、その機内で10月28日就航のセントレア~台北・桃園国際空港線について会見を実施した。実際に運航する機内で記者会見を開くのは初めての試み。会見には報道陣のほか、旅行代理店関係者、Facebookで募集したファンなど101名が集まった。

 臨時便は就航日の10月28日になぞらえて「SFJ1028便」と名付けられ、10時28分にセントレアを出発、伊豆大島上空を旋回してセントレアに戻るという遊覧コースを設定した。

 なお同日、同社はセントレア~桃園線と北九州~桃園線の運航ダイヤ(冬季スケジュール)を発表しており、それぞれ1日1往復2便で就航するが、航空券の運賃と予約開始時期についてはまだアナウンスしていない。

名古屋発名古屋着のSFJ1028便
セントレアのなぞの旅人フーも来場していた
窓越しに駐機するSFJ1028便(JA25MC)が見える
ゲート前のカウンターにはモデルプレーンが
CA(客室乗務員)が搭乗客を迎え入れる

 この日の周遊フライトで使用した機材は、台北線に投入する国際線仕様のエアバス A320-200型機(登録記号:JA25MC)。機内の詳細はすでに別記事でお伝えしているが、例えばシートまわりなら、ピッチは国内線仕様の34インチ(約86.4cm)から35インチ(約89cm)に拡大、USB充電ポート付き(5V/2A)のユニバーサルAC電源(110V/60Hz)が各座席に配備されるなど、快適さのために細かく手が入れられている。シートピッチの拡大は1インチ(約2.54cm)と数字ではわずかな違いに見えるが、もともとが余裕のある作りのため、ますますゆとりを感じられるようになった。

 また、個人用モニターには「オーディオ」「ビデオ」「マップ」といったメニューのほかに、書類の記入の見本を示す「出入国書類」という項目が用意されており(まだ準備中だった)、いよいよ台北線就航が近いことを感じさせる。

黒い革製のシート。シートピッチは35インチ(約89cm)へ拡大した
可動式ヘッドレストとフットレストを装備
個人用モニターを完備
USB充電ポート付きのユニバーサルAC電源を新設
電源は各席に用意した
身長178cmの記者が座ってもかなりゆとりがある
テーブルはノートPCでの作業に十分な広さ
個人用モニターには「出入国書類」の項目が

 SFJ1028便は予定どおり10時28分に出発。スターフライヤー 代表取締役 社長執行役員の松石禎己氏は、「曜日によって異なるが、おおむね8時半ごろに名古屋を発ち、名古屋に戻ってくるのが22時10分。めいっぱい台北で遊べる、まさに中部空港のためのダイヤ。あまりいないと思うが、日帰りも可能なダイヤになっている」と述べ、決まったばかりのダイヤを明らかにするとともに乗客の笑いを誘った。

株式会社スターフライヤー 代表取締役 社長執行役員 松石禎己氏

 セントレア 代表取締役社長の友添雅直氏は「飛行機に乗ることはクオリティタイム、上質な時間を楽しむことだと考えている。乗ってもらってすぐ分かるように、スターフライヤーは革シートでモニターが付いていて、アテンダントもとても素敵で、飛び立ったあとは美味しいコーヒーを飲むことができる。私は地元が九州なのでスターフライヤーの福岡便によく乗っているが、機内安全ビデオもオシャレな作り。そんなスターフライヤーが台北線でこの空港を選んでくれたことをとてもうれしく思う」と就航への感謝を述べた。

中部国際空港株式会社 代表取締役社長 友添雅直氏
空飛ぶ記者会見を記念して撮影
スターフライヤーマンの機内安全ビデオ
セントレアを離陸
この日の先任客室乗務員、川内氏によるドリンクサービス
台北線のダイヤを説明するパネルを掲げて就航間近をアピール
富士山がハッキリ見える縁起のよいフライトになった
11時37分、セントレアに到着した

 台北線ではスターフライヤーとして初めて、ホットミール(温かい機内食)を提供する。そのためにJA25MCは機内の前方/後方のギャレーにオーブンを搭載しており、同社が「お弁当箱を意識したオリジナル容器に詰めた和食」と表現する機内食を温めてサーブする。SFJ1028便降機後の囲み取材でその完成度について松石氏は、「最後の詰めに入っている。ものすごく高級なものを提供できるわけではないが、見劣りのしないものを用意する」として、機内食の進捗が最終段階にあると説明した。

囲み取材に応じる松石禎己氏(右)と友添雅直氏(左)