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ANA、ボーイング 787型機のエンジン点検による7月23日~31日の欠航便は330便。8月以降は欠航便減少へ

整備ライン増強など対策を強化

2018年7月23日~7月31日 搭乗分

ANAがボーイング 787型機のエンジン点検に伴う、7月23日~31日の欠航便情報を発表した

 ANA(全日本空輸)は、7月4日に発表したボーイング 787型機のエンジン点検による運航への影響について、7月23日~31日に羽田発着便を中心に国内線330便を欠航することを発表した。

 ANAが導入したボーイング 787-9型機、787-8型機のロールスロイス製エンジンについて、中圧圧縮機のブレードにひびが入るおそれがあることから、国土交通省が耐久性改善通報を指示。対象エンジンのエンジン点検や部品交換のため、7月6日から国内線で一部便を欠航している。

 これまで、7月6日~22日の期間に計289便を欠航または欠航を決めていることをアナウンスしていたが、新たに7月23日~31日について羽田発着便を中心に国内線旅客便330便を欠航することを発表。約5万8000人に影響するとしている。

 具体的な欠航便は、ANA SKY WEB内の「ANA国内線の欠航等について」にあるリンク先で日付別に確認できる。

 欠航便の予約を持つ利用者に対してはメールや電話で振り替えを案内。ほかの航空会社や交通機関を含め、7月分にはついては代替手段も確保できている状況だという。

欠航便の方面別内訳(7月23日~31日)

羽田発着便:伊丹(80便)、関空(17便)、新千歳/札幌(35便)、福岡(78便)、小松(14便)、岡山(22便)、広島(37便)、高松(4便)、松山(16便)、大分(6便)、熊本(17便)、那覇/沖縄(2便)
伊丹発着便:新千歳/札幌(2便)

 ANAでは、リースエンジンや予備エンジンの追加、海外に委託している整備ラインの増強、社内の整備生産体制強化など、対応を強化。7月搭乗分の欠航便は1日あたり約15~40便となっているが、8月は1日あたり10~20便程度まで減少できる見込みだという。

 8月搭乗分の運航ダイヤへの影響については精査を進め、7月17日に発表を予定している。なお、8月9日~19日については羽田~伊丹線などの予約受付を制限し、引き続き、代替手段の確保も進めるとしている。