旅レポ

常夏の楽園、ハワイアンズのグランピング施設「マウナヴィレッジ」がリニューアル。お洒落なテントやBBQディナーで、上質アウトドアを堪能できました

日本一のボディースライダーにも挑戦

2022年7月1日 リニューアル

ハワイアンズのグランピング施設「マウナヴィレッジ」がリニューアルオープン

 スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市常磐藤原町蕨平50)が運営するグランピング施設「マウナヴィレッジ」に宿泊してきました。2021年に誕生した人気施設ですが、テントを新たに13張増設するなどして7月1日にリニューアルオープンしたばかり。実は私にとって人生初のグランピングにして、初のハワイアンズでもあったこの機会。「水遊び」と「山遊び」をたっぷり楽しんでまいりました。

グランピング施設は、ハワイアンズの西側に広がる「ゴルフコース」敷地内にあります
常磐道 いわき湯本ICからは2kmほど。クルマに乗って約5分で到着します

 まずアクセスですが、東京方面からは常磐自動車道を北上すること約2時間、いわき湯本ICを降りてすぐ。マウナヴィレッジは「スパリゾートハワイアンズ・ゴルフコース」(福島県いわき市渡辺町上釜戸字橋の上216)内にあるので、ハワイアンズではなくゴルフ場を目指します。チェックイン手続きも、ゴルフコースのクラブハウスフロントで行ないます。

新設されたロータスベルテント
今回の拡張エリア
2021年オープンの既存エリア

ロケーションに感動! 滞在期間中の「ハワイアンズ入場券付き」って、めちゃくちゃオトク

 ハワイの言葉で“山”を意味する「マウナ」。水遊びを楽しむスパリゾートハワイアンズとは対照的に、「ハワイの山で過ごしているかのような上質なアウトドア体験を」、というのがマウナヴィレッジのコンセプトです。

 近くに民家などはなく、ぐるりと見渡しても人工物が目に入らない。見えるのは山の稜線だけという、素晴らしいロケーションにまず驚きました。あとでご紹介しますが、夜はさらに特別感が増して俗世間から切り離されたような“Village感”がステキでした。

今回私が泊まったのはココ!
拡張前からあったグランテントの1つ
高い位置にあるので見晴らし良好でした

 客室のテントを新たに13張拡張し、既存のものと合わせて計21棟になったマウナヴィレッジ。種類も6名定員の「ロータスベルテント」やアスレチック設備が付いた「ASOBIテント」など計5種類に(うちキャビンタイプも)増設。内装にはハワイアンテイストの雑貨やファブリックが使われていて、南国気分を盛り上げてくれます。

 今回私が泊まったのは既存エリアにあるグランテントの1つ。傾斜を見下ろす丘の上部にあって、眺めがとてもよかったです。このグランテントは新規エリアに6つ増え、計11張が設けられています。

利用したグランテントは定員4名。ファミリーなど最大4名で利用する場合、2名は寝袋に。ちびっ子は寝袋に大喜びだそう
フラガールの衣装と同じ生地を使ったベッドライナーは各テントごとに違います。ハワイ雑貨で揃えた南国テイストがいい感じ

 何度も言いますが“人生初のグランピング”だったので、高級感あふれるおしゃれなノルディスク製テントにまず感激。そしてなかに入るとエアコン付きで涼しいことに感動。タオルも用意されているし、ポットでコーヒーや紅茶を淹れられるし、ミネラルウォーターの入った冷蔵庫があって、外には専用の水道や焚き火コーナーも。さらにはWi-Fiまで完備されていて、至れり尽くせりですわね〜!グランピングって。あ、1番大事なことを忘れていました。こんな自然いっぱいの環境で、寝心地のいいベッドで寝られることも大きな魅力です。

ファスナーを開けるとメッシュ越しにこんな風景が
ベッドも広々していますわ〜
タオルと歯ブラシ完備。ルームウェアなどはないので寝巻きは持参します
さすがグランピング、エアコンあり。効きは問題なしでした
頭上にライト
床にもありますが、中央ポールに電源

 気になるお値段ですが、これまたちょっとビックリなのです。1泊2食付きが基本料金のマウナビレッジですが、例えば私が利用したグランテントの場合は1人2万1450円〜となっています。そしてこの料金にはなんと「スパリゾートハワイアンズの日帰り入場券2日分」が付いているのです。ハワイアンズの入場料は大人3570円なので、約7000円分が含まれていることに。さらにハワイアンズ~マウナビレッジ間の1往復分のタクシーチケットも! せっかく来たんだからハワイアンズにもぜひ寄っていってくださいね、ということなのでしょう。

こちらが鍵。テントのファスナーを全部閉めてリングに通します
デッキの柵にテント番号が表示されたプレートが掛かっています

 マウナビレッジの公式サイトでは「アクティブ派」と「のんびり派」に分けてオススメの過ご方を提案しています。アクティブ派は、このハワイアンズ入場券を目一杯活用できるので、ざっくりご紹介しますね。

 まず10時にハワイアンズに到着し、たっぷり遊んでから16時30分にマウナビレッジにチェックイン。17時からBBQディナーを堪能したあとは、タクシーチケットを利用して再びハワイアンズへ。スパやフラダンスのショーを楽しんでから、マウナビレッジに帰着。デッキの焚き火で癒やされたあと就寝。

 2日目は、朝食を食べてから10時のチェックアウトまでのんびりと。その後、ハワイアンズに移動して存分に遊んで帰るという流れ。グランピングにプール、温泉、フラダンスショー、そしてショッピングにグルメ……。盛りだくさんの思い出ができちゃいそうです。

食事場所のガゼボはこんな感じ。四方にカーテンが付いています
各棟にあるBBQコンロ。説明書も付いているので安心です
各テントに水場も。手洗いや歯磨きなどはここで
専用の焚き火スペースも。ちなみにペット同伴は禁止となっています

夜になりました。グランピングBBQでディナーです

こちらは2名分(飲み物は別料金)

 マウナビレッジの夕食はグランピングBBQです。オードブル、ポットサラダ、福島産ミートの盛り合わせ、ご飯(焼きおにぎり)、スープなど一式が入った保冷BOXが各テントに配られます。野菜などはあらかじめ切ってあるのでグリルに並べて焼くだけ。特に美味しかったのは福島牛ランプ肉と川俣軍鶏モモ肉、骨付き燻製ソーセージのお肉シリーズです。福島県産のこだわり食材というのがわかりましたよ。

BBQ食材が入った保冷BOX
わぁ、いろいろ入っていますわ〜
こちらは食器が入ったBOX

 ポットに入った新鮮な地元産野菜には数種類のドレッシング付き。BBQソースも2つくらいありました。飲み物は「ヴィレッジハウス」でビールやワイン、シャンパン、スパークリングワインなどのアルコール類のほか、各種ソフトドリンクを買うことができます。食べ物の持ち込みはできませんが、1部屋あたり別途2200円を払えば飲み物は持ち込みOKとのこと。

ドレッシングがいろいろあって迷っちゃいます
ポットでシャカシャカやるのが楽しかったです
ほかの皆さんとご一緒したのでこれは4人分を焼いています、あしからず
大きい1枚肉で供される福島牛ランプ肉、これが赤みと脂身のバランスがよくて美味!
日が落ちてさらに静かになったマウナヴィレッジ

 今の時期は、夕食を食べ終えて優雅にワイングラスなんぞを傾けていると、空は静かなトワイライトタイムに。テントやガゼボのオレンジ色の灯りが青い空に映えて、それはそれは美しい光景です。マウナビレッジに泊まったらぜひこの美しい時間を見逃さないで!

 なおマウナヴィレッジでは、22時以降はテント内でゆっくり過ごしてくださいねという「静寂タイム」になります。安全のため22時30分には閉門するそうなので、夕食後ハワイアンズのお風呂やショーに出かけた場合は、戻る時間に気を付けましょう。

日没後のマウナビレッジ
これが私が1番感動したマウナビレッジの風景でした
この日の夜は、ゴルフコース内で点灯式とカヒコ(古典フラ)のオープニングセレモニーが行なわれました。ダンサーの皆さんかっこよかったですわ〜! 宿泊者からは大きな拍手が
すっかり暗くなりました、おやすみなさい

朝です、グランピングブレックファーストです

景色を見ながら味わう朝のコーヒー

 普段家ではダラダラといつまでも寝ている私ゆきぴゅーですが、グランピングではシャキっと5時30分に目が冷めました。テントの外に出ると鳥のさえずりがあちこちから聞こえて、緑を抜ける気持ちのよい風。あ〜、なんて贅沢な“山じかん”でありましょうか。テラスの椅子に座ってしばらくボーッと景色を眺めていました。

 朝食は7時から。各自ヴィレッジハウスに保冷BOXを取りに行きます。野菜サラダ、卵サラダ、パン、スープ、フルーツ、飲むヨーグルトなど、ボリューム満点で美味しい朝食でした。

朝食が入った保冷BOX
優雅な朝食、ごちそうさまでした
お隣のゴルフ場には8時からすでにゴルファーの姿が!

新設されたアクティビティや設備をご紹介

 今回の拡張リニューアルでは、天然芝のグラススライダーやブランコ、焚き火が楽しめるファイヤープレイスが新しく設置されました。グラススライダーの全長は約25m。無料で貸出しているソリに乗って、子供はもちろん大人も楽しめますよ。

 ほかにもバドミントンやボールなどのアイテムを無料で貸出しているほか、モルック体験(500円/組)、ふわふわスモア作り(1500円/組)、森のコーヒー焙煎(1000円〜/組)などさまざまなアクティビティが用意されています。

 また、これまでシャワーはゴルフ場のクラブハウス内にある大浴場を利用していましたが、グランピング利用者専用のトイレ・シャワー棟も新設されました。女性用のパウダーコーナーもあります。

朝、ブランコで遊ぶお子さんの姿が
傾斜29度のグラススライダー
ブランコ
ファイヤープレイス
トイレ・シャワー棟
女性用にはパウダーコーナーも
シャワーは3つ
飲み物販売や各種アクティビティグッズが揃う「ヴィレッジハウス」。すべてチェックアウト時に精算します
新設されたトイレ・シャワー棟とは別に、トイレのみの建物も敷地内に3か所

お部屋タイプいろいろ

 それでは利用したグランテント以外の4種類のテントをご紹介しましょう。まずはグループやファミリーがゆったり過ごせる「ロータスベルテント」。定員6名とビッグサイズで、玉ねぎのような可愛い形が特徴です。

施設全体の最大収容人数は90名。ゲストの約8割がファミリー層とのこと
グランピングユーザーの憧れというロータスベルテント
なかはベッドが4つ並ぶ広さ。床面積28m2
大きなソファも
ハンモックがあるウッドデッキは超広々

 続いて元気いっぱいのお子さん連れにぴったりの「ASOBIテント」には、こども用ボルタリングウォールと滑り台が併設されています。「ヒルズテント」は敷地内の丘の中腹にあって、こちらも2張のみの限定。内装はほかのテントと同じくハワイアンテイストになっています。

ASOBIテントには斜面を利用したボルタリングウォールと滑り台が
定員数4名、2張のみの限定テントです。
定員4名のヒルズテント

 最後は、丘を見下ろす1番高所に位置する「ウッドキャビン」。新設ではなく既存の施設で、このキャビンタイプだけが室内にトイレ・シャワーが付いています。全部で3棟あり、大人1名あたり2万6250円〜と最も高い料金設定となっています。

敷地内を見下ろす1番高い場所に建つウッドキャビン。テントタイプと同様に専用ガゼボがあります
ロッジのような内装のウッドキャビンにはノートPCを広げてリモートワークできそうな机も。ベッドルームはリビングをはさんで2室で、定員は4名

宿泊者専用の無料送迎バス「ハワイアンズエクスプレス」を使えば、お得に楽々アクセスできちゃう!

 今回知ってびっくりしたことの1つが、スパリゾートハワイアンズには宿泊者専用の無料送迎バスがあるということです。東京/新宿/横浜/さいたま/西船橋/松戸/千葉から「ハワイアンズエクスプレス」を毎日運行しています。

 マウナヴィレッジには直行しませんが、スパリゾートハワイアンズ~マウナヴィレッジ間には(本数は多くはないですが)無料シャトルバスもあるし、前述したようにグランピング利用者には1往復分のタクシーチケットも付いています。クルマがなくても本格的なグランピングが楽しめるというのも、マウナヴィレッジの大きな魅力だなと感じました。

マウナヴィレッジの部屋タイプは予約時に選択します

山遊びの次は水遊び♪ スパリゾートハワイアンズにも行ってみた!

 マウナヴィレッジをチェックアウトしたあとは、もちろんスパリゾートハワイアンズに行ってきました。初訪問の「スパリゾートハワイアンズ」、感想を一言で表わすと「もっと早く来ればよかった!」です。

 水着で楽しむウォーターパークあり、裸で楽しむ江戸情緒たっぷりの大露天風呂あり、バラエティに富んだスパ施設あり。そのほかフラダンスのショーや飲食施設なども豊富にラインアップ。マウナヴィレッジ以外にも宿泊施設は4つありますし、楽しくないわけがありません。

やってきました日本のハワイ!
大人気で待ち行列ができていたウォータースライダー

 そんなスパリゾートハワイアンズの顔といえば、全天候型ドームの「ウォーターパーク」。そこにあるウォータースライダー3種は2022年、「ハワイの自然と神話」をテーマに続々とリニューアルしています。

 今回私は、高低差と長さ日本一を誇るボティスライダー「ビッグアロハ」を体験してきました。これはビル10階に相当する高さからスタートして水の流れるチューブのなかを滑走するというもの。チューブ内はグルグルやレインボーなどの視覚効果があって異空間。「いつ! いつ終わるんですの〜、これはっ!」と、まったく先が予測できない超スリリングな約40秒間でした(結構長い)。

専用の浮き輪に乗って川下りのように楽しむワンダーリバーは3月に「ラキ・リバー」へ名称変更
暗闇のチューブのなかを滑り落ちるスリル満点のワンダーブラックは、3月のリニューアルで「マウナ・ブラック」に名称変更
右が「ラキ・リバー」、左が「マウナ・ブラック」のゴール地点
1986年に誕生したワンダーホルンは「カプアニ・フォール」へ名称を変更して7月中旬リニューアルオープン予定
高低差&長さ日本一のボディスライダー「ビッグアロハ」。高低差40.5m、ビル10階と同じ高さからチューブ内を身体1つで滑走する超絶スリリング体験がウリ。めちゃくちゃ怖かったけれどおもしろかったです

 そして、気が付いたらバッシャーンとプールのなかに落ちていました。その瞬間、天地がわからなくなるほどプチパニックになるという衝撃的な着水。でも思い出すとなぜか笑えてきて、もう一度また滑りたいと思ってしまうから不思議。絶叫系が好きな方は、この「ビッグアロハ」超オススメです。

こちらがビッグアロハの着水地点。全長283mのチューブ内をすごいスピードで滑り落ち、出てくる瞬間は誰もが放心状態
「ウォーターパーク・ビーチシアター」で毎日13時30分から開催している昼のショー(公演時間30分)を観覧しました
「ピリカラニ~ようこそ楽園へ~」。フラダンサーの衣装がどれも可愛らしくてうっとりでした