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ANA、ボーイング 787型機のエンジン点検による8月の欠航予定は378便。夏季繁忙期の羽田~伊丹線など予約受付開始

ロールス・ロイスもコメント発表。恒久対策を目指したエンジン部品を年内提供

2018年8月1日~8月31日 搭乗分

ANAがボーイング 787型機のエンジン点検に伴う、8月1日~31日の欠航便を発表

 ANA(全日本空輸)は、7月4日に発表したボーイング 787型機のエンジン点検による8月の運航への影響を発表した。繁忙期をまたぐ8月は1カ月間で羽田発着の国内線旅客便378便を欠航。約4万4000名に影響するとしている。

 8月の欠航便は羽田発着便のみで、方面別の欠航便数は下記のとおり。具体的な欠航便は、ANA SKY WEB内の「ANA国内線の欠航等について」にあるリンク先で日付別に確認できる。

 なお、1日あたりの欠航便数は6~21便で、8月7日以降は1日20便未満。とくにお盆シーズンの8月9日~19日については、10便欠航の8月9日、11便欠航の8月11日の両日を除いては、1日あたり1桁台の欠航便数となっている。

欠航便の方面別内訳(8月1日~31日)

羽田発着便:伊丹(48便)、関空(95便)、福岡(112便)、広島(7便)、大分(58便)、宮崎(58便)

 8月搭乗分の予約を持つ利用者には7月17日から順次メールや電話などで振り替え便を案内。振り替え先についてはANA便や提携航空会社の臨時便(226便予定)の座席を確保済みとしており、希望に応じてほかの航空会社や交通機関も案内するという。一方、欠航便の確定に伴い、羽田~伊丹線などで予約受付を制限していた8月9日~19日の期間の予約を再開した。

 ANAでは、新造機の稼働開始日の前倒しや、機内改修作業の日程変更などを行なっているほか、整備体制の増強による修復日数の短縮などの対策を進める。9月の運航への影響については精査中としており、8月9日までにアナウンスするとしている。

 一方、エンジンの供給元であるロールス・ロイスも7月17日付けで民間航空部門プレジデントのクリス・チョラートン氏からのコメントを発表。ANAならびに利用者へのお詫びとともに、ANAとの緊密な連携により、早期の通常運航回復への支援を最優先課題としていくことや、恒久対策を目指したエンジン部品が現在検証試験の最終段階にあり、2018年内に各航空会社へ提供できる予定であるとしている。