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ANAが本邦初定期便をトルコ・イスタンブールに就航。井上社長「次の100年の結びつきをさらに強くするため尽力」

2025年2月12日(現地時間) 就航

ANAが羽田~イスタンブール線を就航した

 ANAは2月12日(現地時間)、トルコ・イスタンブールで羽田発着直行便の就航式典を実施した。日本からの直行便は、ANAと同じスターアライアンスに加盟するターキッシュ エアラインズがすでに運航しているが、本邦航空会社としての定期便はこれが初めて。

 機材は184席のボーイング 787-8型機(ビジネスクラス32席、プレミアムエコノミー14席、エコノミークラス138席)で、日本発の初便の乗客は158名と満席に近く、レジャー需要が8~9割という。

ANAの羽田~イスタンブール線(2025年2月12日~)

NH219便: 羽田(08時15分)発~イスタンブール(15時55分)着、月・水・土曜運航
NH220便: イスタンブール(18時10分)発~羽田(翌11時20分)着、月・水・土曜運航

イスタンブール空港内ではデジタルサイネージでANAの就航をアピール

 2024年12月の羽田~ミラノ線を皮切りに、1月の羽田~ストックホルム線、今回の羽田~イスタンブール線をもって、ANAの欧州新規路線の開設ラッシュが無事完了。この3路線はいずれも当初2020年6月に就航を予定していたが、コロナ禍を経て4年半越しの開設となった。

 このほかにも、今年度は2024年7月にパリ線・ミュンヘン線をデイリー化、8月からウィーン線を再開するなど、欧州ネットワークの回復・拡充が著しい。ANAの欧州路線は8か国9都市、規模は週あたり49便まで増えている。

 イスタンブール現地では、羽田発のNH219便初便の到着時には降機後の乗客にバクラヴァ(パイ生地にナッツを織り込んだ菓子)を配布したほか、折り返しのイスタンブール発NH220便の出発前には式典を実施。利用者に軽食や飲み物を振る舞ったり、用意したフォトスポットで記念撮影できるようにしたりと、華やかな雰囲気に包まれた。

 式典に登壇したANA 代表取締役社長の井上慎一氏は、2024年に日本とトルコが外交樹立100周年を迎えたことに触れ、今回の就航で「単に人と物を運ぶだけでなく、次の100年の結びつきをさらに強いものにするために尽力する」と述べたほか、トルコからの訪日需要も強くなっていること、ANA便で訪日すると40都市への国内線乗り継ぎが無料になっていることなどを挙げ、さらなる利用を呼びかけた。

日本発の初便(NH219便)がイスタンブールへ飛来
初便クルーの皆さん
降機した乗客にバクラヴァを振る舞った
折り返しのイスタンブール発NH220便
初便利用者に配布したギフト
ゲート前では軽食などを振る舞うパーティが開かれた
駐機場を見下ろす窓一面に大きな装飾を施していた。機窓部分から外が見える仕組み
iGA Istanbul Airport Inc. Mr. Server Aydin
駐トルコ日本国大使 勝亦孝彦氏
全日本空輸株式会社 代表取締役社長 井上慎一氏
搭乗していく利用者に井上氏自ら声をかけつつギフトを配っていた
NH220便初便の乗客は159名(+幼児1名)