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沖縄観光コンベンションビューロー、2017年8月の「観光月間」スタートなどを発表

「ミス沖縄2018」も募集開始

2017年7月27日 実施

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長の平良朝敬氏。8月を「観光月間」と位置付けて、数々の連動イベントなどを実施する

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は、7月定例記者懇談会の場で、「観光月間」として位置付ける8月開催予定のイベントや、取り組みなどを発表した。発表された開催・参加予定イベントは次のとおり。

サイクリスト向けに自転車店との連携プロモーションを関東エリアで実施

 沖縄県とOCVBは、沖縄県におけるサイクリング大会を活用したサイクリングツーリズムの普及・定着を図るため、関東エリアの自転車店44店舗と協力してプロモーションを実施する。県外でのサイクリスト向けのプロモーションは初の試み。

 沖縄県では「ツール・ド・おきなわ」「シュガーライド久米島」「美ら島オキナワCenturyRun」といった自転車イベントを実施しており、県外・海外からの参加者もいる。スポーツツーリズムの一環として、沖縄で自転車を楽しむという提案をさらに広げようというもの。

 2017年6月には東京都内で、自転車店向け沖縄サイクリングセミナーを初めて実施し協力店舗を募った。7月には、核となる4店舗(下記参照)を沖縄へ招聘し視察ツアーを実施した。

 今回のプロモーションのキックオフとして、8月19日、20日の2日間、同4店舗で顧客向けサイクリングセミナーを実施する。1店舗につき1大会をピックアップし、コースの紹介や攻略方法、イベント前後の楽しみ方などを紹介。また、県内各大会の情報や宿泊施設、レンタサイクル店、輪行方法などを集約した「沖縄サイクリング旅攻略本 サイクリングイベント編」を制作し、プロモーション協力44店舗で配布する。

 OCVBでは今後、サイクリストの動向調査の実施や、海外向けのプロモーションなども予定している。

キックオフセミナー

日程:2017年8月19日/20日
実施店舗:バイシクルセオ上尾イースト店(埼玉県)、ワイズロードお茶の水エアロロード・トライアスロン館(東京都)、サイクルハウスしぶや(東京都)、カヤギサイクル(千葉県)

県内のイベントとタイアップする「観光月間」スタート

 沖縄県とOCVBは8月を観光月間に据え、県内各地のイベントとタイアップし観光月間推進PRを展開する。県民の観光産業に対する理解や関心を高め、観光客を温かく迎え入れる「うとぅいむち(おもてなし)」の意識高揚を図ろうというもの。

 今年度は観光月間ナビゲーターとしてプロバスケットチームの「琉球ゴールデンキングス」を起用。「観光の日」である8月1日にはオープニングイベントを開催し、県民より広く募集した観光月間キャッチコピーの発表や、県観光功労者などへの表彰式などを実施。

 2017年度は初の離島連携として「久米島まつり」とのタイアップイベントも実施する。

観光月間推進PRイベントおよびタイアップイベント

8月1日:「観光の日・観光月間」オープニングセレモニー(那覇市・パレットくもじ広場)
8月6日:一万人のエイサー踊り隊(那覇市・国際通り)
8月12日/13日:久米島まつり(久米島町・ふれあい公園)
8月19日/20日:国頭村まつり(国頭村・国頭中学校総合グラウンド)
8月19日/20日:与那原大綱曳まつり(与那原町・御殿山青年広場)
8月27日:ALL OKINAWAクリーンアップイベント2017(北谷町・北谷公園公園陸上競技場内ステージ前集合)

北谷周辺をみんなで清掃する「ALL OKINAWAクリーンアップイベント2017」

 沖縄県、OCVB、めんそーれ沖縄県民運動推進協議会は、県内市町村や地域住民の協力のもと「ALL OKINAWAクリーンアップイベント」を開催する。2016年は「シーポート北谷カーニバル」とタイアップし、総勢400名参加のもと北谷のビーチなどを清掃した。

 2017年は「第52回沖縄青年ふるさとエイサー祭り」とタイアップし、同祭り会場の北谷公園陸上競技場やその周辺、北谷町サンセットビーチ周辺を各エリアに分かれて清掃する。

 事前申し込みした参加者には、県産野菜果物詰め放題イベントに招待されるほか、オリジナルタオルとドリンクがプレゼントされる。清掃終了後は記念撮影や閉会セレモニーも予定されている。

ALL OKINAWAクリーンアップイベント2017

日時:2017年8月27日(日)9:30~12:00
セレモニー会場:北谷公園陸上競技場
清掃エリア:北谷公園陸上競技場、サンセットビーチ、ザ・ビーチタワー、イオン北谷店周辺の4~5カ所
司会:糸数美樹
募集人数(予定):400名
Webサイト:ALL OKINAWAクリーンアップイベント2017

ALL OKINAWAクリーンアップイベント2017

県内外のMICEキーパーソンを迎え「商機を広げるMICE講座」実施

 OCVBは、沖縄県からの委託事業としてMICEに関する人材育成事業「商機を広げるMICE講座」を実施する。

 同講座は、入門コース、合同コース、応用コースの3コースを設け、全15回を実施。入門コースは沖縄本島(北部・中部・南部)のほか石垣島、宮古島、久米島でも開催。講師には、DMC沖縄代表取締役社長の徳田博之氏ほか、MPI JAPAN Chapter 名誉会長の山本牧子氏、パシフィコ横浜の佐藤利幸氏など、県内外のMICEキーパーソンを迎える。

平成29年度戦略的MICE誘致促進事業「商機を広げるMICE講座」

STEP1:入門コース
実施期間:2017年7月27日~8月24日
第1回:MICEの本質を知る
第2回:MICE獲得へのアプローチ

STEP2:合同コース
実施期間:2017年8月30日(木)~10月27日(金)
第3回:体験で学ぶMICE
第4回:県内先進事例
第5回:コンベンション対策
第6回:コーポレートミーティング対策
第7回:県内施設見学
第8回:中間振り返り

STEP3:応用コース
実施期間:2017年11月2日(木)~12月11日(月)
第9回:Destination Marketingとは
第10回:べニュー提供戦略を考える
第11回:ホテルビジネスとMICE
第12回:沖縄大交易会2017視察
第13回:インスペクション対策
第14回:応用研修振り返り

問い合わせ:098-869-4220(平成29年度戦略的MICE誘致促進事業 MICE人材育成事務局、株式会社沖縄コングレ内)

「沖縄修学旅行フェア2017 in 東京」開催

 沖縄県とOCVBは、沖縄修学旅行の魅力をPRすることを目的に「沖縄修学旅行フェア2017 in 東京」を8月8日に開催した。沖縄県からは各地域観光協会および関連事業者45社が出展した。

 定番型の沖縄修学旅行の行程や各離島コンテンツと合わせ、2016年から取り組んでいるエリア滞在型の行程を紹介。エリアに滞在し、体験型の学習プログラムや現地の人との交流時間を多く確保することで、平和・自然・文化・産業学習などを学べるモデルコースを提案している。

 なお、2016年の沖縄県の修学旅行入込実績は2514校、44万2113人であり、過去3番目の入込数となった。

「ミス沖縄2018」の募集をスタート

 OCVBは、8月1日より「ミス沖縄2018」の募集を開始した。ミス沖縄は、沖縄観光親善使節として観光関連イベントや公式行事で沖縄県の顔として活躍する。1981年にスタートし、今回の募集は第37代となる。

 一次審査、二次審査を経て10名のファイナリストを選出し、11月19日に行なわれる最終審査で3名がミス沖縄に決定する。3名の愛称はそれぞれ、沖縄の美しい青空をイメージした「スカイブルー」、青く透明な海をイメージした「コバルトブルー」、緑豊かな自然をイメージした「クリーングリーングレイシャス」。

 年間の派遣日数は延べ600日にもなり、200時間もの研修を経てグローバルな人材として成長していく。同事業は県経済への寄与を目的とした人材育成事業であり、「ミス沖縄」への関心を高めるために成長過程を記録したドキュメンタリー番組を年末に放送する予定。

 記者懇談会には2017ミス沖縄コバルトブルーの町田満彩智さんも出席。「沖縄の顔として沖縄の魅力を届けられ、うれしさと責任感を持って取り組んでいます。本人が輝き、成長できる場としてミス沖縄へ応募していただければ」と応募を呼びかけた。

募集ポスターを手に、ミス沖縄への応募を呼びかける町田満彩智さん

 懇談会の終わりに平良朝敬会長が、7月26日に発生した那覇空港での自衛隊機トラブルによる空港閉鎖の件について言及した。2017年1月には自衛隊機の脱輪により滑走路が閉鎖される事案が発生しており、同じことが起きないよう基地側へ伝えたとのこと。沖縄県および県議会にも働きかけているとのことだった。