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沖縄観光コンベンションビューロー、ミス沖縄募集や観光月間スタート、“稼げる地域”を作る中核人材育成プログラムの実施発表

2018年7月25日 実施

OCVBが、定例記者懇談会のほか、内閣府から受託した「稼げる地域づくりの中核リーダー育成プログラム」の開始を発表した

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は、7月定例記者懇談会で開催予定のイベントなどを発表した。

 発表された内容は次のとおり。

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長 平良朝敬氏

「ミス沖縄2019」募集を開始

 OCVBは、「ミス沖縄2019」の募集を8月1日より開始している。募集は9月30日まで受け付け、一次審査、二次審査を経て選出された10名のファイナリストから、11月3日の選出大会で3名のミス沖縄2019を決定する。

 沖縄観光親善使節として観光関連イベントや公式行事などに参加し沖縄の魅力をPRするミス沖縄は、1981年に選出事業がスタート。今回の募集で第38代となる。3名のミス沖縄の愛称は、美しい青空をイメージした「スカイブルー」、青く透明な海をイメージした「コバルトブルー」、緑豊かな自然をイメージした「クリーングリーングレイシャス」。

 年末には、ミス沖縄の活動の様子や成長過程を記録したドキュメント番組がテレビ放映される(沖縄ローカル)。また、歴代ミス沖縄から成るOG会では、ミス沖縄の活動を通じて修得した経験を活かした人材育成研修なども実施している。

ミス沖縄

Webサイト:ミス沖縄ホームページミス沖縄公式Facebook

2017年に行なわれた「ミス沖縄2018」選出大会の様子

「Sony Aquarium 2018」が東京銀座にて開催

 沖縄県とOCVBは、東京・銀座のソニービル跡地に開園する「Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)」で「Sony Aquarium 2018」を8月17日より開催する。

 Sony Aquariumはソニービルが開業した1966年にスタートした銀座の夏の風物詩。今回は「国際サンゴ礁年2018」を記念して、テーマを「ナポレオンフィッシュと珊瑚礁の海」とし、ナポレオンフィッシュをはじめとする25種1000匹の沖縄の生き物たちが泳ぐ大水槽を設置する。

 オープニングイベントでは、大水槽除幕式、沖縄観光PR、ミス沖縄による沖縄観光パンフレットなどの配布が行なわれる。

 週末には、沖縄美ら海水族館の解説員による生き物の解説が予定されているほか、沖縄旅行などが当たるスタンプラリー、羽田・那覇往復航空券が当たるSNS写真投稿キャンペーンも行なわれる

Sony Aquarium 2018

期間:2018年8月17日~9月9日
時間:10時~23時(※8月17日は11時開場)
会場:Ginza Sony Park地上フロア(東京都中央区銀座5-3-1)
料金:入場無料

「Sony Aquarium 2017」の様子。2017年はソニービルのリニューアル工事のため、ソニーショールーム/ソニーストア銀座と、有楽町駅前広場の2会場を使って行なわれた

「ウェルカムんちゅになろう受入啓発プロモーション2018」が本格始動

 沖縄県とOCVBが実施している県民啓発事業「ウェルカムんちゅになろう」の受け入れ啓発プロモーションを、8月より本格始動する。2018年で5年目の取り組みとなる。

 外国人観光客を「うとぅいむち(おもてなし)の心」で迎えようという「ウェルカムんちゅ」は、プロモーションの効果もあり2017年度末には82.4%の認知度を達成。経済波及効果や雇用の創出、さらには国際交流による相互理解の増進も目指し、観光月間である8月より本格的にプロモーションを開始する。

 外国人観光客にまつわる「ウェルカムんちゅ」の体験談募集では、入賞作品はラジオやWebサイトで紹介され、グランプリ作品には台湾旅行がプレゼントされる。

 また観光業に限らず、幅広く「ウェルカムんちゅカンパニー」を随時募集。7月現在56の企業・団体・組織の登録があった。カンパニー同士の交流とネットワーク化を図るための「ウェルカムんちゅカンパニーの集い」も9月開催予定。

 8月4日~5日に開催される「夏休みこども自由研究」には「ウェルカムんちゅ旅行社」ブースを出展し、外国人スタッフと接しながら旅行社体験ができる場を提供する。

ウェルカムんちゅになろう

Webサイト:ウェルカムんちゅになろう

8月「観光月間」がスタート

 沖縄県とOCVBは、観光産業への理解と関心を高め、観光客を温かく迎え入れる機運を高めるため8月を「観光月間」と位置付け、8月1日を「観光の日」としている。

 8月1日には「観光の日・観光月間」オープニングセレモニーを実施したほか、県内各地で観光月間推進PRタイアップイベントが開催。イベント会場でのブース出展やステージなどで観光月間をPRする。

 以下のようなタイアップイベントが開催予定されている。

8月5日:一万人のエイサー踊り隊(那覇市・国際通り)
8月11~12日:与那原大綱曳(与那原町御殿山青年広場)
8月11~12日:海・夏まつり in 糸満(糸満市漁港)
8月18日:南の島の星まつり(石垣市南ぬ浜町緑地公園)
8月18~19日:国頭村まつり(国頭中学校グラウンド)

稼げる地域づくりの中核リーダー育成プログラム

「稼げる地域づくりの中核リーダー育成プログラム」発表会が行なわれた

 また、記者懇談会終了後、「稼げる地域づくりの中核リーダー育成プログラム」についての発表が行なわれた。

 OCVBは2018年3月に日本版DMOの広域連携DMOに正式登録され、このたび内閣府より「平成30年度沖縄型産業中核人材育歳事業」を受託し、「稼げる地域づくりの中核リーダー育成プログラム~ツーリズムトレンドを生かした中核人材育成事業~」をスタートする。

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 事務局次長 兼 経営推進室長 市原秀彦氏より概要が説明された

 同事業で目指すのは、地域の「稼ぐ力」を引き出す人材や、「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりを担える人材を育成すること。そのための、「地域発(OKINAWA独自)の事業・商品開発」に向けたプログラムが組まれている。

 2018年9月から2019年2月までの約6か月間で全6回の研修を実施。全会合宿型研修となっており、講義やワークショップなどで知識やスキルを修得するとともに、参加者同士で人脈を広げより強固な観光資材づくりが目指せる基盤を築く。

 カリキュラム開発や講座運営はJTB総合研究所が担当。また受講者管理業務や講座運営支援はOTSサービス経営研究所が担当する。

 研修は、各回ごとにテーマに精通した「主講師」による基本講座に加え、ユニークな事業に実践で取り組んでいる「特別講師」による特別講座を実施。ワークショップファシリテーターを設置し、事務局にはメンターチームを置き受講者をサポートする。

株式会社JTB総合研究所 永松毅文氏より講座の内容が紹介された

 受講対象となるのは、研修終了後に長く観光産業またはそれに関連する産業、観光を核とした地方創生などに関わる事業に従事できる者。また地域ビジネスの核となっている地域事業者の経営者や、経営者が推薦する主力従業員であることなども条件となっている。

 流通業、製造業、農林水産業、金融機関、情報通信産業など幅広い業種から募集しており、25名程度が受講者として決定する。

株式会社OTSサービス経営研究所 栩野浩氏より募集要項が紹介された

 同プログラムの特徴について、OCVB会長の平良朝敬氏は、「宿泊を伴う研修はとてもよい形。参加者同士の絆が深まり、研修終了後も再び集まったりできる」と期待を寄せた。