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スクート、関空~ホノルル線の就航セレモニー。セール時往復1万円台でハワイへ

関空~高雄~シンガポール線と札幌~台北~シンガポール線は2018年6月から週4便に

2017年12月19日 実施

スクートが関空~ホノルル線を開設した

 スクートは12月19日、シンガポール・チャンギ国際空港~関西国際空港(大阪)~ダニエル・K・イノウエ国際空港(ハワイ・ホノルル)線を就航した。LCC(格安航空会社)が日本からホノルルに就航するのは、6月のエアアジアXに続いて2社目(関連記事「エアアジアX、LCC初の日本~ハワイ線就航を記念したセレモニー。関空~ホノルル運航開始」)。新規開設を発表した際には往復1万8800円(エコノミークラス)のセールを行なっていた。同社初のアメリカ線であり、機材はボーイング 787-8型機(スクートビズ18席、エコノミー311席)を使用する。

 その初便の出発にあたり、関空で就航記念セレモニーを実施した。冒頭ではハワイ州観光局のカラニ・カアナアナ氏がハワイ式の「オリ」(神への祈り)を詠唱、ホノルル線の成功と安全を祈願した。

シンガポールから関空へ到着したTR700便
オリを詠唱するハワイ・ツーリズム・オーソリティ カラニ・カアナアナ氏

 スクート シンガポール本社 CCOのビノード・カナン氏は、「日本就航5周年を迎える記念すべき年にホノルル線が就航できたことをうれしく思う」と述べ、週4便の関空~ホノルル線の開設によって、日本全体で週25便が週29便になると説明。スクートは高雄(台湾)やバンコク・ドンムアン(タイ)を経由する関空~シンガポール線をすでに開設しているが、今回は関空からシンガポールへの直行便でもあり、「お客さまにより短時間でシンガポールを訪れていただける」と新規路線のメリットを強調した。

 また、2018年後半にシンガポール~ベルリン線を開設予定であること、2018年6月には関空~高雄~シンガポール線と新千歳(札幌)~桃園(台北)~シンガポール線をそれぞれ週3便から週4便へ増便することを明らかにした。

スクート シンガポール本社 CCO ビノード・カナン氏

 関西エアポート株式会社 代表取締役副社長 Co-CEOのエマヌエル・ムノント氏は、「スクート初のアメリカ線の開設に際し、関空を選んでくれたことを感謝したい」と切り出し、ハワイは日本人旅行者に人気の渡航先であり、毎年関空から30万人以上が出発しているが、この就航も大きな成功を収めるだろうとして、歓迎と祝福を述べた。

関西エアポート株式会社 代表取締役副社長 Co-CEO エマヌエル・ムノント氏

 ハワイ州観光局 局次長 ミツエ・ヴァーレイ氏は、ハワイは年間900万人以上が訪れているが、日本はアメリカについで第2位の約155万人の送客があり、「新規路線の開設で、今後関西のみならず西日本からもハワイへの訪問者が増えることに期待している」「来年は明治元年(1868年)に日本人労働者がハワイのさとうきびプランテーションで働くようになって150周年という節目の年であり、さまざまなプログラムを予定している」と述べ、2018年も同局はプロモーションを強化していくことを説明した。

ハワイ州観光局 局次長 ミツエ・ヴァーレイ氏

 テープカットに続いて、関西学院大学のフラダンスチーム「Kukui」がフラを披露、新規路線の開設に華を添えた。また、初便の機内ではスクートの予約に利用できるバウチャー券などが当たるラッキドロー、機内Wi-Fi利用券が当たるクイズ、化粧品が当たるフラダンス対決などが行なわれ、終始にぎやかなフライトとなった。

テープカットを実施。左から、国土交通省 大阪航空局 関西空港事務所 関西国際空港長 髙野誠紀氏、関西エアポート株式会社 代表取締役副社長 Co-CEO エマヌエル・ムノント氏、スクート シンガポール本社 CCO ビノード・カナン氏、ハワイ州観光局 局次長 ミツエ・ヴァーレイ氏、スクート 日本・韓国支社長 坪川成樹氏
関西学院大学のフラダンスチーム「Kukui」がフラを披露
初便の機内ではクイズやラッキドローなどを実施