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JAL、那覇空港 国内線サクララウンジをリニューアル。沖縄の素材や工芸品を取り入れたゆとり空間に

2月28日6時10分リニューアルオープン

2017年2月28日6時10分 リニューアルオープン

那覇空港のサクララウンジを2月28日リニューアルオープン

 JAL(日本航空)は2月28日6時10分、那覇空港国内線のサクララウンジをリニューアルオープンする。オープン前日の27日にプレス向けの内覧会を行なった。

 サクララウンジは、国内線ファーストクラス利用者や、JMB(JALマイレージバンク)ダイヤモンド、JGC(JALグローバルクラブ)プレミア、JMBサファイア、JALグローバルクラブ会員などが利用できるJAL搭乗客専用の施設。現在の那覇空港国内線ターミナルが1999年にオープンして以来のリニューアルとなる。

 デザインコンセプトは、先にリニューアルオープンした新千歳空港同様「日本のたたずまい」。赤みのある木材を基調とした落ち着いた内装となっている。

 内覧会に先立ち、JAL本社より商品・サービス企画本部の畠山隆久氏が挨拶。「我々の自信作」とオープンの喜びを述べた。

日本航空株式会社 商品・サービス企画本部 開発部部長 畠山隆久氏。「快適な空間を提供できる」と自信を語った

 敷地面積は従来より20%広くなり、これまで混雑感が否めなかった状況を解消。広くなったぶん、座席をゆったりと配置し、くつろぎの空間を実現させた。また、不足していたAC電源もほぼ全席に配置し、一部の席ではUSB電源も用意。PCやスマートフォン利用者の利便性をアップした。

ほぼ全席に、1つずつAC電源を設置
カウンター席は、対面の利用者と目が合わないよう照明パネルが視線を遮っている

 受付カウンターの前面パネルには、沖縄の「琉球石灰岩」を採用。素朴でぬくもりのある雰囲気を醸し出す。琉球石灰岩はターミナルの随所にも利用されており、統一感も出ている。

 ほかにも沖縄で活動するアーティストの作品を配するなど、沖縄らしさを演出。ダイニングエリアの壁面にあるカラフルな糸を使ったオブジェは、沖縄の伝統工芸「ミンサー織り」に使われる糸だそうだ。ビバレッジカウンターの上部棚には、読谷焼の器を配した。

受付カウンターに琉球石灰岩を採用。ぬくもりもありながら、涼しげでもある
随所に展示された沖縄ゆかりのアーティストの作品や工芸品

 ソファはほどよい硬さで座り心地がよい。サイドテーブルは、下部にキャリーバッグを収納できるよう大きめに作られている。

 喫煙室を新規に設置したのも特筆すべき点。以前より利用客からの要望が多かったそうだ。

 女性用トイレには洗面台の横にパウダースペースを設けたほか、多目的トイレにはオムツ替え用ベッドも設置した。

かねてより要望の強かった喫煙室も新規に設置
女性用トイレにはパウダースペースも

 さらに、国内線ファーストクラス利用者、JMBダイヤモンド、JGCプレミア会員は、専用の保安検査場を利用できる。エントランスの赤い扉が印象的だ。この入口から入りたいと思わせるステータス感がある。

「ぜひファーストクラスを利用して、このエントランスから入室していただければ」と畠山氏。混雑する時間帯には保安検査場の待ち時間がかなり長くなってしまうが、それを解消できるのは大きなメリット。

国内線ファーストクラス利用者、JMBダイヤモンド、JGCプレミア会員専用の保安検査場を新設

 同コンセプトのサクララウンジは、今後、福岡空港、伊丹空港(大阪)でのリニューアル時に導入する予定となっている。観光客、ビジネスマンともにうれしい設備、サービスが揃っており、上級会員獲得の足がかりになりそうだ。