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スターフライヤー、新たな機内安全ビデオを公開。ロボットが安全を啓蒙する「I am STARFLYER MAN」

12月17日放映開始。スターフライヤーマンの専用Webサイトを開設し、グッズ展開も検討

2017年12月11日 発表

2017年12月17日 機内放映開始

スターフライヤーが新しい機内安全ビデオ「I am STARFLYER MAN」披露

 スターフライヤーは12月11日、約3年ぶりとなる機内安全ビデオリニューアルにともない報道関係者向けのお披露目会を行なった。

 過去、2011年1月からスタートした「スターフライヤー忍者」や、2014年9月からの「STARFLYER JAZZ Lounge」など、趣向を凝らした機内安全ビデオを製作してきたが、今回のテーマは、スターフライヤーが所有するエアバス A320-200型機をモチーフとしたロボット「スターフライヤーマン」が登場する内容。

「スターフライヤーマン」のコンセプトは、機体と同じくアルミ合金のボディが特徴となっており、「夜空に輝くMother Cometの不思議な力とスターフライヤーのホスピタリティが融合したとき、漆黒の機体に命が宿り」、誕生したとのこと。

「I am STARFLYER MAN」と名付けられた機内安全ビデオでは、スターフライヤーマンが、手荷物収納、シートベルト装着方法、緊急時の酸素マスク装着や衝撃防止姿勢について説明していく。

スターフライヤーマンのプロフィール

名前:スターフライヤーマン
機体色:Modern Black ー漆黒の機体ー
身長:2002mm
体重:1217kg
生年月日:3月16日
機種:エアバス A320-200
長所:何事も最後まで諦めないところ
短所:電子機器が発する電波で誤動作のおそれがある
宝物:ライト兄弟のフライヤー号の模型
座右の銘:一念天に通ず

 機内安全ビデオ「I am STARFLYER MAN」のお披露目は、北九州空港SFJメンテナンスセンターの格納庫に同社保有のエアバス A320型機(登録記号:JA22MC)を駐機し、機内のシートモニターで放映された。

 お披露目会の冒頭、スターフライヤー 代表取締役 社長執行役員 松石禎己氏は「今回の機内安全ビデオは12月17日から放映されますが、当社の創立記念日でもあります。これまでもさまざまなテーマで製作してきましたが今回で第4代目となります。今回のスターフライヤーマンの映像内でも多くの社員が参加、登場しております」とコメントしたのち、ビデオの放映となった。

お披露目会は北九州空港のSFJメンテナンスセンターの格納庫内で行なわれた
関係者と報道陣が着席し、シートモニターで視聴した
株式会社スターフライヤー 代表取締役 社長執行役員 松石禎己氏
シートモニターはタッチパネル式で、USB端子も備えている。JA22MCから導入された「TypeII」とよばれるモデル

新機内安全ビデオの放映時間は4分07秒

自己紹介は優しく落ち着いた声で
手荷物の場所
ビデオが始まると、スターフライヤーマンが自己紹介したのち、空のルールについて説明
手荷物を収納するスペースと置いてはいけない場所の説明
シートベルト着用
禁煙
スターフライヤーマンの腰部にもベルトがあり、装着が確認されると赤から緑に変わる
スターフライヤーマンがダメ! のサイン
酸素マスク
頭上から酸素マスクが降りてきたらゴムひもを頭にかけて装着
衝撃防止姿勢
衝撃に備える姿勢をとる
緊急脱出
非常口から射出される脱出用スライド
救命胴衣
座席下にある救命胴衣を着用し、ふくらみが足りないときは左右のゴム管から息を吹き込んでふくらませる
安全のしおり
座席前のポケットには安全のしおりが差し込まれている
最後はエアバス A320に変形し飛び去っていく
一通り説明が終わったあとは、スターフライヤーマンがA320型機に変形して宇宙の彼方に飛び去っていく

※画像は一部スターフライヤー提供
※動画全編はこちら

オリジナルWebサイトの開設や専用リーフレットを配置

 ビデオ放映後、スターフライヤー 客室部の松清真穂氏より今回のビデオのコンセプトなどについて説明があった。「今回のビデオは、弊社が所有しているエアバス A320をデフォルメして、ロボットというキャラクターとして登場させました。これまでにない個性的で斬新なものとなったと思います。お客さまに空の上で守っていただきたいルールなど、関心をもって見ていただけるような世界観を感じ取っていただけるかと思います。スターフライヤーマン以外の登場人物は、すべて社員でございます。全員の想いが詰まった作品となりましたので、よろしくお願いいたします」とコメント。

 続いて、製作を担当したWOWの蔵元優氏は「スターフライヤーのクールさとラグジュアリー感をロボットのデザインに反映しつつ、おもてなし感をスターフライヤーマンの性格に取り入れております。男性的なデザインですが、女性にも愛されるように声にもこだわりました。愛されるキャラクターに成長してもらい、画面の外に飛び出して活躍してほしい」と、キャラクターの性格などについて語った。

 同じくWOWの金原朋哉氏は「CGを担当いたしました。飽きがちである機内安全ビデオにロボットが出てくるというところ、エッジが効いた企画が通りうれしく思います。こだわったところですが、ほかにないブラックとホワイトの機体に負けないようなデザインを心がけました。ただの黒ではなく、夜空に浮かぶような青と紫を混ぜた上品な黒を意識しています。ネクタイ部もスターフライヤーの社員と同じデザインのものを着けていたり、スーツを意識したボディラインや実物のエンジンのディテールや細かいデカールなども反映していますので、そうしたところにも注目していただきたいです」と、細部について語った。

株式会社スターフライヤー 客室部 松清真穂氏
WOW inc. 蔵元優氏
WOW inc. 金原朋哉氏
客室部 新貝孝士氏

 最後に、スターフライヤー 客室部の新貝孝士氏より今後の展開について。「これまでもユニークな機内安全ビデオを製作してきましたが、今回はロボットというアイディアで空の安全を守るという新しい挑戦をしました。工業地帯である北九州のイメージも入れ込めたかと思います。12月17日より、機内放映が開始されますが、それと同時にオリジナルサイトの開設、スターフライヤーマンのプロフィールが掲載されたリーフレットを機内に配置します。それ以外のグッズ展開についても検討中ですので、今後にご期待いただければと思います」とコメント。

12月17日以降、機内に差し込まれるスターフライヤーマンのプロフィールが記載されたパンフレット

 今回の「I am STARFLYER MAN」だが、放映期間は定めておらず、2018年に予定している海外路線などにも外国語対応(現状は日本語と英語のみ)をしていく予定とのこと。2006年からスタートした機内安全ビデオは、約3年おきにリニューアルされてきたが、同社のコアターゲットとしている30~40代のビジネスマンにスターフライヤーマンがどのようなアピールをしていくか、またオリジナルグッズの登場によって新たな展開という点についても期待がかかる。