旅レポ
タイ旅行業界のトレードショー「TTM+ 2019」レポート。「北部や東北部が浸透してきている」
2019年7月22日 07:00
前回から、タイ国政府観光庁主催のプレスツアーで訪れたパタヤとラヨーン周辺を紹介しているが、今回はパタヤで開催されたタイ旅行業界のトレードショー「TTM+(Thailand Travel Mart Plus)2019」の様子を紹介する。
主に旅行業界向けの商談の場だが、タイ各地のめずらしいエリアも集まっているので、どういった観光ができるのかなどが分かる。今回はテント内に各地の手作りの民芸品を紹介するコーナーもあった。今年のテーマは、「New Shades of Emerging Destination」と称して開催され、新しい魅力的な旅の目的地を提案する。
タイの地方を発信して主要都市以外の観光を促進
オープニングのメディア・ブリーフィングにて、 タイ国政府観光庁 マーケットコミュニケーション担当副総裁のタネース・ペッスワン(Tanes Petsuwan)氏が登壇した。
そのなかで、現在55の魅力ある地域を選んで観光振興を行なっており、外国人観光客が増加していること、今後もクオリティの高いサービスを提供していくこと、「A B C戦略」と称して、「Additional(追加で訪れてもらう)」「Brand New(新しい地域の提案)」「Combined(結びつけて訪れてもらう)」を進めていくことなどが語られた。例えば、パタヤ観光の際に少し足を延ばしてチョンブリーを回ってもらったり、新しいデスティネーションとしてナコーンシータマラートとパッタルンを併せて訪れてもらうといった取り組みだ。
人気が高まっている新しい地域として挙げたのは、世界的ニュースにもなった若者の洞窟救助で有名になったチェンライや、隠れ家的ビーチや離島を巡る旅で人気のトラート、歴史公園がユネスコ世界遺産に登録されたスコータイ、1992年に世界遺産に登録されたバンチェン遺跡のあるウドーンターニー、メコン川沿いにあるノンカイといった地域。さらに、トラン、メーホンソン、ランパーンなども、これから今後人気が出るエリアとして名前が挙がっていた。
タイ国政府観光庁 東アジア局 局長「イサーンを楽しんで!」
会期中には、タイ国政府観光庁 東アジア局 局長のティティポーン・マニーネート(Titiporn Manenate)氏による日本に向けた会見も行なった。
日本人はとても質の高い旅行を望み、体験を重視しており、タイの新しい地域が日本人に浸透してきていると感じているという。「以前はチェンマイなどタイ北部に注力していたが、現在はイサーンと呼ばれる東北地方を紹介していて、初めて行ったという人が増えている。特に、イサーンの料理や織物といった文化を知ってもらえるようになった。日本で行なわれているタイフェスティバルでも取り上げたことで、浸透してきたと実感している」と語っていた。
主要都市以外の都市に、どうしたら足を運んでもらえるかというのが、今後の重要な取り組みという。タイ北部のメーホンソーン(上で紹介したパーイも近い)を例として挙げ、日本に認知されているチェンマイから、少し足を延ばして工芸品やお茶などを楽しんでほしいとのことだ。
また、日本からの直行便は首都バンコクに集中しているが、今後プーケットやチェンマイなどにどうしたら就航してもらえるかを各方面と協議していて、改善したいと考えているという。
お勧めのエリアはは、タイ東北部イサーンのコーンケーンとウドーンターニー、タイ北部のナーンとメーホンソーンを挙げてくれた。二輪レースの「MotoGP」が10月4日から6日にかけて、ブリーラムにある「チャーン・インターナショナル・サーキット」で開催されるので、モーターファンならぜひ訪れてほしいとのことだ。
タイの地方色豊かな民芸品
ブースのテントには、タイの地方色豊かな民芸品を展示販売するコーナーがあった。染め物やバスケット、小物など、素朴なものが展示されていた。お土産にもちょうどよい。タイの地方を巡ったら、こういった民芸品もチェックしてみよう。
ランチではタイ料理も紹介
ランチタイムには、屋台スタイルでタイの地方色豊かな代表的なメニューが振る舞われた。タイ料理は日本でも人気があるが、やはり本場ではひと味違うオリジナルが楽しめる。
夜には、近隣の「アレクサ・ビーチ・パタヤ」に場所を移し、パーティも開かれた。屋外に大きなステージも設けられていて、大音響で盛大に開催された。