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沖縄観光コンベンションビューロー、ミス沖縄2017から2018への交代式

2017年12月の定例記者懇談会。「沖縄花のカーニバル」など年明けイベント予定発表

2017年12月27日 開催

2017年12月の定例記者懇談会と、ミス沖縄2017からミス沖縄2018への交代式が行なわれた

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は2017年12月27日、12月定例記者懇談会を開き、開催予定のイベントなどを発表した。

 また、ミス沖縄2017から2018への交代式を行なった。

「沖縄観光危機管理フォーラム」を石垣島で開催

 沖縄県とOCVBは、島しょ地域における観光危機管理体制を強化する目的で「沖縄観光危機管理フォーラム」を石垣島で開催する。石垣島での開催は初となる。

 沖縄本島から遠隔地にあり、防災上不利な地理的条件を有す離島地域で、震災などの観光危機に遭遇した場合に、観光客や観光産業への影響・被害を最小限に抑えられるよう、基調講演やワークショップ、取り組み報告などを行なうもの。

 基調講演には、宮城県本吉郡南三陸町から宮川舞氏(商工観光課主幹兼観光振興係長)を講師として招き、東日本大震災時の状況や対応、復興に向けた取り組みや震災を風化させない取り組みについて語ってもらう。

 ワークショップでは琉球国際航業 取締役の山﨑晴彦氏を講師に迎え、概論と実演の二部構成で、避難誘導と避難行動、八重山地方における対応ポイントなどを説明。また、DIG(Disaster Imagination Game)の手法を用いて八重山地方における最大級の地震・津波への対応をシミュレーションする。

 参加対象は、県、市町村、地域観光協会、観光関連団体・事業者、そのほか参加希望の県民など。

「沖縄観光危機管理フォーラム ~島しょ地域における観光危機管理~」

開催日:2018年1月10日13時~17時
開催地:ANAインターコンチネンタル石垣リゾート ボールルーム真栄里
参加費:無料(要事前申し込み、先着100名)
Webサイト:沖縄観光危機管理フォーラム

「平成29年度 災害危機管理シンポジウム」を那覇で開催

 OCVBは、沖縄県国際交流・人材育成財団、那覇市消防局と共催で、「平成29年度災害危機管理シンポジウム」を開催する。

 島しょ地域である沖縄県で大規模災害が発災した場合にどのような対応が取れるのか、もし島が孤立してしばらくの間、他県からの応援が得られない場合にどのようなことに備えるべきなのか、災害時における地域住民および外国人観光客・外国人住民の支援体制をどのように整備すべきなのか、などを考える。

 岩手県陸前高田市より防災士の佐藤一男氏(米崎小学校体育館避難所元運営役員)を講師に迎え、「東日本大震災、体育館避難所で起きたこと(仮題)」についての講演、沖縄県の観光危機管理についての説明・報告、避難所運営ゲーム(HUG)を実施し課題や対応策を協議していく。

「平成29年度 災害危機管理シンポジウム」

開催日:2018年1月11日9時30分~17時(参加受付終了)
開催地:沖縄産業支援センター 大ホール

「第35回 沖縄花のカーニバル2018」開催

 沖縄県、OCVB、めんそーれ沖縄県民運動推進協議会は、2018年1月から5月まで「第35回 沖縄花のカーニバル2018」を開催する。これは「暖かい沖縄」「花いっぱいの冬」をアピールし、沖縄観光のイメージアップと観光客の誘致拡大を目的とし毎年開催されているもので2018年で35回目。

 県内各所で花に関するイベントが行なわれるほか、「花メッセージ フォトコンテスト」「花メッセージ スクールコンテスト」「Welcome Flowerキャンペーン」なども開催。各所のイベント情報や沖縄で見られる花の写真などを掲載したパンフレットを制作し、県内各所で配布。ポスターやチラシなどでイベントをPRする。パンフレットに掲載されたラリー対象施設をまわり、入場券または500円分以上の買い物をしたレシート2枚を集めて、所定のはがきに貼付し応募すると抽選で景品が当たる「フラワーラリー」も開催。

 1月16日にはプランター贈呈式を、20日には「もとぶ八重岳桜まつり」と合同でオープニングセレモニーを開催する。また、3月3日には各種コンテストの表彰式が行なわれる。

 各コンテストの詳細、イベントなどの最新情報は、「おきなわ物語」の「沖縄花のカーニバル」のWebサイトで随時更新される。

「沖縄花のカーニバル2018」のパンフレット。A5サイズで30ページ

OCVB会長より、2017年OCVB重大ニュース発表

 OCVB 会長の平良朝敬氏は、2017年のOCVB重大ニュースとして、月ごとにトピックをまとめて発表した。

 2月はピーチ(Peach Aviation)の那覇~バンコクの定期便が就航し、「新マーケットが開拓できた。現在、好調に運航している」とコメント。

 3月は沖縄空手会館の指定管理を開始。2018年8月1日には世界大会開催が予定されており、今後のさらなる盛り上がりが期待される。

 7月は、日観振(日本観光振興協会)とOCVBの共催で「観光立国タウンミーティング」が沖縄県で初めて開催。日観振、JNTO(日本政府観光局)、JATA(日本旅行業協会)のトップ3名が一堂に会したことも大きな話題となった。

 2016年12月に発足したミス沖縄OG会と現役ミス沖縄による「人材育成研修」プログラムがスタートしたこと、訪日客向けの本格的ナイトエンターテイメント「THE MATSURI OKINAWA」を自主事業としてスタート。全12回開催し、好評を得たことなどを挙げた。

 8月には沖縄入域観光客数が初めて単月で100万人を突破。平良会長は「これがOCVBにとって一番大きな話題だった」と述べた。

 9月は「ツーリストEXPOジャパン2017」のブースグランプリで準グランプリを2年連続受賞。

 10月は、JNTOのMICEアンバサダーにOCVBが推薦した沖縄科学技術大学院大学准教授の森田洋平氏が沖縄から初就任。

 11月は3回目となる「沖縄旅フェスタ」を開催。過去最高の3万5千人を超える来場があった。2018年も開催を予定しているとのことで、平良会長は「次回は、沖縄県民に旅行喚起するだけでなく、ビジネスの場としても展開していきたい」と意欲を見せた。また、ジェットスター・アジアの那覇~シンガポールの定期便就航も大きな話題として挙げた。

 12月は、2017年がクルーズ船の寄港回数が大幅増となり、2016年の388回を上回り、500回を超える見込みであることが挙げられた。

 そのほかに、「北部観光振興プロジェクト」が始動したことを挙げた。沖縄本島北部の観光振興を図る事業を進めようというもので、名護市、今帰仁村、本部町と会議を重ねている。

 OCVBで提案している事業として、北部への高速艇運航、北部地域での長距離ロープウェイの造設、ブセナ海中展望塔の大規模改装を挙げた。ブセナ海中展望塔は、ユニークベニュー(歴史的建造物、文化施設など)に使えるようなものにしたいと希望を語った。

 また、2016年度ロケ制作支援事業支援作品「ジーマミー豆腐」(シンガポールで制作)がハワイ国際映画祭ワールドプレミアで観客賞を受賞したほか、シンガポールのWIT(Web in Travel)でフィルムツーリズムの成功例として紹介されたことを挙げた。

 ハワイ国際映画祭での上映に合わせ、ハワイで営業している豆腐店がジーマミー豆腐を特別に作るなど盛り上がりを見せたことや、同作品の沖縄での上映を企画したいことなどを述べた。

2017年の重大ニュースを発表する平良会長

ミス沖縄2017から2018への交代式

 記者懇談会終了後、同会場にてミス沖縄2017とミス沖縄2018の新旧交代式が行なわれ、ミス沖縄2017の3名に、ミス沖縄2018の3名が、新コスチュームを身にまとい入場した。

 平良会長は、ミス沖縄2017へ「1年間で培ったことを、これからはミス沖縄OGとして各所で活かしてほしい」、ミス沖縄2018へ「エンジョイしながら任務に取り組んでほしい」と激励。ミス沖縄2017へ、OCVBから感謝状と記念アルバムが、ミス沖縄2018から花束が贈呈された。

新旧ミス沖縄へメッセージを贈る平良会長
感謝状の贈呈
記念アルバムの贈呈
ミス沖縄2018からミス沖縄2017へ花束が贈られた

 ミス沖縄2017スカイブルーの嘉数晴花さんは、「1人の大学生に過ぎなかった自分が、沖縄の顔となり県内外でウチナーのククル(沖縄の心)を伝えてきました。魔法にかかったような1年でした。たくさんの人との出会いで、真心を込めて物事をなすことの大切さ、大変さを覚えました」とスピーチ。

ミス沖縄2017スカイブルーの嘉数晴花さん(左)

 ミス沖縄2017コバルトブルーの町田満彩智さんは、「これからの人生でこれほどの涙を流すことがあるだろうかと思います。36代続くミス沖縄の価値を、2018の3名に託したいです」と涙を浮かべて語った。

ミス沖縄2017コバルトブルーの町田満彩智さん(中央)

 ミス沖縄クリーングリーングレイシャスの島袋愛梨さんは、「1人の女性として、成長したい、変わりたいと思い臨んできました。反省の日々でしたが、皆さんの協力のもとミス沖縄としての役割、任務を担うことができました。沖縄への愛が深まり、幸せな日々を送ることができた1年でした」と話した。

ミス沖縄2017クリーングリーングレイシャスの島袋愛梨さん(中央)

 ミス沖縄2018からも、それぞれ抱負が語られた。スカイブルーの山城美希さんは、「憧れのYOKANG(ミス沖縄のコスチュームを手がけるブランド)のコスチュームをまとって、大切な役割を引き継げることをうれしく思います。うとぅいむち(おもてなし)の心を忘れず精一杯務めていきます」と語った。

 コバルトブルーの宮平かなさんは、「11月に、すてきな先輩方からたすきを受け継ぎ、今日役割を引き継ぎ、いよいよ1月から本格的にデビューします。楽しみでもあり、不安もありますが、沖縄のよさを伝えていきたいです」と話した。

 クリーングリーングレイシャスの末吉古都子さんは、「履歴書の書き方などを参考にさせてもらった島袋さんから、クリーングリーングレイシャスを引き継げてうれしく思います。先輩方の活躍があったから自分たちがあります。楽しみながら沖縄観光を盛り上げていきたいです」と述べた。

 ミス沖縄2018の初公務は、1月4日の「沖縄観光新春の集い」からとなる。

左からOCVB 譜久山健常務理事、スカイブルー山城美希さん、OCVB 平良朝敬会長、コバルトブルー宮平かなさん、OCVB 前田光幸専務理事、クリーングリーングレイシャス末吉古都子さん