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ANA、2018年下期の輸送事業計画を一部変更

エアバス A380型機やボーイング 787-10型機を2019年春から運航

2018年8月21日 発表

2018年度下期の国際線および国内線の輸送事業計画の一部を変更を発表した

 ANA(全日本空輸)グループは8月21日、2018年度下期の国際線および国内線の輸送事業計画の一部を変更すると発表した。

 2018年度上期では、国際線において羽田~バンコク線を増便などネットワークの充実化を実施。また国内線では福岡~宮古線の直行便の再開や機内Wi-Fiインターネットの無料提供も開始した(関連記事「ANA、羽田~バンコク線を増便など2018年度航空輸送事業計画を発表」)。

 また、同社が7月以降に対応しているロールス・ロイス製のエンジン点検による影響については(関連記事「ANA、ボーイング 787型機エンジン点検で9月~10月に国内線593便欠航、約1万5300人に影響」)、需要動向などを総合的に勘案し、機材をはじめとした保有リソースの最適配置を下期事業計画に反映することにより、収束させていくとしている。

 これにより、2018年の下期における生産量(座キロ)は、前年同期比では国際線100%、国内線102%、年度計画比では国際線96%、国内線101%になる見込みを示した。

国際線

 機材では、日本初導入でハワイ路線に投入予定のエアバス A380型機、ボーイング 787型機シリーズの最新モデルであるボーイング 787-10型機を受領し、2019年春から運航する予定となっている。

 下期で発生する運休/減便については、2019年2月から一部国際線において順次復便していく。そのほか成田~バンコク線で予定していたプレミアムエコノミークラスの提供は延期する。

運休/減便

成田~ロサンゼルス線: 14往復28便→7往復14便、10月28日~2019年2月7日 ※NH175便/176便を減便
成田~成都線: 7往復14便→4往復8便、10月28日~2019年3月30日
セントレア(名古屋)~浦東(上海)線: 7往復14便→運休、10月28日~2019年3月30日
関空~香港線: 7往復14便→運休、10月28日~2019年2月23日 ※2019年2月24日以降はボーイング 737-700型機で運航

機材変更

10月28日~
成田~ブリュッセル線: 787-8型機→787-9型機
成田~シンガポール線: 787-9型機→777-300ER型機/787-9型機
成田~バンコク線: 787-9型機→787-8型機/787-9型機
成田~ジャカルタ線: 787-8型機→767-300ER型機
成田~クアラルンプール線: 787-9型機→787-8型機
成田~デリー線: 787-8型機→787-9型機
成田~北京線: 787-8型機→A320neo型機
関空~浦東(上海)線: 767-300ER型機→A320neo型機
関空~杭州線: A320neo型機→737-700型機
羽田~金浦(ソウル)線: 787-8型機→787-8型機/787-9型機
羽田~台北(松山): 787-8型機/767-300ER型機→767-300ER型機/787-8型機
羽田~北京線: 777-300ER型機/787-8型機→777-300ER型機/767-300ER型機
羽田~浦東線: 767-300ER型機/777-300ER型機→767-300ER型機/787-8型機

12月1日~
成田~香港線: 767-300ER型機/787-8型機→767-300ER型機
成田~浦東線: 787-8型機/767-300ER型機→787-8型機/737-700型機/767-300ER型機
関空~北京線: 737-700型機→A320neo型機
羽田~香港線: 787-9型機/787-8型機→787-9型機/767-300ER型機

2019年1月1日~
成田~桃園(台北)線: 767-300ER型機→787-8型機

国内線

 国内線では、2018年度下期搭乗分から航空券の予約・販売開始日を搭乗日の355日前に拡大した新運賃「ANA VALUE」「ANA SUPER VARUE」を適用(関連記事「ANA、国内線新運賃『ANA VALUE』『ANA SUPER VALUE』を8月28日9時30分に一斉発売」)。

 羽田~石垣線/那覇(沖縄)線は期間増便を継続するほか、セントレア~福岡線(7往復14便)と仙台~新千歳線(4往復8便)はIBEX(アイベックスエアラインズ)とのコードシェア運航の開始により減便を行なう。

 そのほか、セントレア~鹿児島線(4往復8便)がソラシドエアとのコードシェア運航の開始により減便、福岡~宮崎線(2往復4便)もORC(オリエンタルエアブリッジ)とのコードシェア運航の開始により減便となる。

増便

10月28日~
羽田~石垣線: 2往復4便→2往復4便、2019年3月30日まで期間増便継続
羽田~沖縄線: 12往復24便→12往復24便、2019年3月30日まで期間増便継続
福岡~対馬線: 4往復8便→5~6往復10~12便

減便

10月28日~
羽田~広島線: 10往復20便→9往復18便
関空~新千歳(札幌)線: 4往復8便→2往復4便、2019年3月30日まで期間減便
セントレア~福岡線: 7往復14便→5~6往復10~12便、2019年2月23日まで ※IBEXとのコードシェア運航開始
セントレア~熊本線: 3往復6便→2往復4便
セントレア~鹿児島線: 4往復8便→2~3往復4~6便 ※ソラシドエアとのコードシェア運航開始
セントレア~仙台線 : 4往復8便→3往復6便、2019年1月31日まで
仙台~新千歳線: 4往復8便→3往復6便 ※IBEXとのコードシェア運航開始
福岡~宮崎線: 2往復4便→1往復2便 ※ORCとのコードシェア運航開始

12月3日~
セントレア~新千歳線: 5往復10便→4往復8便、12月3日~20日、2019年1月8日~24日、期間減便

2019年1月8日~
福岡~那覇線: 8往復16便→7~8往復14~16便、2019年1月8日~2月7日

運休

11月26日~
セントレア~旭川: 1往復2便を12月20日まで期間運休
セントレア~女満別: 1往復2便を11月26日~12月20日/2019年1月9日~24日期間運休