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JAL、3月28日にリニューアルオープンの伊丹空港「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」「サクララウンジ」を公開
2019年3月26日 16:39
- 2019年3月28日 オープン
JAL(日本航空)は、3月28日にリニューアルオープンする伊丹空港(大阪国際空港)の「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」「サクララウンジ」を報道公開した。
ダイヤモンド・プレミアラウンジはファーストクラスの乗客や、JMB(JALマイレージバンク)でのダイヤモンドなど上級会員向け、サクララウンジはJMBのサファイアなど上級会員やJGC(JALグローバルクラブ)会員向けのラウンジサービス。
Webサイト: JAL「ラウンジサービス ご利用基準」
伊丹空港は2020年のグランドオープンに向けてリニューアル工事を進めているが、旧ダイヤモンド・プレミアラウンジがあった3階エリアを増床し、これまで離れていたサクララウンジをここへ集約。保安検査場を抜けた目の前(16~17番ゲート)にあるエスカレータを上がると両ラウンジ共通の受付にアクセスできる。さらに2階のファーストクラスカウンターの整備が終われば(2019年度下期予定:「秋ごろでは」という担当者の発言もあった)、ダイヤモンド・プレミアラウンジへはエレベータでアクセスできるようになる。
上級会員向けにダイヤモンド・プレミアラウンジの比率を他空港より広く
内覧に当たってあいさつしたJAL 執行役員 路線統括本部商品・サービス企画本部長の佐藤靖之氏は、広島、鹿児島、松山、小松、岡山などラウンジのオープン、リニューアルオープンが続いていることに触れ、この伊丹がそれらの「集大成」であるとし、関西エリア2府4県の工芸・芸術がラウンジの展示物や意匠に多く取り入れられていることを紹介。
また、ダイヤモンド・プレミアラウンジとサクララウンジを併設している空港として羽田空港があるが、羽田空港の広さの比率は「1対2」なのに対し、この伊丹空港は「1対1」と、ダイヤモンド・プレミアラウンジを広くとり、どちらも約160席ずつにしていると説明。これは伊丹空港利用客にJMBの上級会員が多いことからの判断だという。「50年ぶりと言われる伊丹空港ターミナルの大改修ですが、JALとしても伊丹空港、街、大阪、関西を盛り上がるようがんばっていきたい」と述べた。
天井高の高低を活かして「日本家屋のような落ち着く、温かみのある空間」に
続いてラウンジのデザインを担当している乃村工藝社 A.N.D. デザイナーの竹内宏法氏があいさつに立ち、これまでのラウンジリニューアルと共通した「日本のたたずまい」をデザインコンセプトに、日本の素材美を活かしながら現代的にアレンジしつつ、既存の建築部分と増床部分の2つのエリアにまたがっている構造内をデザインしたことが伊丹の特徴だと紹介。
既存のエリアは天井が低く、増床エリアは天井が高く、「それを利点として活かそう」とのことで、天井が低いエリアは天井に木の素材を多く用いて日本家屋のような落ち着く、温かみのある空間として、エントランスやサクララウンジに反映。一方ダイヤモンド・プレミアラウンジは、驚きのある、非日常感のある空間として、天井に金属の釣り棒を多く配置し、ラウンジの窓から見える大阪の街並みや、関西の山並み、空に漂う雲のような、空から見える風景をテーマに、天井に印象的なインスタレーションを配したという。増床エリアの天井高は既存のJALラウンジでももっとも高いそうで、「今までのラウンジ展開の集大成として伊丹がお客さまに最高のおもてなしを提供できる空間として、自信を持って推薦できます」と説明を終えた。
伊丹空港「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」
伊丹空港のダイヤモンド・プレミアラウンジは、3階のエントランスを正面に見て右側にある。2階の保安検査場を抜けたところにある専用エスカレータのほかに、2019年の秋ごろに整備が終わるという2階のファーストクラスカウンターからエレベータでもアクセス可能。3階でエレベータを降りるとさっそく関西出身のアーティストによる、「着陸の際に大阪の街並みを航空機のAの座席から見た風景」を表現したというアートワークがお出迎え。
約160席の座席はいずれも座面が広いゆったりとしたつくりで、電源は通常のコンセントと、スマートフォンやタブレットの充電に使えるUSBポート(1.5A)を各席に1口ずつ「ほぼ100%完備」。「ほぼ」という表現は、一部のテーブルを挟んだ2人席の場合、壁側の席に電源があるため。
軽食は最近各空港のダイヤモンド・プレミアラウンジでも好評という「JAL特製カレーパン」のほか、パンを2~3種、おにぎりを2種、スープを1種(3か月ごとに変更、取材時はカレーチャウダー)、お味噌汁を1種、そのほか乾き物系のおつまみなどを提供する。
飲料はコーヒー、紅茶、日本茶のほか、ピッチャーサービスによる牛乳、トマトジュース、イオンウォーター、日本コカ・コーラのディスペンサーを使ったコカ・コーラやジュース類、ビールサーバーによる「キリン プレミアム一番搾り」「アサヒ プレミアム豊醸」「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」「サッポロ ヱビスビール」を提供。さらに国産ウイスキーとして「サントリーウイスキー 知多」を用意している。また、好評だったという青汁の提供も復活させた。
荷物を預けられるロッカーや、6か所の電話ブース、ユニバーサルデザインの個室もあるトイレなどを備えている。また、マッサージチェアは2台あり、旧ラウンジでは2台が並んでいたが、今回は別室になっているので、気兼ねなくリラックスタイムを過ごせる。
伊丹空港「サクララウンジ」
サクララウンジもダイヤモンド・プレミアラウンジと同じく約160席で、コンセントと充電用USBポート(1.5A)を各席に1口ずつ「ほぼ100%完備」なのも同じ。サクララウンジは既存エリアと増床エリアにまたがっているため、途中で天井の高さが変わる。そのため天井デザインやテーブルの高さなどを工夫し、「日本家屋のような落ち着く、温かみのある空間」を演出している。
軽食は乾き物のおつまみのみ。しかしJALでは、1月から国内線ラウンジの利用規則を改定し、これまで禁止していた飲食物の持ち込みを認める内容へ変更しており、サクララウンジでは「ダイニングスペース」であれば飲食が可能となっている。ちなみにダイヤモンド・プレミアラウンジでは、すべてのエリアで飲食が可能。ただしいずれのラウンジでも、においが強いものなど、周囲の利用者に迷惑になるものの飲食は控える必要がある。
飲料はコーヒー、紅茶、日本茶のほか、ピッチャーサービスによる牛乳、トマトジュース、イオンウォーター、日本コカ・コーラのディスペンサーを使ったコカ・コーラやジュース類、ビールサーバーによる「キリン 一番搾り」「アサヒ スーパードライ」「サントリー ザ・モルツ」「サッポロ 黒ラベル」を提供。国産ウイスキーには「サントリー ウイスキー ローヤル」を用意している。
荷物を預けられるロッカーや、6か所の電話ブース、ユニバーサルデザインの個室もあるトイレなどはダイヤモンド・プレミアラウンジと同じだが、マッサージチェアはない。