旅レポ

絶対行きタイ!最新スポット。地上300mを空中散歩!? バンコク中心部に出現した絶叫スポットとは?

中央の特徴的なビルが“空中散歩”できる「キングパワー・マハナコーンビル」

 タイを訪れた日本人旅行者は2018年、過去最高の165万人を記録したという(タイ観光スポーツ省発表)。2018年の日本人の出国者数が1895万人(JNTO/日本政府観光局発表)だから、ざっくり10人中1人に近い割合でタイを旅行しているわけだ。

 この人気の高さは、山あいの北部からビーチリゾートのある南部まで、バリエーション豊かな自然や文化、観光スポットがあるのが理由かもしれない。しかしそんななかでも、一番の注目エリアはやはり首都バンコクではないだろうか。

 日本から直行便があり、観光やショッピングに最適なスポットが集まるバンコクは、近年急速に開発が進んでおり、行くたびに新しい発見がある街。そして2018年にも新たな観光スポットがいくつも誕生している。

 3月に筆者が参加したプレスツアー、その際に訪れたバンコクの新名所の1つが、高層ビルの屋上、地上310mを空中散歩できる「マハナコーン・スカイウォーク」だ。

透明のガラスの床に、あなたは平常心で乗ることができるか!?

「キングパワー・マハナコーンビル」

「キングパワー・マハナコーンビル」の1階から専用高速エレベータで約50秒、あっという間に74階まで到達すると、そこに広がるのは、バンコク市街をガラス越しに見渡せる「マハナコーン・スカイウォーク」の展望室。東西南北を一望できる絶景に、思わずトランペットをほしがる子供のようにガラスに張り付いてしまいそうになるが、これはまだ序の口だ。

まずは1階でチケットを購入
エレベータホールに向かう廊下。天井にはバンコク市街のジオラマが。ゴールドのビルがキングパワー・マハナコーンビルだ
エレベータ内はほぼ前面がモニターになっており、キングパワー・マハナコーンビルの上層階に近づいていく映像が流れる
74階に到着。ガラス越しにバンコク市街を見渡すことができる

 エスカレータで1フロア上がり、そこから再び専用のガラス張りのエレベータに搭乗する。ゆっくり登っていくと、今度はさきほどガラス越しに見えていた景色を“生”で見ることのできる最上階の78階へ。そして必見の最新“アトラクション”であるガラスの床が目の前に現われる。

円筒形のガラス張りエレベータに乗って屋上に到着
ガラスの床が目の前に!透明すぎて床が抜けているように見える

 完全に透明なガラスの床が、そっくりビルの外へ張り出すように設置されていて、足元は310m下の地上まで何もないような状態。ガラス保護のため、靴の上からカバーを履き、カメラなど硬い物は持たないようにしてからガラスの上に乗る。あとは歩くもよし、寝そべるもよし。ただ、頭では「大丈夫」と分かっていても、きっと身体は言うことを聞いてくれないだろう。

 冷たいプールの水に足先を触れるかのごとく、縁に座っておそるおそる足を差し出し悲鳴を上げる人、ガラスの床になんとか乗ったものの四つん這いになっている人、明らかに普段と違うぎこちない歩き方になっている人などなど……。しかし、他人が怖がっているのを笑う余裕はない。いざ自分の番になると、ガラス床に最初の一歩を踏み出す勇気を絞り出すのに一苦労。平静を装って寝そべったりもしたが、胃のあたりがキリキリしたのはここだけの話だ。

筆者はご覧のとおり堂々としたもの(震え声)

 このフロアにはドリンクを頼めるルーフトップバーがあり、ガラスの床より4m高い本当の最上階(314m)から、360度遮られることのないパノラマを眺めつつ乾杯もできる。昼間の方が景色がよく見えるぶん恐怖感はイイ感じに増しそうだが、バンコクの夜景を肴に優雅なひとときを過ごすのもオツだ。当面はオープン記念でチケット料金がやや安価になっており、行くならまさに今、のスポットと言える。

本当の最上階からガラスの床を見渡す
最高地点の314m
最上階から眺める夜景は息を呑むような絶景
ドリンクを注文できるルーフトップバー
テーブル席で景色を見ながらグラスを傾けられる
1階ではお土産を販売中
キングパワー・マハナコーンビルの模型は非売品
「キングパワー・マハナコーンビル」入場料

74階展望室: 765タイバーツ(約2682円。通常価格は850タイバーツ)
74~最上階: 965タイバーツ(約3384円。通常価格は1050タイバーツ)
Webサイト: キングパワー・マハナコーンビル

キングパワー・マハナコーンビル

ショッピングにも最適。バンコク中心部のリーズナブルな四つ星ホテル

カメラに収まりきらないほどの巨大なホテル「パトゥムワンプリンセス バンコク」とショッピングモール

「マハナコーン・スカイウォーク」に約2.5kmとアクセスしやすく、比較的リーズナブルで設備の整ったおすすめのホテルが「パトゥムワンプリンセス バンコク」。バンコク市街の中心部に位置し、巨大ショッピングモールとして有名な「MBKショッピングセンター」に直結しているほか、日本における渋谷のような流行発信地とされるサイアムスクエア、そしてスカイトレイン(BTS)の駅にもほど近い。

左がホテルから直結しているMBKショッピングセンター。この写真の奥の方にBTSの駅がある
エントランスホール
2階にあるレセプション
レセプションと同じフロア。写真の右奥の方向に進むとMBKショッピングセンターにつながる連絡口がある。連絡口は1階にもアリ

 ホテル自体は、スーペリアルームから、デラックスルーム、各種スイートルームまで、35~155m 2 の455室を備える。豊富な機材が設置された広々としたフィットネスセンターや25mの屋外プールは宿泊者なら無料で利用可能。もちろんWi-Fiも完備している。ビュッフェ形式の朝食会場となるレストランは2か所あり、好きな方を選べるのもうれしい。都心部かつ4つ星ホテルでありながら、1泊1万円前後からと比較的リーズナブルに泊まれるのも特徴だ。

宿泊フロアの廊下
42m2の広さがあるスーペリアルーム
ウェルカムフルーツが用意されている
小型冷蔵庫もあり
バスルーム。湯船もある
バスルームから寝室を覗ける。もちろん目隠しも可
充実のアメニティ。タオルで作られたゾウが出迎えてくれる
こちらは35m2のデラックスルーム
バスルーム。こちらにも湯船
タオルのゾウは相変わらずカワイイ
フィットネスセンターの入口
受付。宿泊者なら無料で利用できる
豊富な機材が並ぶ
25mの屋外プールは景色も一見の価値アリ。ここに朝食会場の1つが隣接している
1階の朝食会場
カレー、麺類、フルーツ、野菜などバリエーション豊かな取りそろえ
パトゥムワンプリンセス バンコク

旅好きの学生たちがタイに集う「BackpackFESTA2019」に潜入!

約400名の日本人学生たちがバンコクに集まった「BackpackFESTA2019」

 今回のプレスツアーでバンコクに滞在中、日本人が日本の学生を集めてイベントを開催していた。世界一周旅行を経験したことのあるメンバーが設立した団体「TABIPPO」が運営する「BackpackFESTA2019」だ。旅好きな学生同士が交流するBackpackFESTAは日本各地で開催されており、唯一の海外開催となるタイは2018年に続いて2回目。前回は200名以上が日本から参加したが、2019年の今回はおよそ400名が駆けつけ、トークあり音楽ありのライブイベントで盛り上がった。

イベントがスタート
イベントであいさつしたタイ国政府観光庁 国際マーケティング担当 副総裁 チャッタン・クンチョンナアユタヤ氏。「タイはいろんな多様性を懐深く受け入れてくれる国。若いうちに初めての体験をできるだけタイで重ねて、今後の人生に活かしていただければ。1つでも多くの思い出を作って、何度でもタイに戻ってきてください」と話した

 BackpackFESTAをバンコクで開催しているのには理由がある。TABIPPOの共同創業者である小泉翔氏によると、タイはバックパッカーの聖地。そのなかでも治安がよく、日本からアクセスしやすいバンコクは、旅の魅力を最も伝えやすい場所なのだという。「リゾート地でマリンスポーツも楽しめるし、寺院など歴史的な面での魅力もある。タイ料理も美味しい」と、タイの魅力の多さやとっつきやすさが、旅慣れていない学生にもマッチしていると見ている。

TABIPPO 共同創業者 小泉翔氏(左)。タイのおすすめは世界中のバックパッカーが集まるフルムーンパーティとのこと

 参加者の学生は旅についてどう考えているのだろうか。ある男子学生は、初めは海外に大きな関心はなかったものの、旅をすることで気持ちが変わってきたと言い、「旅は新しいチャレンジや発見のためのツール」になっていると話す。また世界一周を経験したという別の人は、「全然違う人や文化」と触れ合える「非日常」が魅力だとした。旅とは「自分を強くしてくれるもの」「行くたびに日本のことがよく分かるようになる」と話す女子学生もいた。

旅好きの仲間同士で乾杯! ライブ演奏などで盛り上がった

「日本に旅をする文化を根付かせたい」という思いでTABIPPOを創業し、BackpackFESTAの運営を主導する同社代表の清水直哉氏も、参加者のコメントと同じように旅の魅力を「非日常」にあるとする。「遠くに移動すればするほど非日常に出会えて、そのなかでいろんなことを感じて学べる」のだとか。いまだ日本においてはパスポート所持率や出国率が低いという課題はあるものの、同氏は旅による「根深い体験」を伝えて若者に旅の楽しさを知ってもらうべく、今後も積極的に活動を広げていきたいと語った。

清水直哉氏。自身にとって「旅の原点という感じがする」カオサンロードが好きだという

日沼諭史

1977年北海道生まれ。Web媒体記者、モバイルサイト・アプリ運営、IT系広告代理店などを経て、執筆・編集業を営む。IT、モバイル、オーディオ・ビジュアル分野のほか、二輪・四輪分野などさまざまなジャンルで活動中。どちらかというと癒やしではなく体力を消耗する旅行(仕事)が好み。Footprint Technologies株式会社代表。著書に「できるGoPro スタート→活用 完全ガイド」(インプレス)、「はじめての今さら聞けないGoPro入門」(秀和システム)、「今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ大事典」(技術評論社)などがある。