旅レポ

ANAの羽田発直行便でイスタンブールへ飛んでみた! 復路はビジネスクラスでシルクロード空の旅を満喫

トルコのイスタンブールに行ってきました

 ANA主催のメディアツアーに参加してイスタンブールに行ってきました。ANAは今年2月に羽田~イスタンブール線を就航し、日系の航空会社としては初めての定期便を現在週3便で運航しています。

 今回は往路はエコノミークラス、復路はビジネスクラスを利用することができました! ということで、人生初のトルコ4泊6日の旅を全3回で振り返りたいと思います。

初の羽田空港第2ターミナルの国際線エリアからの出発でした
機材は184席のボーイング 787-8型機

ANAの羽田~イスタンブール線(2025年3月30日~10月25日)

NH219便: 羽田(08時15分)発~イスタンブール(15時25分)着、月・水・土曜運航
NH220便: イスタンブール(17時25分)発~羽田(翌10時50分)着、月・水・土曜運航

 NH219便の所要時間は13時間40分。朝8時過ぎに羽田空港を出発し、イスタンブールには15時25分(日本時間でいうと夜の21時半ごろ)に到着します。がっつり寝てしまうと初日の夜に眠れなくなるかも?と、大半を映画を観たり持参したタブレットでドラマを観たりして過ごしていました。

行きはエコノミークラスを利用。座席配置列は3-3-3
機内誌やスナック&ドリンクのサーブから

 機内食は2回。エコノミークラスの1回目の食事は「牛すき焼き丼」「ANAオリジナルチキンカツカレー」の2種類からのチョイスでした。前菜や小鉢、サラダなどは同じです。

離陸後1時間くらいすると最初の機内食の提供がスタート
「ANAオリジナルチキンカツカレー」を食べました
こちらは「牛すき焼き丼」。どちらも環境にやさしい紙素材容器で提供
デザートにはハーゲンダッツ アイスクリーム
中央アジア上空で出たおやつのツナコーンパン

 10時間超えのフライトでは席を立って身体を伸ばしたくなりますよね。ストレッチするために立ったときやトイレのあとは、後方のギャレーに立ち寄ってスナックやドリンクをいただいていました。

ご自由にお持ちください”コーナーにはナッツやパンなど
のどの乾燥が気になったら「香るかぼす」はちみつ入りジュースがお勧め
T'sレストラン監修の「ヴィーガンヌードル担担麺」も
食事と食事の間は消灯します

 フライトも残り2時間となったころに提供される2回目の食事も2種類から選べます。この日は「焼魚旨煮弁当」か「なすとブロッコリーのトマトペンネグラタン」。どちらもフルーツとヨーグルトが添えられていました。

食べたのは「なすとブロッコリーのトマトペンネグラタン」
シルクロードをなぞるようなフライトもあと少し
この日のクルーの皆さん

 そういえば、フライト中にときどきアロマのいい香りがすることがあったので客室乗務員さんに尋ねたところ、「A-style」で販売もしているANAオリジナルアロマとのこと。路線によるかもしれませんが、そんな香りのおもてなしも印象に残ったフライトでした。

定刻より少し早くイスタンブール国際空港に到着したNH219便

帰りはビジネスクラス! やっぱり快適、くつろぎの空間です

どの座席に座っても通路に直接アクセスできる仕様のビジネスクラス

 ここからはビジネスクラスを利用した復路の紹介です。イスタンブール発羽田行きのNH220便は、イスタンブール空港を17時25分に出発し、羽田空港には翌日の10時50分に到着します。

 最終日もホテルでゆっくり朝食を食べられて、最後のお土産探しにバザールへ!なんてこともできるスケジュールです。ちなみに私は最終日の朝にトルコの蒸し風呂「ハマム」体験をしてきました。

17インチのタッチパネル式大型モニター
ANAオリジナルポーチ(エッティンガー)にアヴェダのリップとボディローション、ANAオリジナルエコバッグが入ったビジネスクラスのアメニティキット

 ビジネスクラスはフルフラットシートが互い違いに配置されたスタッガード配列で、どの席からでも直接通路に出ることができる全席通路側スタイルです。タブレットを広げたりするときに大型のスライディングテーブルが快適でした。

モニター横にはPC電源、USBポート
シート位置を調整するボタン
ヘッドフォン
フルフラットベッドになるシート
マリリン・モンローにも愛され、カンヌ国際映画祭公式シャンパーニュとしても知られる「パイパー・エドシック」
アミューズはアスパラガスをローストビーフで巻いたものなど

 復路も機内食は2回提供され、ビジネスクラスは和食か洋食どちらかを選びます。1回目(夕食)は、白身魚きのこあん掛けが主菜の和食をチョイスしてみました。数日ぶりにご飯&お味噌汁を食べたら先に気分だけは日本に帰った感じ!

前菜や小鉢、ご飯、味噌汁、香の物がずらりと並ぶ和食
食後にいただいたのはANAではおなじみのセイロン紅茶の老舗ブランド「George Steuart Tea」。香りがとってもいいのです

 イスタンブール発羽田行きのビジネスクラスでは、1回目の食事後の好きなときに注文できるメニューがいくつか用意されています。なかでも「ケバブと茄子のパプリカソース グリーンペッパー添え」はイスタンブール発の限定メニューです。

ケバブと茄子のパプリカソース グリーンペッパー添え
果実とスパイス香る ヴィーガンカレー
いつでもご自由にお持ち帰りくださいコーナー
フルフラットになるシートでぐっすり休めました

 中国本土を抜けて黄海上空を飛んでいるころ、2回目の食事(朝食)のサーブがスタート。洋食を選んでみたところ、現地で食べて好きになったトルコ風餃子マンティ(マントゥ)でした。トマトソースのコクと日本の“ゆかり”のような酸味がクセになる一品。現地で食べたものと遜色ない美味しさでしたよ。

朝食は洋食の「トマトソースマンティ ヨーグルトとともに」。イスタンブールの街なかでよく見かけたシミット(ゴマ付きパン)付き

ANAイスタンブール支店長に聞いてみた。100年を超える親密な歴史が背景にあるトルコと日本

 メディアツアーの最終日にはイスタンブール支店長の福本勝也氏に、着任してから感じたトルコのイメージやイスタンブールの楽しみ方・見どころなど、いろいろなお話を伺うことができました。

全日本空輸株式会社 イスタンブール支店長 福本勝也氏。2024年9月に着任してから、トルコ人の“困っている人がいたら手を差し伸べてくれる”マインドに感銘を受けているそう

 2月に就航した同社の羽田~イスタンブール線は、GWには約8割の搭乗率を達成するなど順調な滑り出しとのこと。割合としては日本人が全体の3分の2を占めており、トルコを1週間の日程でまわるツアー観光客が主流なのだそうです(つまり土曜に行ったら次の土曜の便に乗る7泊9日のスケジュール)。

「イスタンブールは観光資源が豊富な街なので、趣味に応じて楽しみ方はいろいろです。歴史を勉強してくると、さらに楽しいと思いますよ。そしてトルコには世界遺産もたくさんあります。日本と同じく四季があって夏が観光シーズンの本番となりますが、湿度は日本ほどありません。トルコを訪れる日本人はシニア層が多いのですが、20~30代の若い世代の皆さんにもどんどん来てもらいたいですね」

 そして「現在の週3便からデイリー運航になるように、たくさんの方々に羽田~イスタンブール線にお乗りいただきたいと思います」とのことでした。

イスタンブールで泊まった「ザ・ガラタ イスタンブール ホテル」

かつて銀行などが立ち並んでいた金融街だった場所にあります

 最後は、今回イスタンブールで4泊した「ザ・ガラタ イスタンブール ホテル」を紹介します。観光名所であるガラタ塔へ徒歩5分ほどで行ける立地(ただし坂道ですが)の落ち着いたブティックホテルでした。

 迷路のような館内の造りがユニークで最初はちょっととまどうのですが、それもまたいい思い出に。旧市街中心部へと架かるガラタ橋のたもとへも歩いて7~8分の好ロケーションなので、イスタンブール観光の拠点には最適なホテルです。

19世紀後半に建てられた歴史ある銀行の建物を改装したホテル
ホテル前の通りはこんな雰囲気。近くにはカフェやコンビニも
落ち着いたロビーバーの雰囲気もよし
中庭には宿泊者が無料で利用できる(とあとで知った)ハマムも
モダンな家具で設えた客室。金庫、バスローブ、無料のミネラルウォーターも。私の部屋は地下1階でした(笑)
バスタブはなし。シャワーはハンドシャワーとレインシャワーの2種類
毎朝優雅な時間を過ごせた朝食会場
チーズやオリーブの種類が豊富
屋根並みの向こうにモスクが見える窓際席
眺望抜群の素敵なレストランもあります
たくさんの街猫に出会ったイスタンブールの本格的な旅レポは次回!
ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。