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JAL、岡山空港に新設する国内線サクララウンジを公開。山田養蜂場「ゆず&はちみつ」ドリンクと地元の煎茶「引両紋」はここだけ
2月15日オープン
2019年2月13日 22:14
- 2019年2月15日 新設
JAL(日本航空)は、2月15日に岡山空港(岡山桃太郎空港)で国内線サクララウンジをオープンする。2016年6月以降、新千歳(札幌)、那覇(沖縄)、広島、福岡、鹿児島、小松、松山の各空港でサクララウンジをリニューアルオープンしているが、岡山空港では新設となる。15日の開業に先立ち、その内部を公開した。
サクララウンジはJMB(JALマイレージバンク)上級会員やJGC(JALグローバルクラブ)会員向けのラウンジサービスで、保安検査場通過後の出発までの休憩やPC作業などのスペースを提供するもの。利用基準などは同社のWebサイトをご覧いただきたい。
JALは既存のサクララウンジのリニューアルにあたって、デザインコンセプトを「日本のたたずまい」で統一しており、そのコンセプトは岡山でも踏襲。デザインは引き続き乃村工藝社 A.N.D.(AOYAMA NOMURA DESIGN)の小坂竜氏が監修、実際のデザインを竹内宏法氏が担当している。
ラウンジの場所は3番ゲートの横で、現在は工事用のパネルで覆われているが、14日に剥がされるという。その隠されたファサード(正面部分)には備前焼が飾られており、やや奥まった位置にあるラウンジの存在を主張するような配置になっている。
自動ドアを入ると左手にレセプションがあり、ここでICカード(クレジットカード)や搭乗券などを読み込ませて入室する。右手には荷物を一時的に預けられるデジタルキーのロッカーが6基、正面には岡山の伝統産業である「畳縁(たたみへり)」を使った印象的なアートを飾っている。岡山県の倉敷市児島唐琴は繊維の街で、畳縁の全国シェア80%を誇るという。その畳縁で久米南町の棚田にJALの機体が影を落とす様子を表現した。
入口付近から中に進むと、ラウンジ内部は奥に向かって細長い形で、レセプションを無視するとT字になっている。奥に向かってソファやカウンターがずらりと並び、突き出た部分にドリンクコーナーがある。席は約50席。
すぐ目に入るのはカウンターに並べられた民芸品の「がま細工」と「和紙の行灯」。ともに下から光を当てることでじんわりと温かみのある明るさになっており、カウンターの向かいに人が座った際の目線を遮る効果もある。カウンターの最奥部では、ラウンジを象徴するようなガラスのアートが出迎える。「何度もガラスを練って空気を内包した」というダイナミックなアートで、風と気流を表現している。
ラウンジ手前部分のシートやソファの座面は比較的しっかりした座り心地で、「平均滞在時間15分程度」というラウンジの平均的ユーザーに好まれそうな印象。対照的にラウンジ奥側のシートはすべて独立しており、背もたれがアールを描くプライベート感のあるもので、早めに空港に着いてゆっくり過ごすときに向いていそうだと感じた。なお、奥のシートの脇には荷物を入れる収納を兼ねたミニテーブルが備え付けられている。
ラウンジは全席ACコンセントとUSB充電ポートを備える。確認したところカウンターと奥のシートのUSBポートは5V2Aだったが、カウンター周辺のソファの5V1.5Aだった。スマートフォンやタブレットの充電を急ぎたい場合は2Aのポートを使うとよいだろう。このほか、ほかのサクララウンジ同様、ラウンジ内は無料のWi-Fiサービスを提供している。
ラウンジ中央、T字の飛び出た部分にドリンクコーナーが用意されている。注目は岡山県下の「山田養蜂場」による「ゆず&はちみつ」ドリンクと、県産のお茶「引両紋」のティーパック。どちらも岡山サクララウンジだけの提供だそうで、ここへ来たならぜひ味わってほしい。このほか、コーヒーマシン、コカコーラのタッチパネル式新型ディスペンサー、ピッチャーの水/牛乳/トマトジュース、ビール4銘柄(アサヒ スーパードライ/サントリー モルツ/サッポロ 黒ラベル/キリン 一番搾り)、国産ウイスキー(サントリーロイヤル)を用意するのは既存サクララウンジと変わらない。
なお、取材時には個包装スナックが全5種類揃っていたが、これはたまたまのようで、実際の運用が始まるとほかのサクララウンジと同じように2~3種類をローテーションで提供するようだ。