旅レポ
沖縄恩納村に誕生したコンドミニアムスタイルホテル「星野リゾート BEB5沖縄瀬良垣」に泊まってみた
2022年7月13日 06:00
星野リゾートが展開するホテルブランド「BEB(ベブ)」は、居酒屋以上タビ未満を味わえるカジュアルなスタイルのホテル。そのBEBブランドとして3施設目となる「星野リゾート BEB5沖縄瀬良垣」(沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣1860-4)が7月1日オープンした。沖縄県内の星野リゾートの施設としては7軒目となる。
オープン前日に行なった記者発表会は、BEB5の特徴的なラウンジ「TAMARIBA」が会場になった。TAMARIBAは小上がりや掘りごたつをイメージしたパブリックスペースで、記者も靴を脱いで思い思いの場所に座り、リラックスした雰囲気での会となった。
登壇した総支配人の森垣賢氏は、「恩納村は自然のビーチが多数あり、サンセットがきれいな日本を代表するビーチリゾートエリア。ただ、恩納村は20代の若い世代の利用が少ない。若い世代がもっと気軽に沖縄のリゾートを楽しめる、そんなきっかけを作りたい。日常と旅の中間のちょっとしたお出かけという気分で、いつもの仲間と好きな場所で好きなように過ごすことができるホテルを提供していく」とオープンへの思いを述べた。
BEBのブランドコンセプトをもとに、「星野リゾート BEB5沖縄瀬良垣」に据えたコンセプトは「よんな~ ちゅライフ」。よんな~とは沖縄方言で、ゆっくりやのんびりという意味。飲食物の持ち込み歓迎、チェックアウトは時間に遅れてもOK、カフェは24時間オープンなど、まさにゆっくりのんびりできるシステムが揃っている。
若者に気軽に利用してもらおうと用意している「29歳以下エコひいきプラン」は、通年で同一料金を設定するお得プランで、チェックイン時に宿泊者全員が29歳以下という条件で、1泊1室1万9800円(税込・食事別)。3名1室利用時は1名あたり6600円で泊まれることになる。通常料金は、1泊9000円~(2名1室利用時、1名あたり、税込・食事別)となっている。
TAMARIBA
記者発表の会場としても使われたパブリックスペース。建物の外ともつながったシームレスなスペースで、飲食も可能。24時間開放している。フロント、ショップもこのスペースにある。また、週末をメインにキッチンカーもやってくるなど開かれたスペースとなっている。
カフェ
本格的な窯で焼く8種類の「BEBピッツァ」をはじめ、生ハムとサラミやカポナータなどのアラカルトが揃う。朝食にはピザ生地のパニーノを用意。生ハムサラダまたはトロピカルフルーツから選ぶことができる。ピッツァやパニーノなどいずれもテイクアウトが可能で、客室やTAMARIBAはもちろん、近所のビーチで食べることもできる。朝食セットは1300円、BEBピッツァ1300円~、BEBピッツァセット2800円~。ドリンクやスイーツも各種揃う。アルコール類もある。
プール
離れの2階に設置されたプールは、ガゼボとデッキチェアを両サイドに備えており、泳がずともゆったりくつろげる場所に。日没後にはライトアップされ、大人な雰囲気が味わえる。スタッフの方いわく、夕暮れどきもオススメとのこと。
ゴーヤルーム
全105室ある客室のなかで1室だけ設けられた特別仕様の部屋「ゴーヤルーム」。壁紙からファブリックまでとことんゴーヤにこだわった部屋で、写真映えすること間違いなし。天井から吊るされたゴーヤのなかには枕にもなるクッションゴーヤも。収穫して抱きしめたくなる絶妙な大きさ。お皿やパジャマなどもゴーヤ仕様。BEBピッツァの「ゴーヤサルシッチャ」をこの部屋で食べるのがオススメなのだとか。
スイート
筆者が泊まらせていただいた部屋。ベッドルームとリビングが分かれており、最大4名まで宿泊可能。
キッチンには大きな冷蔵庫、洗濯機も完備されており、バスとトイレが別であるのに加え、洗面台が2つ付いているのもありがたい。ベランダにもテーブル・チェアが置かれており、風にあたりながらまったりするのもよいかもしれない。
そのほかの施設
ランニングマシンやバランスボールなどが用意されているフィットネスルーム、ドリンク類などの自動販売機コーナー、喫煙所などがある。
広々とした客室、気軽に利用できる各施設など、カジュアルで自由な雰囲気のホテル。仲間でワイワイ過ごすのはもちろん、長期滞在やワーケーションなどにもお勧めだ。また、ホテルの目の前が路線バスの停留所なので、那覇からのアクセスも便利。クルマがなくても路線バスで1時間半程度で来ることができる。空港送迎リムジンバスもある。
ラグジュアリーなホテルが立ち並ぶ恩納村のビーチエリアに、カジュアルに泊まれるホテルができたことで、客層が広がり活気も高まりそうだ。