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写真で見るANAの新シート。パリ航空ショーで新ビジネスクラスのお披露目も!

2025年4月9日 公開

 ANAは4月9日、国際線のプレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの新シートを発表した。ボーイング 787-9型機に2026年度から順次投入するもので、ともにRECARO Aircraft Seating製。

 既報のとおり、プレエコはシートピッチを38インチから40インチ(約101cm)へ、リクライニング量を7インチから9インチ(約23cm)へ拡大。また、エコノミークラスはシートピッチはそのまま、リクライニング量を4インチから6インチ(約15cm)へ拡大した。さらにエコノミークラスでは膝元部分の改良によって、+1インチの空間の余裕が生まれている。

 ANAによると、エコノミークラスのリクライニング量はこれまで4インチ(約10cm)が一般的で、本邦エアラインについていえば今回の6インチ(約15cm)まで倒すと後ろの席との干渉が大きくなってしまうという。その課題は、同社の既存のエコノミークラスのシートピッチ(33~34インチ)を維持したうえで、膝元の改良によって解消できているという。

 なお、ANAはビジネスクラスの新シートも計画しており、6月のパリ航空ショーで今回のプレエコ、エコノミーをそろい踏みで公開する予定になっている。

ANA国際線の新プレミアムエコノミークラスシート
シート地には明るめのグレー基調のファブリックを採用。左右の2脚でテクスチャが異なっていることが分かる
最大リクライニングでレッグレスト、フットレストを起こした状態
ヘッドレストは折り曲げて頭部をホールドできる
ヘッドレスト左右に貼り出したウイング部分で横からの視線を遮ることができる
ANA国際線の新エコノミークラスシート
おなじみブルー基調のファブリックを採用。こちらも3脚でテクスチャが異なっている
斜めから見ると、座面や背もたれに複雑なカーブを施しているのが分かる
レカロのこだわりが詰まったという背もたれのカーブ。強度を維持しつつ、後席の膝元に+1インチの余裕を生んだ
個人用モニターがタッチ式になったため、物理コントローラーを廃止して軽量化している
こちらもヘッドレストは折り曲げられるタイプ
テクスチャからさまざまな意匠を見て取れる