旅レポ
ジャイアントパンダの聖地・成都へ! 和歌山の4頭が今後暮らす中国のパンダ基地に行ってきた
2025年6月27日 12:00
オンライン旅行予約サイト「Trip.com」による四川省・成都のプレスツアーに参加してきました。
本稿ではパンダの保護と繁殖を目的とした施設「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」と、成都郊外にある「都江堰大熊猫繁育研究基地」を紹介します。
成都といえばジャイアントパンダ、ジャイアントパンダといえば成都、ということで、今回訪れた「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」は、Trip.Bestの成都「おすすめ観光スポット」で堂々の第1位です。
中国パンダ界のアイドル「和花」など、約200頭が暮らす巨大パンダ基地
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は成都市中心部から約10kmのところにあります。地下鉄やバスで比較的簡単にアクセスでき、市内からはタクシーでも1000円以内(約30分~1時間)と旅行者にも行きやすい場所です。
開園時間や入園料、アクセス方法などは、公式サイト(日本語あり)でご確認を。注意すべきは、午前券と午後券の2タイプあること、外国人観光客は「Trip.com」からの購入もしくは現地購入の2択になること、身分証明のためにパスポートを持参すること、です。あと、パンダは午後はお昼寝していることが多いので午前中の方がオススメのようです。
この成都パンダ基地に「和花(ホーファ)」という人気パンダがいると知ったのは渡航直前でした。ほかのパンダと比べて手足が短くおっとりした性格で、丸っこいおにぎりのような体つき。花花(ファーファー)の愛称で知られているメスのパンダです。
今回、その花花ちゃんに会えるかも!?と期待していたのですが、成都パンダ基地は想像以上に巨大な施設で、全部まわろうとすると丸一日かかる広さ。ガイドさんに「花花はどこですの?」と聞くと、今回私たちが観覧した「熊猫密林区」からは約2km離れたエリアとのこと。そのうえ観覧には2~3時間並びますと言われやむなく断念……。
とはいえ「熊猫密林区」を2時間半ほど滞在しただけでも、20頭近いパンダを見ることができて大満足だった成都パンダ基地。「かわいい、かわいい♪」を連呼しながらカメラのシャッターを切っておりました。
ということで、ここからは今回成都で出会ったパンダ達の姿をたっぷりの写真で紹介! 念のためお伝えしておくと、私は24~105mmの中望遠レンズしか使っていないため、ほとんどの写真はトリミングしています。レンズ交換式の一眼で撮る人は200mm以上の望遠レンズがオススメです。
今回の滞在で一番長い時間足を止めてしまったのはやっぱり親子パンダの前でした。やんちゃ盛りの子パンダが、お昼寝中のお母さんパンダに「遊んでよ~」とばかりにちょっかいを出す姿は癒やししかありません。上野動物園のシャンシャンのライブ映像配信を毎日見ていたころ(2018年)を思い出してジーンとなってしまいました。
都江堰大熊猫繁育研究基地にも行ってきた
続いては都江堰(とこうえん)基地、通称・熊猫楽園です。成都市の北西約60kmの都江堰市にあって、高速道路を使って1時間半ほど。例えて言うなら東京駅から埼玉県こども動物自然公園に行くくらいの距離感です。ここもTrip.Bestの成都観光スポット8位にランクインしています。
入場ゲートやチケット売り場などの雰囲気から一般的な日本の動物園と同じくらいの規模という印象。成都パンダ基地があまりに大きな施設だったので、正直それほど期待していなかったのですが、ところがどっこい、うれしい誤算でした。
園内はほどよいローカル感があって、自然いっぱいでワイルドな雰囲気。訪れたのは土曜でしたが、それほど混み合っていなくてゆっくり見ることができました。なによりパンダの近さには感激。行ってよかった!
パンダに会いにまた成都に行きたい
“パンダは大好き。上野動物園はもちろん、アドベンチャーワールドでも神戸市立王子動物園にも見に行ったことがあるけれど、推しパンダがいるわけでも、顔を見分けられるわけでもない”、いわゆる浅いパンダ好きだった私は、今回成都のパンダ施設に行けるとなったときに「シャンシャンに会えるんだ」と勝手に思っていました。実際は会えず、シャンシャンは成都の南西約150kmの雅安(があん)という場所にある繁殖基地にいることを現地で知ったレベルです。
この記事を執筆中にいろいろ調べていると、四川省でパンダを飼育研究している施設は「国」と「成都市」の、大きく2つの運営母体があることを知りました。ちなみに今回訪れた「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」は成都市、都江堰基地(熊猫楽園)は国の管轄です。
そしてアドベンチャーワールドは「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」から、上野動物園は「中国大熊猫保護研究中心」からパンダを導入しているので、返還される施設もそれぞれ違うのだそうです。
そうやって知れば知るほど、大切に保護されている動物だということを実感すればするほど愛おしく、見たくなってしまうのがジャイアントパンダ。今回成都でたくさんのパンダに出会って感じたのは“パンダは見ればみるほど好きになる”ということでした。
このたびアドベンチャーワールドの4頭が中国に旅立ち、上野動物園の双子パンダも来年返還期限を迎えるため、日本国内のパンダがゼロになる可能性がでてきました。
中国が日本人向けの短期滞在ビザ免除を再開したこともあって、中国へ返還されたパンダたちに会いに成都を訪れる日本人はこれから増えるでしょう。私も次は、成都のパンダ基地をハシゴするパンダ三昧の旅もいいな~なんて思っています。



















































































