ニュース

ANA、発着枠配分で羽田~米国線の新規開設などを含む2016年度下期の航空輸送事業計画の変更

2016年8月24日 発表

 ANA(全日本空輸)は8月24日、2016年度下期の航空輸送事業計画の変更を発表した。すでに発表済みの羽田~ニューヨーク/シカゴ線の新規開設とそれに伴う成田の減便のほか、国内線では沖縄路線の増便、中部と北海道を結ぶ便の期間運休などが発表された。

機材変更を積極的に進める国際線

 国際線のダイヤの変更は10月30日から実施、すでに発表している日米航空当局間協議で配分された昼間時間帯の発着枠を使った羽田~ニューヨーク線、羽田~シカゴ線の新規開設をはじめ、羽田~クアラルンプール線(7往復/週)の開設、羽田~ホーチミンシティ線の14往復/週への増便、羽田~香港線の10往復/週への増便が行なわれる。

 国際線の機材変更は10月30日から順次実施、アジアにおいても飛行時間の長い東南アジアやインドを運航する便を中心にビジネスクラスのフルフラットシート化とプレミアムエコノミーサービスの導入を推進、2017年1月末までに7路線10便まで拡大する。

 具体的には成田~上海(浦東)線、成田~ムンバイ線。羽田~マニラ線、羽田~バンコク線にボーイング 787-9型機を導入する。また、それ以外の地域への機材の大型化として、成田~シアトル線、羽田ホノルル線でボーイング 787-8型機から787-9型機に変更する。反対に羽田~パリ線ではボーイング 787-9型機から787-8型機に変更、需要に対応したと見られる。

沖縄発着路線に増便継続や、年末年始に中部/伊丹/福岡発着路線を増便

 国内線では、10月30日~2017年3月25日に沖縄発着路線において期間増便を継続、羽田~那覇線、羽田~石垣線、福岡~那覇線、那覇~宮古線が対象となる。また、年末年始に中部/伊丹/福岡発着路線の増便を計画している。

 一方、減便では10月30日から羽田~札幌線、羽田~米子線、仙台~札幌線で減便するほか、関西~札幌線、仙台~札幌線、沖縄~石垣線で10月30日~2017年3月25日に期間限定減便する。さらに、期間運休として11月10日~12月21日に中部~旭川線、11月28日~12月21日と2017年1月10日~3月25日で中部~女満別線を運休する。