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沖縄観光コンベンションビューロー、修学旅行フェアや観光振興シンポジウムを開催

2018年6月27日 実施

記者懇談会後、台湾東部地震被災者への義援金目録贈呈式が行なわれた

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は6月27日、定例記者懇談会で今後開催予定のイベントなどを発表した。

 発表した内容は次のとおり。

「沖縄修学旅行フェア」「沖縄修学旅行説明会」を開催

 沖縄県とOCVBは、沖縄修学旅行の誘致活動として「沖縄修学旅行フェア」「沖縄修学旅行説明会」を東京、大阪などで開催する。同フェアは沖縄修学旅行の魅力を発信し、継続実施学校の定着、新規学校の開拓を図るとともに、離島への誘致促進を目指すことを目的に実施しており、今回で6年目の開催となる。2017年は2514校、44万人が沖縄へ修学旅行で訪れた。

 修学旅行フェアは8月8日に東京、12月26日に大阪で開催。また京都、横浜、大宮、八王子、神戸では修学旅行説明会を実施する。開催概要は以下のとおり。

沖縄修学旅行フェア2018 in 東京

日時:2018年8月8日13時~18時
場所:東京交通会館 12階 ダイヤモンドホール
出展社:沖縄県内各地域観光協会および修学旅行関連事業者 48ブース(49社)
内容:相談会、沖縄修学旅行実施学校による事例紹介、情報発信など
そのほかの会場:
沖縄修学旅行説明会2018 in 京都:2018年8月3日
沖縄修学旅行説明会2018 in 横浜:2018年9月13日
沖縄修学旅行説明会2018 in 大宮:2018年9月14日
沖縄修学旅行説明会2018 in 八王子:2018年9月15日
沖縄修学旅行説明会2018 in 神戸:2018年10月23日
沖縄修学旅行フェア2018 in 大阪:2018年12月26日

海外教育旅行団体と県内学校との交流の取り組みについて

 沖縄県とOCVBが取り組んでいる、海外からの教育旅行誘致拡大および受入環境整備事業についての説明があった。2015年度より、海外各国の学校への営業訪問、教育旅行商談会への参加、教諭の招へい、海外から来沖する教育旅行団体と県内学校との同世代による交流マッチング事業などを行なっており、2016年には25団体638名、2017年には44団体1565名が来沖した(OCVB把握値)。

 今年もすでに香港、タイ、台湾、中国などから12団体362名の来沖が実施・決定しており(6月27日現在)、授業参加や部活動交流、伝統文化体験などのほか、給食掃除体験などで県内学校と交流を図る。

 来沖する海外学校の子供たちはもちろん、受け入れ側の県内学校の子供たちにも貴重な体験となりグローバル人材育成の一端にもなることから、OCVBでは、県内の受け入れ学校の開拓を今後も進めていきたいとしている。

「商機を広げるMICE講座」を開催

 OCVBでは、MICE関連の人材育成の一環として「商機を広げるMICE講座」を開催する。講座はSTEP1の基礎研修(入門講座)、STEP2の応用研修(中級編)、STEP3の実地研修(海外先進事例視察研修)の3段階に分け、それぞれのスキルに合わせ受講者を募り、講師を招へいして実施する。

 基礎研修は、初めてMICEに興味を持った人やこれからMICEビジネスにチャレンジしてみたい人などを対象に、石垣島、宮古島、本島中部(宜野湾)、久米島、本島北部(恩納村)、本島南部(西原町)にて開催。全2回の講座が組まれている。応用研修は、MICEの営業・マーケティング担当になった人やMICE誘致の全体像と世界的なトレンドを知りたい人などを対象に全9回の講座が組まれており、座学のほか体験メニューや施設見学、ワークショップなども組まれている。

 実地研修では、実際に海外の先進事例を視察する。日程は12月から2019年1月ごろに開催予定で、視察先は台北が予定されている。詳細は後日発表される。

「沖縄MICEネットワーク」新規会員を募集

 沖縄県、OCVB、沖縄県産業振興公社などが中心となり、2017年7月に「沖縄MICEネットワーク」が設立された。これまでに180の企業・団体が加盟している。MICEを通じ、今後さらなる各産業分野の振興・発展を図るため、新規会員募集を行なっている。7月12日にはMICE勉強会、7月26日には2018年度第1回総会を開催する。

平成30年度第1回MICE勉強会

日時:2018年7月12日13時30分~17時
場所:ロワジールホテル那覇
テーマおよび講師:
「MICEにおける自治体・CB・PCOなどの役割について」小堀守氏(日本政府観光局理事)
「MICE概論 ~MICEのメカニズムと地域のMICE振興~」川島久男氏(川島アソシエイツ代表)
参加:事前申し込み制

沖縄MICEネットワーク平成30年度第1回総会

日時:2018年7月26日14時~17時(予定)
場所:ロワジールホテル那覇
内容:
第1部 沖縄MICEネットワーク平成30年度第1回総会
第2部 平成30年度第2回勉強会、講師:田中嘉一氏(日本展示会協会会長補佐)
第3部 沖縄MICEネットワーク会員交流会

OCVB支援映画「ジーマーミ豆腐」がシンガポールで野外上映

 OCVBの沖縄ロケ制作支援事業を受けて制作された日本・シンガポール共同制作映画「ジーマーミ豆腐」が、6月30日~7月8日に開催された「ボタニックガーデン ヘリテージフェスティバル2018」において、野外上映された。

 上映会は、同映画の制作を手掛けたBananamana Filmsが主催し、OCVB、沖縄県シンガポール事務所、ジェットスター・アジア、シンガポール国立公園の協力により開催。併設ブースでは沖縄観光PRも行なった。

 同映画は第37回ハワイ国際映画祭観客賞を受賞したほか、ロサンゼルスアジアパシフィック映画祭、ソノマ国際映画祭などで上映。4月に行なわれた沖縄国際映画祭でも上映した。今後、台湾、中国、シンガポールでの劇場公開が予定されている。

「インバウンド連絡会」を県内4地域で開催

 沖縄県とOCVBは、インバウンドの誘致、受け入れに関する最新情報を発信する「インバウンド連絡会」を県内4カ所にて開催する。

 基調講演ではインバウンド市場の現状や動向、地域で取り組むインバウンド対策の他府県の事例などを紹介。また、沖縄県、OCVB、産業振興公社、沖縄総合事務局、沖縄県保健医療部より今年度のインバウンドに関するデータや取り組み、支援事業などが紹介される。

平成30年度インバウンド連絡会

日時・場所:
本島南部:2018年7月6日 沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ
本島北部:2018年7月11日 名護産業支援センター
八重山圏域:2018年7月12日 沖縄県八重山合同庁舎
宮古圏域:2018年7月13日 沖縄県宮古合同庁舎
時間:各会場とも13時30分~16時30分(13時開場)
参加費:無料
内容:
基調講演(本島南部、本島北部のみ)「インバウンドの市場の現状と対策 ~地域で取り組むインバウンド対応~」、講師:田熊力也氏(mov 訪日コム インバウンド研究室室長)
沖縄県・OCVBよりインバウンド市場に関するトピックス、支援事業など紹介
産業振興公社、沖縄総合事務局、沖縄県保健医療部地域保健課などからの発表
個別相談会(要事前予約)

沖縄観光振興シンポジウム&日観振事業説明会を開催

 OCVBは、4月の日観振(日本観光振興協会)沖縄支部設立およびOCVBの日本版DMO広域連携DMO正式登録を記念して、沖縄観光振興シンポジウムおよび日観振事業説明会を開催する。

 これまで日観振で九州支部に所属していたが、4月に独立が認められ沖縄支部が設立。また広域連携DMOに正式登録されたことにより、全国との連携強化が本格化される。今回のシンポジウムでは、スポーツツーリズムや空手発祥の地沖縄をテーマとした「武道ツーリズム」についての講演や、AI技術を活用した観光振興策などについてのパネルディスカッションを行なう。

沖縄観光振興シンポジウム&日観振事業説明会

日時:2018年7月24日13時~16時30分
場所:沖縄空手会館
参加費:無料(事前申し込み制、定員150名)
内容:
日観振事業説明会
空手・棒術実演(師範 新城清秀氏、師範 親川仁志氏)
基調講演「AI時代のスポーツツーリズム」陳内裕樹氏(Google 観光立国推進部長)
特別講演「スポーツ・武道ツーリズムを通して世界から沖縄へ」齋藤福栄氏(文部科学省スポーツ庁 総括官)
パネルディスカッション「武道ツーリズムを通じて世界から選ばれるスポーツアイランド沖縄になるために」

台湾東部地震義援金目録を贈呈

 記者懇談会終了後、2月に発生した台湾東部地震の被災者への義援金目録贈呈式が執り行なわれた。OCVBでは3月1日から5月31日まで、OCVB賛助会員および関係機関へ義援金を呼びかけ。全89社の企業・団体より220万円の募金が寄せられた。

 贈呈式には、台北駐日経済文化代表処那覇分処の蘇啓誠氏が出席。平良朝敬会長より目録が贈呈された。蘇氏は、「地震は不幸な出来事だが、発生するたびに日本、沖縄からたくさんの義援金をいただいている。皆さまの善意を復興、生活支援に役立てたい」と感謝を述べた。

目録を読み上げるOCVB 会長 平良朝敬氏