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ついに就航。スターフライヤーの国際定期便がセントレアから台北・桃園へ

「台北ライフを一番ゆっくりたっぷり楽しめるフライト」と柴田常務

2018年10月28日 初便就航

就航セレモニーでがっちり握手する、株式会社スターフライヤー 常務取締役 柴田隆氏(左)、中部国際空港株式会社 代表取締役社長 友添雅直氏(右)

 スターフライヤーの国際定期便となるセントレア(中部国際空港)~台北・桃園国際空港線が10月28日就航した。就航に先立ち、初便が飛び立つセントレアで就航セレモニーを実施。スターフライヤー 常務取締役 柴田隆氏、セントレア 代表取締役社長 友添雅直氏があいさつを行なった。

 柴田常務は、セントレア~台北線の利便性をアピール。スターフライヤーが開設したセントレア~台北線は、朝の公共交通機関が使える一番早い便で台北に行くことができ、台北から帰る際には遅い便でありながらも夜の公共機関が使えるというダイヤになっていると紹介する。

株式会社スターフライヤー 常務取締役 柴田隆氏
セントレア~桃園(台北)線の運航スケジュール(2018年10月28日~2019年3月30日)

7G811便:セントレア(08時30分)発~桃園(11時00分)着、月、水~土曜運航
7G811便:セントレア(08時25分)発~桃園(10時55分)着、火曜運航
7G811便:セントレア(08時15分)発~桃園(10時45分)着、日曜運航
7G810便:桃園(18時30分)発~セントレア(22時10分)着、毎日運航

「台北ライフを一番ゆっくりたっぷり楽しめるフライト」であるといい、高品質なサービスを提供することから、観光だけでなく、ビジネスにも使ってほしいとのこと。

 スターフライヤーが台北線に投入した新機材「JA25MC」は、国内線の機材に比べシートピッチを34インチベースから35インチペースへと1インチ拡大。スターフライヤーの機材は、国内線機材でもUSB充電ポートを備えていることで知られているが、このUSBポートの給電能力を5V/0.5Aから5V/2Aへと引き上げている。これにより、タブレット端末などの充電も楽に行なえるようになり、多くの顧客ニーズに応える仕様となっている。

 柴田常務はこの新たに導入した新機材の優れた点も紹介し、スターフライヤーが国際定期便にかける強い思いを語った。

 セントレア 代表取締役社長 友添雅直氏は、このスターフライヤーの就航を、1年前の発表から心待ちにしていたという。個性豊かなスターフライヤーがセントレアの国際線に就航することは「大変な朗報」と、その喜びを表現した。

中部国際空港株式会社 代表取締役社長 友添雅直氏
就航記念セレモニーではくす玉開披を実施
謎の旅人フーも加わって記念写真。ちなみにフーは忍者の格好をしており、「直前のソラシドエアの式典に参加したフーから分身の術で分かれた」(セントレア広報)とのこと

 スターフライヤーの国際線機材は、セントレア→台北→北九州→台北→セントレアという形で運用される。そのため、セントレアのダイヤは台北を朝から晩まで有効に使えるよう配慮されており、柴田常務は中京地区での販売も好調だという。ただ、スターフライヤーというブランドが中京地区ではそれほど浸透しておらず、国内線はセントレア~福岡線のみということもあって、これからが大切という。セントレア~台北線が知られることで、国内線への好影響も期待する。

スターフライヤーの出発時刻
初便の搭乗風景
初便搭乗客へ配られた記念品
朝の時間帯のセントレア国際線エリアは混み合っているようで、10分ほど遅れてスポットアウト
台北に向けて飛び立っていった

 スターフライヤーがセントレアへ就航したのは、中京地区の旺盛なビジネス需要への期待もあるほか、セントレアが24時間空港であることも大きいとし、同社が本拠地とする北九州空港も24時間空港であるため、新たな展開も考えているようだ。

 柴田常務はスターフライヤーの特徴を、「LCCでもなく、フルサービスキャリアでもなく、第3の選択肢」と語り、シートの余裕、機内食の提供、AC電源装備、USB電源強化など、必用かつ充分以上のサービスを提供していくことでスターフライヤーブランドの浸透を図る。運賃もフルサービスキャリアより安価(とくに今は就航記念セールで、セントレア~台北 1万円からというのも用意)。中京圏の台湾旅行環境を大きく変えていくのは間違いないだろう。