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JAL、小松空港サクララウンジをリニューアル。65席に増席、AC&USB電源をほぼ全席に

3月13日オープン。15年ぶりに改装

2018年3月13日 リニューアルオープン

JALは小松空港のサクララウンジを3月13日にリニューアルオープンする

 JAL(日本航空)は3月13日6時45分に、石川県・小松空港のサクララウンジをリニューアルオープンする。前日の12日、報道向けにラウンジの内覧会が行なわれた。

 小松空港のサクララウンジは2階出発フロア1番搭乗口近くにあり、2017年12月12日から工事のため閉鎖。この期間は空港内で利用できるドリンク/スナック引換券を配布していた。ラウンジの改装は2003年以来15年ぶりとなる。JALの国内線/国際線ファーストクラス、国際線ビジネスクラスの搭乗客や、JMB(JALマイレージバンク)ダイヤモンド、JMBサファイア、JGC(JALグローバルクラブ)プレミア、JGC会員などが利用できる。

サクララウンジのカウンター席
小松空港のJAL「サクララウンジ」

リニューアルオープン日時:2018年3月13日6時45分
営業時間:6時45分から最終便が出発する20時ごろまで
面積:約140m2
座席数:65席(改装前は59席)

 サクララウンジの面積は改装前と同じだが、レイアウトを工夫して席数を59席から65席に増加。ほぼすべての席にAC電源と充電用USBポートを設けた。また、電子キータイプのロッカーを新設している。ラウンジ内にトイレと喫煙室はない(トイレは至近にあり)。

 スナック/ドリンクコーナーにはジュース、お茶、コーヒーなどのソフトドリンク類、ビールやウィスキーなどのアルコール類を用意している。ビールサーバーはこれまでのアサヒ「スーパードライ」とキリン「一番搾り」に、サッポロ「黒ラベル」とサントリー「モルツ」が加わり、4銘柄から選ぶことができる。スナックは亀田製菓の「米つぶ焼き」「さくさく海老あられ」「いか天&海鮮豆」「さくさく塩あられ」に新しく「バナナチップス」が加わっている。

 サクララウンジの営業時間は6時45分から最終便が出発する20時ごろまで。

小松空港のサクララウンジの見取り図
中央のカウンター席は20席
カウンター席は向かいの人と視線が合わないよう目の高さに照明が置かれている
AC電源(2口合計で1400W)と充電用のUSBポート(5V/2A)
無線LANによるインターネット接続サービスも提供
カウンター席の足元には荷物を置くスペースが設けられている
奥にあるソファ席
1人客向けのイス席
ソファとイスの組み合わせの席。イス側に電源がないため、ソファ側の足元にある電源をシェアする形になる
ドリンクとスナックのコーナー
ソフトドリンクのサーバーでは、ジュースやお茶を選べるほか、トニックウォーターと白ブドウといったブレンドも楽しめる
コーヒーメーカーは、コーヒー/エスプレッソ/ラテマキアート/カフェラテを作ることができる
ビールサーバーはアサヒ「スーパードライ」、キリン「一番搾り」、サッポロ「黒ラベル」、サントリー「モルツ」の4銘柄から選べる
スナックは亀田製菓の「米つぶ焼き」「さくさく海老あられ」「いか天&海鮮豆」「さくさく塩あられ」「バナナチップス」
電子キータイプのロッカーを新設
電話ブース
搭乗時刻を確認できるアプリ「JAL Countdown」の案内
出発案内のディスプレイ

1日平均200名の利用からさらに増えれば

日本航空株式会社 商品・サービス企画本部 開発部 部長 畠山隆久氏

 内覧会ではJAL 商品・サービス企画本部 開発部 部長 畠山隆久氏があいさつし、国内線空港ラウンジのリニューアルを2016年6月の新千歳空港から順次進めており、小松空港で6カ所目になること、「日本のたたずまい」をデザインコンセプトにしてブランドの統一感を持たせながら各地域独自のアートを盛り込んでいることなどを紹介した。ラウンジの利用客は改装前は1日平均200名ほどとのことだが、リニューアルオープンにより「さらに増えれば」と期待を寄せた。

利用客に愛されるラウンジになることを願っています

株式会社乃村工藝社 A.N.D. デザイナー 竹内宏法氏

 続いてラウンジリニューアルのデザインを担当している乃村工藝社 A.N.D. デザイナー 竹内宏法氏は、ラウンジは「日本のたたずまい」をベースに「JALのコーポレートカラーである“赤”を感じられる空間を、素材の色味で表現している」と説明。

 サクララウンジの入口は保安検査場を抜けて左端にあるため、利用客に分かりやすいよう、改装前は入口のデザインがドアの高さまでだったものを、天井の高さまでデザインを施して、見付けやすいようにしたとのこと。

 入口には石川県金沢市出身のアーティスト・高橋治希氏による、九谷焼の技法を用いて北陸地方の「自然」と「旅」をキーワードにした作品が飾られており、「掛け軸のような生け花のような新しいアート」が利用客を迎える。

 ラウンジ内のつり棚には「山中漆器」「越前漆器」「加賀てまり」「越前焼」といった石川から福井にかけての工芸品などを展示し、「このサクララウンジが利用客に愛されるラウンジになることを願っています」と述べて、デザインの説明を終えた。

石川県金沢市出身のアーティスト・高橋治希氏の作品が入口で利用客を迎える
ラウンジ内のつり棚には「山中漆器」「越前漆器」「加賀てまり」「越前焼」といった石川から福井にかけての工芸品などを展示している